M&Uスクール

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今週の喝 第398号(2012.12.3〜2012.12.9) この世は全て催眠だ(140)〜相手の心は、プラス感性かマイナス感性か?〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(140
〜相手の心は、プラス感性かマイナス感性か?

 さて、この「喝」をお読みの皆さんは、しっかりと呼吸やボディのチューニングはマスターされたでしょうか。
 私達は、呼吸と身体の筋肉、そして想念(プラス感性かマイナスか)が完全に一致しています。呼吸が浅ければ肉体は硬直し(肩凝りや緊張)、そして、不安や傲慢性が我々を覆い尽くします。逆に、呼吸を深くすれば身体はリラックスし、夢や希望が湧いてくるのです。
 そして、人は無意識に顔や身体、特に手や姿勢にその硬さの状態が現れます。「表情」という言葉から分かるように、「情」…その人の無意識の心…その人間の本音が、顔の筋肉に表れているのです。無意識とは簡単にいうと、長い間続けてきたことで、それが「癖」となり、その人の性格に組み込まれた姿です。

 さて、目の前の人の顔や姿勢を真似てみましょう。眉間にしわを寄せている人なら、あなたもそれに近い顔をしてみるのです。足を組んでいるなら足を組む、口がへの字なら同じように真似るのです。すると、不思議や不思議、あなたの前の人の心が今どのような状態にあるか手に取るように伝わってきますよ。
 物マネのコロッケさんは、相手が人間であれ、動物であれ、形態を真似ることによって、相手の無意識の心の様相まで取得しているのです。特に人間は、心の様相で行動が決まる訳ですから、根本ともいえる心の様相が「肯定」か「否定」かという一番大切な感情を知ることが大切です。
 人間関係は、「好かれているか」それとも「嫌われているか」という根本的な心の状態で、結果は180度変わります。にもかかわらず、会社や家庭などの社会に於いて、命令や禁止令が横行しているのは、根本的な感情要素を押さえられていないと言うことです。その結果、業績や関係性は悪化するのです。

=心の志向性の根本を掌握せよ!=
 心の根本的な感性を押さるというのは、相手が自分に対して「好意的」かどうか……もっと分かりやすく言えば「敵か」「味方か」という2極分化です。この単純な仕分け作業が出来ていないのに、命令や禁止令を出せば、力関係が大きく左右してくるのは当たり前です。
 韓非子(かんぴし)という秦の始皇帝に仕えようと努力した謙臣がいました。彼はその著述の中で、「愛された美姫(びき)は、何をしても良い方に解釈されるが、ひとたび嫌悪を感じると、何をやっても悪く解釈される」ことを「説難(ぜいなん)」……つまり目上の人間に説くことの難しさの項で書いています。

 寵愛を受けていた后(きさき)が、法律で王の馬車に乗れば足切りの刑にあうのを承知で、母親の病気見舞いに馬車を使いました。しかし、それが発覚し王の知るところとなった時、王は、
 「足切りの刑に合うのを承知で馬車に乗るとは、親孝行の手本じゃ。ゆるす!
と沙汰を出しました。また、同じ后が、王と一緒に果樹園で戯れていたとき、桃を食べて旨かったので、食べさしの半分を王に与えたところ、
 「余を愛しているのじゃ。こんなに旨い味を我慢して余にくれた」
とご満悦でした。 ところが、時が経ち后の容貌が衰えて寵愛も薄れると、
 「此奴は、昔君命だと偽って馬車を勝手に使いよった。そして、余に桃の食べ残しを喰わせた」
心変わりしたのです。

 人の心は秋の空……どんどん移り変わるものです。だから、しっかり観察しないと禍(わざわい)は常に降りかかってくることを努々(ゆめゆめ)忘れてはなりません。
 だからこそ、相手の表情や動作を真似ることを修得し、常に相手を観察しなければ、相手の心の状態を把握し、その心に添ったチューニングをすることは出来ません。
 このように書くと、なにか“ゴマすり”の薦めをしているようですが、子育てや、又は心身症を患っている人などの社会弱者は、自分で自分をコントロールする術を持ちませんので、健常な者が相手にチューニングし、そこにラポール(信頼関係)を結ぶことから始めなければ、何も解決策は生まれません。
 柔(やわら,柔道)の心に「押さば引け、引かば押せ」という教えがあるように、相手に対する主導権を確保するためには、自分自身がしっかりとチューニング技法をマスターし、それに則って策を弄することが肝要なのです。これこそ、まさに臨機応変の措置であり、チューニングの極意です。
 そして、いよいよ人の心の基本を押さえられるようになったなら、少しずつテクニックを上げてゆきます。そのハイテクニックの手法とは……(^_-)


この解説は、来週のお楽しみ……('-^*)/