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今週の喝 第381号(2012.8.6〜2012.8.12) この世は全て催眠だ(123)〜「心の法則」を修得せよ!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(123
〜「心の法則」を修得せよ!

 真の人間関係を結ぶことこそが、いつの時代も変わりなく人間の最大幸福をもたらすことは、理解できます。しかし、口では「真の人間関係」と簡単に言うことが出来ても、いざ、どうすれば良いのかを知っている人はごく少数に限られています。
 世には、心理学や哲学など人間の心の有様を研究した学問は色々とありますが、いざ、拗(こじ)れた人間関係や、行き先を見失った人間に活路を見いださせるとなると、宗教やカウンセリングなど説く側の資質が問われるものになってしまいます。そこには、威光やチューニングといった信頼を結ぶ条件が必要で、その信頼関係を結ぶのに、また、技法の修得が必要です。
 このように、人を「幸福に導く」ことは、至難の業ですので、ほとんどの人間が、たとえ学習を初めても、学校の勉強のように単純な回答がある訳では無く、それぞれのケースワークを微妙に見て細かく軌道修正しなければなりません。そして、投げ出してしまう人間が大多数です。そして、自分が投げ出したにもかかわらず、修得できなかった人間は、「人は“十人十色”」と対象者の千差万別性を強調して、あたかも「心の法則」など、簡単に見つからないように吹聴します。
 いやはや、人間とはいつの時代も、「自分は正しい」といういらぬ名誉心が心を支配して、尚且つ、我(が)が自己の中心に居座っているため、他人のことになると、大概の人間が中途半端に事を済ませてしまいます。
 心の時代と言われて幾久しいですが、まじめに「心」を捉えようとする人は、ごく少数です。そして、ニートやフリーターなど若者が心を病み、鬱やイジメなどの陰湿な心が世には溢れかえり、まさに現代は断末魔の様相です。

=「無駄をなくする」には、“氣”の気付きから=
 命をどの方向へ運ぶのかという重要な選択をするのが「心」です。そして、心が定めた「命の方向性」が「氣」です。そして、人間の「氣」が一つのことに集中的に注ぎ込まれ、また、それが他人との相互関係に於いて幸福感を共に感じることが出来るとき、協調性が生まれ、氣の交流が始まります。
 孟子は、このように他者と共鳴し合い、その中から歓びが湧きいずる術を体得しようとすることを「浩然の氣を養う」と言いました。その浩然の氣を湧き出させ、己の一生(命)を何のために使うのか(使命)ということを感じ取った人間は、自分の発する氣の中に大勢の人々を巻き込み、人間の幸福のために尽力する意志を明快にします。これこそ、世のリーダーの必須条件です。この「浩然の氣」に触れた人間は、そこに大いなる「威光」を感じ、尊敬と憧憬の念を心に募らせます。
 この世は、リーダーとそうでない人間の2種類と言って良いでしょう。そのリーダーたる人間は、人の「氣」を感じ取り、それを自由自在に操ることで集団をまとめ、その集合エネルギーを社会のために、人間幸福のために用いるのです。
 武道の一つに「合気道」がありますが、正しく、相手の氣を読んで次の行動(技)を判断します。しかも、長年の修練で習慣的に反応するように訓練していますので、瞬間的に身体が動くのです。合気道に於いて、強者は常に相手の氣を読み取り、相手に即して適切な技を掛けることで勝利を得ます。武道全てに於いて言えることは、そこに「形(かた)」が必ずあることです。形が存在するということは、そこに人間の心と行動に「法則性」がある証です。この「心の法則」を研究することによって形が生まれ、その方を修練して反応するまで鍛えた人間は、「氣を読む名人」なのです。相手の氣を読み、それに合わせて技を掛けるからこそ「合気道」なのです。
 ここで重要なことは、「強者が弱者の氣を読む側」であるということです。ビジネスに於いても、優秀なセールスマンは、客のニーズを直観的に判断し(氣を読み)、それに適切な対応をすることで成果を上げています。しかし、一般の会社は、地位役職が上位の者(強者)が、部下達(弱者)を自分の型にはめようと命令や禁止令を発し、権利権力で押さえ込む形で組織運営しているため、全く浩然の氣はおろか、気配りすらありません。従って、能動性が生まれるべくも無く、惰気(だき)と強制で弱者の心は荒(すさ)び、強者は、自分のリーダシップの欠如に気が付かず、弱者の能力不足と決めつけて、威嚇による強制(罰や脅し)でますます気を削ぎ、挙げ句の果てに、ダメの烙印を押して馘首(かくしゅ)に及びます。ああ、何と愚かなことをしているのでしょうか。これこそ大いなる無駄です。人間関係や会社経営に於いて、氣を読み、相手の氣に合わせる術を修得することこそ、「合理化」の最大要因なのです。
 さあ、これからリーダーであるあなたは、人の氣をしっかりと操作できる勉強をし、“氣の達人”となってみんなを指導して行きましょう。
 「心の科学」の勉強・実践は、決して困難な道ではありません。じっくりと腰を落ち着けて、自分自身のことと思って、一つひとつクリアしてゆけば、必ず、人望溢れる「積極人間」へと、変身することが出来るのです。

この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/