潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの？
この世は全て催眠だ（１２５）
〜リーダーは、常に心と言葉と行動を合一化せよ！〜
人間社会は全て、上位にある者が下位にある者の心をくみ取り、それを円滑に操作・誘導したときに心の共振（バイブレーション）が起き、勢い付きます。
従って、あなたがリーダーであるためには、しっかりと相手を説得する術を身につけることが肝要です。しかし、会社のように上下関係がハッキリしているならまだしも、得意先や又は恋人といった並列の関係では、昔ながらの
「あなたの瞼は、だんだんくっついてくる」
などという古典的な催眠は、通用しませんし、誘導できません。それどころか、上下関係が明快であるはずの会社に於いても、下位の者が上位者に対して心を許していない場合が大半です。常日頃から、命令や禁止令の嵐を吹かせまくっている上司の言うことなど、誰が心から聞こうとするでしょうか。
従って、リーダーたらんとする者は、常日頃から、心と言葉を一致させ、尚且つ、言葉にしたことは必ず実行するようにして、信用と信頼を得る努力が大切です。今からでも、決して遅くありませんので、毎朝目覚めと同時に、
「今日一日、心と言葉と行動を一つにするゾ！」
と肝に銘じて下さい。一朝一夕に、人の信用を得ることなど出来ませんが、コツコツと毎日を自分との対決（克己）に費やす努力は、やがて結実し、必ず相手の信用・信頼を得ることでしょう。
さて、言動の一致訓練と同時に、説得力をアップする無意識接近法（トランス状態への導き方）を修得してゆきましょう。それは、普通の会話を交わしながら、4つのテクニックを用いて相手をトランス状態（変性意識・催眠状態）に導いて行きます。
＝人間関係の鍵は如何にラ・ポールを結ぶか＝
相手は催眠状態（トランス）に誘導されたことすら気がつかず、ただ世間話の機会を持ったと思うだけなのに、ちゃんとトランスに入っている。その証拠に、相手の無意識はちゃんと動きを開始し、パーソナリティ（個人の性質）の変換や、性質改善といった問題解決が起こる。
にわかに信じがたいかも知れませんが、今から説明する方法を根気強く自分自身が用いることが出来るように反復訓練して下さい。反復訓練はやがてあなた自身の無意識の反応に変わり、あなた自身の無意識にインプットされます。
今からお伝えする方法は、近代催眠の始祖・エリクソン博士が自らのポリオ（小児麻痺）を克服したことから開発した、「神経言語プログラム」の基礎です。
「患者の問題を解決するには、患者自身の無意識の“智恵”を働かせるのが一番だ」
とエリクソンは考えました。そして、その技法を方程式化して驚いたのは、それが、人と良好なコミュニケーションを達成し、相手と交流するための、素晴らしいノウハウそのものであることでした。
エリクソンのもとに、心の問題で相談に来る患者は、様々な不信や疑いを懐(いだ)いていることが多く、博士を頼って来ておきながら、
「あんたなんかに、オレのホントの苦しみが分かってたまるもんか」
「私は催眠なんか信じていません。私はゼッタイに催眠には掛からないタチなんです」
という手合いが非常に多い。
こういった人達に催眠を掛けようと思っても、まず掛からないでしょう。そこで、患者のもっている抵抗感を取り除き、医師と患者との間に親近感を打ち立てる必要があります。この親近感のことを“ラ・ポール”と言います。そうしないと、「馬の耳に念仏」……何を言っても聞いてくれません。
ここから、エリクソンの研究が始まったのです。
「どうすれば、患者との間に素早くラ・ポールを結び、信頼関係を打ち立て、結果的に相手の抵抗を取り除いてトランスに誘導することが出来るか」
この問題を見事に解決したエリクソンは、その方法が、＜医者vs患者＞という限られた関係だけではなく、あらゆる人間関係に適応して素晴らしい効果を上げる魔法のテクニックであることが分かりました。そして現在では、
●企業内研修
●セールスマン能力アップ
●人間関係の質の向上
●カウンセリング
●教師、医師、看護師などの資質向上
●パーソナリティの改善や治療
など、幅広い分野に応用されています。
残念ながら、日本ではまだまだ世間一般には普及していません。まだ「催眠」と聞くと、胡散臭(うさんくさ)いものと決めてかかる向きが多いのが残念です。しかし、この様な状態だからこそ、ラ・ポール＝無意識接近法を用いて相手の心を開くように持って行くことが肝要なのです。
さて、深層コミュニケーションの4つの基本テクニックとは……！
この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/
