M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第391号(2012.10.15〜2012.10.21) この世は全て催眠だ(133)〜常に振り返ろう「人の道」!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(133
〜常に振り返ろう「人の道」!

 こうして「今週の喝」とずっと執筆していますが、「継続は力なり」という住岡夜晃先生の言葉も、その前文である「念願は人格を決定す」という意味を忘れると、「自分は何のために毎週このような文章を書いているのか」という「目的意識」が無くなってしまいます。アウシュビッツ強制収容所で人間として最悪の状態を体験したヴィクトール・フランクル博士も、「人間は相当な苦難に耐えることが出来るが、目的を失うことには耐えられない」と実体験から人間の本質を指摘しています。
 “念願”とは“目的=何のためにそのことを成すのか”が明快な目標のこと……つまり「道(タオ)」の達成です。常に、自分がやっていることに意味と意義を見いだし、地に足着けた状態で(浮き足立たずに)人生を歩まなければ、やがて、自分自身がこの世に反応しているだけの意味の無い存在のように感じ、希望や夢がなくなり、何をやっても無意味と感じる「ニヒリズム」の虜となってしまいます。
 人生に於いて、常に「自分が今何を為すべきか」「何のためにやるのか」という目標と目的を踏まえて前進しなければ、我々の生命力はやがて枯渇してしまうでしょう。サミエル・ウルマン“青春”の詩に「希望とともに若く、理想を失うときに老い朽ちる」とあるように、常に希望とともにいるためには、自分が今やろうとしていることの意味をしっかりと振り返ることです。それが人格形成の基本です。この「今週の喝」も、

 ●人間の幸福
 ●幸福と不幸の分かれ目
 ●人間としてこの世に生を受けた意味
 ●人間としての成功の本質

をこれを読んで下さる皆様とともに模索し、心の安寧、明鏡止水の境地に至るために書いています。

=本質を押さえなければ、やがて全ては瓦解する=
 我々人間は、ただ単に「継続」しただけでは自分の人生を満足ゆくもの、意義あるものにすることはできません。日々日常を一つの目標に向かって弛まなく前進することが肝要です。しかし、己自身の目標を見失う……これもまた人間です。そんな時に、我々は気を紛らわせようとして、趣味や快楽に走りますが、私の経験から言うと、こんな誤魔化しは通用しません。
 例えば、仕事の疲れを癒すためにレジャーを楽しもうとしますが、本当の“癒やし”は、仕事での“成功”以外ありません。仕事が上手くいった上で“レジャーを楽しむ”ことは出来ても、レジャーによって心を晴らすことは本当は出来ないのです。
 「そんな事はないよ。気分転換も必要だよ」
と言う意見もあるでしょうが、人間の本質は、何事も“集中”することによってのみ達成されるのであって、別の気分転換はただ単に“気散”によってその苦しみを薄めているに過ぎないのです。根本から苦がなくなった訳ではないので、やがてその苦は回り回ってより大きな苦と発展すること必定です。つまり、古人が「人生逃げ場なし!」と宣ったように、老年になるまでこのような誤魔化し人生を歩み続けた人間こそ、人間の最も不幸な形である「衰老の辛酸」を舐める羽目になるのです。
 それは、頭痛薬のようなもので、飲めば痛みは取れますが頭痛の原因がなくなった訳ではないので、やがて手の施しようのない重病に発展するかも知れません。頭痛になったときは「血流異常が起きている」という東洋医学の基本概念に立ち返って、その血の巡りを悪くしている原因(頭痛の種)を見つけることをやらなければ、後々に大きな禍(わざわい)を生むのです。

 今、私が皆さんに「この世は全て催眠だ」というタイトルで書いているこの「今週の喝」も、その根底にある心の気脈(からだでは血流に当たる)を正常化するためのものです。もちろんそこには催眠法やそれに関する話法、人の心の見分け方などHow to do.も情報として多く掲載していますが、そこに、自分の在り方(How to be!)を見失っていたのでは、ただ単なる亡者の欲望実現のための手法になってしまいます。それでは正に「仏作って魂入れず!」……何の意味も無いニヒリズムの虜です。
 先週お伝えした我々人間の無意識の作用( (1)情報の引き算選択、(2)現実加工、(3)一般化解釈 )といった情報も、自分自身がそれを知ってどう活用するのか、その活用法は倫理的に正しいか、など自分の在り方に反映させてゆくことが大切です。でなければ「催眠商法」などと呼ばれるように、悪意と誤解の中で人間の「情動のシステム」を学ぶことになり、ひとたび目的を失えば罪悪感すら湧いて来ることになりかねません。
 つまり、全ての勉強は“克己”に向け無ければ、やがて素晴らしい知識や技術が世間が喜ばない形で修得してしまうことになりかねません。
 催眠は“心の形”です。その心の現象を大活用して、あなたの周りにいる人を幸福に導く手立てとして下さい。
 今週は、「成功への道しるべ」のIntermissionをお伝えしました。


この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/