M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第396号(2012.11.19〜2012.11.25) この世は全て催眠だ(138)〜身体(筋肉)を読んで、適切な対応を……!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(138
〜身体(筋肉)を読んで、適切な対応を……!

 先回、スポーツ競技など応援の時使う言葉は「Fight!」ではなく「Relax!」とお伝えしましたら、アメリカで数年間留学していた読者の方より「You can do it !」「Looking good !」を良く用いると教えて頂きました。全てが相手を励ます言葉であることに感銘を受けます。
 彼の国がもう少し、「Global standard」……自己中を脱し、亡者性を意識してくれれば、もっと世界が良くなると思います。彼らは本当にオプティミズム(楽観姿勢)で良いですね。
 さて、「相手の無意識のリズムにチューニングする」にはどうすれば良いのでしょうか。
 それは、相手の身体が発するサインに目を向けると良いのです。身体が発するサインとは、無意識に行うクセのことです。先回も言いましたが、想念と筋肉、そして呼吸は平行移動します。これが人間の共通項ですから、初対面の人であっても、その表情から、相手が怒っているのか、笑っているのかの区別は容易につきます。
 何人(なんぴと)も、相手の気持ちをその表情や仕草から直感的に感じ取り、それに素早く対応する能力を持っていることは周知の事実です。
 顔の表情は、左右に二十数種類の表情筋の緊張弛緩で決まります。そして、初対面の人であっても相手の喜怒哀楽が伝わってくるのは、本能的に筋肉の状態を察知、判断し、そして、適切な反応をすることによって、コミュニケーションがなされているのです。
 このように顔を始め、身体の筋肉の動き、細かいところでは指の動きや唇の形で、相手が今、どのような感覚感性でいるのか?志向性はプラスなのかマイナスなのかといった心の大まかな動きが分かるのです。その上で、適切な誘導を加えれば、チューニングは完成します。

=先ずは、チューニングの技法をマスターせよ!=
 チューニングは、

 ●呼吸のリズム……深いか浅いか
 ●話し声のリズム、テンポ、抑揚(イントネーション)、
   声の高さ低さ
 ●身体の動き……手足の動くリズム、動き方、
   脚の組み方・広げ方、身体の方 向、指の動きetc.
 ●皮膚の状態……色の変化やかさつき状態
 ●顔の表情……自然か作為的か、
   リラックスしているか緊張しているか etc.

 これらの相手の動きに、こちらの動きを合わせて行くのです。ちょうど、相手をカガミに映したように、相手の動きを、リズムやテンポまでよく観てなぞっていくのです。
 呼吸は、相手の内面の状態(プラス思考か、マイナス思考か)を非常に良く表しているので、特に注意して観察するクセを付けましょう。
 呼吸が浅いときは、内面が不安定で自信に欠け、深くなれば、心が打ち解けてきた証拠です。緊張していると大胸筋や横隔膜ともにこわばるので、肩が上がり一見して分かります。そして、さりげなく肩などに触れると分かりますが、ビシバシに肩が凝っています。これが慢性的に起こっているならば、それは人生に対する想念そのものが、常にペシミズム(悲観的)ということです。
 手脚・身体の動き、座り方、立ち方などは、その人の無意識の(心の)リズムを忠実に反映しているのです。そのリズムをそっとこちらの身体で同調(チューニング=物マネ)してゆくのです。相手が腕を組めば自分も腕を組み、足を組めば足を組む、ため息をつけばため息をつくと言った具合です。
 但し、これを露骨になることは禁物です。相手が足を組めば、一歩遅れて手で追うとか、手の動きを脚でそれとなくカバーするとか、あくまでも自然に行うのがコツです。その動きによって“チューニング”しても、相手は無意識ですから、自分が真似されていることに気付きません。
 しかし、チューニングに成功すれば、共通の話題で意気投合した以上に相手の心は開いてきます。
 世間では、「似た者夫婦」などといわれる仲の良いカップルがいますが、彼らはお互いに相手を認め合っているので、自然と相手の行為・行動を自分の所作振る舞い、思考・思念に取り入れているのです。言わば、無意識にチューニングが出来ている……だから仲が良く、同じ動きをするのです。
  妻「私天丼が食べたいわ」
  夫「僕も同じこと考えていたなあ」
  妻「嬉しい……!」
 こんな微笑ましい会話が生まれるのです。


この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/