潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの？
この世は全て催眠だ（１１５）
〜万民、心のエネルギーは同じ！〜
「人間に、特別というものを神は与えなれなかった」……私は、この定理は正しいと思います。人間について、また人生について色々とそのメカニズムと必要性について考えを巡らせると、どこからどう見ても、大宇宙の一大心霊は、我々人間を一つの方向に適合するようにセレクトしていると思えて仕方ありません。
つまり、大自然はその全てが自然淘汰であり、弱肉強食で成り立っているとしか思えません。アフリカの大自然しかり、東京砂漠しかり。そこには、気付きや偶然など、我々が自由にならない、及びも付かないようなエネルギーが働いているように見えますが、それはたった一つの力で成り立っているように思えるのです。アインシュタインが宇宙の成り立ち（相対性理論）を証明するのに、「光りの速度より早いものはない」としたように、我々には賢も愚も超えて、何か一つの共通性があると思うのです。
いまから書くことは、誰も証明できない事柄ですので、とてもいい加減な論と思われるかも知れませんが、仮説としてお聞き下されば幸いです。私の考える人間定理とは…
(1)人間の持つ能力は、
聖賢凡愚を問わず皆一様（同じ）である
(2)そこに差が生じるのは、集中度、気散度による
この二つに集約されると思うのです。
たとえば、心のエネルギー量を“10”とします。集中とは、そのエネルギーを全て10のまま、一つのことにぶつけることです。つまり、１分(ぶん)の10となり、エネルギーの全てを自分が問題とする事象に向けることとなります。
また、気散とは、その10のエネルギーをあれもこれもと複数の事象に分散するため、分母が大きくなり、分子（ネルギー）が分散されます。つまり、分母の数が少ないほどパワーが大きいという仮説理論です。
＝成功・失敗の法則、その鍵は……？＝
このように考えると、世の中の人間の成功・失敗の法則が何となく理解できるばかりでなく、我々がこの世に生を受け、人生という道を歩み、そこに色々と差が出ることの意味が分かります。私は、天、大宇宙と呼ばれる何かとてつもない大きな意志が、我々この大宇宙に放出された生命体そのものをチェックし、宇宙そのものの進化に役立つパワーをセレクトするために、そのシステムを作ったと思うのです。
ギリシャ神話などでも、
「神は人間を己の姿に似せて作り給もうた」
とあるように、自動的に秀逸なパワーを抽出する装置をつくることは、いまのコンピュータ制御装置に於いても主流を為しています。それは、いわゆる「学習機能」、言い換えれば「サイコ・サイバネティクス（目的指向型自動制御装置）」です。一度犯したミスを二度と犯さないために、失敗を記憶し、その修正に全力を挙げる機能です。神は万能ですから、それに似せるためには、失敗したことを修正し、前進する機能が上手く働くことが大切なのです。
二度ミスは、気散によってもたらされることがほとんどです。世の進化は、この二度ミスを排除するプロセスで、適応力をチェックし、選抜の対象としたのです。つまり、集中力を有した生き物が自然淘汰の勝利者となったのです。
たとえば、自分が困ったときや苦しいときに、「人を頼る」行為に出ると、「相手が手助けしてくれるか、くれないか」と選択肢が“二つ”に倍加します。これは、分母が増えた（気散）わけですから、《2分(ぶん)の10＝５》とエネルギーは半減します。そして、潰え去って行く土台（性質）が出来るのです。
私は、塾の先生達や校長先生の集まりなどで講演をさせて頂く機会がありますが、現在の教育は、頭脳の鍛え方が間違っているように感じてなりません。
そこで、私の持論は、
「教育とは記憶力錬磨にあらず！人間に最も大切なことは、集中力と何事も最後までやり通す完遂力（継続力）である」
と、説いています。
頭の回転が良くなれば、ほとんどの人間は、その頭脳を用いて、
「どうすれば楽に早く、そして、得をえられるだろうか」
と考えてしまいがちです。度々のつまり、それは「出来るか、出来ないか」という思考を産み、分母を2に増やしてしまいます。せっかく記憶力を付けて頭脳明晰性を磨いたのにも関わらず、自己のパワーを半減させるような行為を見に付けることは愚か以外何者でもありません。
集中力、継続力を身につけた人間は、「出来るか、出来ないか」ではなく、「どうすれば出来るか」のみを念頭に置き、ただひたすら邁進して行くのです。すると人間の頭脳に備わったサイコ・サイバネティクスが、あなたに気付きを与え、物事を完成させる方向へと力を与えてくれるのです。
この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/
