M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第379号(2012.7.23〜2012.7.29) この世は全て催眠だ(121)〜「溺れたとき」に“助け船”。これぞ縁!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(121
〜「溺れたとき」に“助け船”。これぞ縁!

 数日前、20歳代後半の若者(社長候補生)から、
「どうしても、ビジネスが思うように捗らない。いつもそのことが頭から離れずに、悩んでいます」
 と、相談を受けました。その時、
「私も同じように悩んでいたなあ」
 と、その頃を懐かしく思い出しました。私は20代後半から、幸運にも思いもよらない縁に多く恵まれ、戦後日本を支えてきた、当時でもすでに隠居されているような年齢の著名な方々のお話を聞く機会に恵まれ、また、可愛がって頂きました。
 26歳で、何がどうなったのかも分からないまま、演歌おもいで酒」がミリオンセラーになり、自分の才能に少々天狗になったことも手伝って、エネルギーが溢れているにもかかわらず、その用い方が分からないまま、深い悩みに埋没していたのです。
 私の人生は、深い悩みと多くの御縁が同時に来たこと自体、「縁の不思議=ラッキー」でした。人間は、どんなに素晴らしい話でも、それを聞く機縁(大切に考える、必要と思う心)がなければ、馬耳東風です。まして、人には“類項作用”(同じレベルのもの同士引き合う、または諍いを起こす)が働いているため、どうしてもジェネレーション(世代)格差は、心を閉ざす最大要因となります。「親の心、子知らず」とことわざにあるように、年長者の言葉は簡単には届きません。まして、自分の来た道を説教臭く言われると、より心は反発を感じるものです。
 その頃を思い出すと、私は天に素直に感謝できます。苦しいときに、素晴らしい金言を、それもご本人から直接聞くことが出来たのですから……それは、まるで砂が水を吸い取るように、私の心と身体に染み込みました。

=苦しみよ、こんにちは。悩みよ、さようなら=
 特に、龍角散(当時会長)の藤井康男さまの海軍時代の話、そして、ワコールの創業者塚本幸一さまの陸軍時代の話は、本当の偉人がどのようにして生まれるのかを彷彿とさせるものがあり、自分の軟弱さ、至らなさを思い知らされました。今は、ほとんどの方が鬼籍に入られましたが、私は多くの方々に決まって質問したことがあります。それは、
 「一番幸せだったと感じるのはどんなときでしたか」
と言うものです。すると、ほとんどの方が口を揃えて、
 「一番苦しかった時代、一番貧乏な時代」
のことを話されました。
 「もう、ダメだ!万事休す」
と思い、全てを投げだそうとしたとき、不思議な感覚が全身を覆い、
 「アイデアが湧いてきて、何が何か分からないままそのことを実践した。まるで神がかりのような力が自分を導いた。それは、“悩み”がまるで雲が晴れるように霧散した瞬間だった」
と言うのです。こんな話を聞くと、多くの人は「彼らは特別」とか、「単なる偶然」だと思いがちですが、当時、私は本当に行く先の見えない自分の人生に悩んでいたこともあって、その方々の話しをごく自然に聞き入れ、やがて「成功方程式」を作るヒントとして、潜在意識に確実に且つ素直にインプットして行きました。そして、ゆっくりとではありますが、夢の中でそれらの話が統合され、不思議と“一つの形”が見えてきたのです。それは、あまりにも単純且つ当たり前のことで、それまでも私の師匠が繰り返し私に言って聞かせてくれたことと全く同じだったのです。それは、
 「行動に移すことによって転機が訪れた」
と言うものです。あまりにも平凡な回答に、私は訝しく思いましたが、じっくりと振り返ると、悩んでいるときは、
 「自分はしっかりとこのことを頭脳で考えている。なのに何故問題は解決しないのか」
と、何も行動せず頭であれこれと(気散状態で)思い巡らしていただけです。後に、この頃の自分を分析して“至極当たり前の法則”に行き当たったのです。
 それは、頭で「あれこれと考えている」と思っていたことが、実は、反対側から見ると、
 「如何に楽をして(身体を動かさずに)達成しようか」
という怠け心からでたもので、「可能性を考える」ふりをして「出来ない理由を模索」していただけだったのです。
 究極的に言うと、“悩む人間”の特徴は、「如何にやらずに済ませるか」、「やらなければならないが、やりたくない」という怠慢性が行動規範の根底に横たわっているのです。
 従って、古来より初産を気にする妊婦を例に「案ずるより産むが易し」と喝破するように、“行動しよう!”と心を切り替えるだけで、悩みは殆ど無くなるのです。
 行動は失敗を生み、その時に“苦”が生じますが、先回申しましたように、「苦しみは、自己修正のための警鐘」ですので、素直な心で積極的に改善して行けば、ハツカネズミの迷路実験で全てのハツカネズミが出口をクリアするように、我々は真の目標に到達し、その目的を達成することが出来るように神が我々を創ったのです。
 まさに、「千里の道も一歩から」……とにかく行動することが肝要なのです。そこに、松下幸之助語録にある
 「成功者とは成功するまで諦めなかった人間を指す」
という、当たり前すぎる摂理が証明されるのです。

この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/