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今週の喝 第372号(2012.6.4〜2012.6.11) この世は全て催眠だ(114)〜心と体は平行移動する〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(114
〜心と体は平行移動する

 エリクソンの現代生活に即した近代催眠を勉強する前に、基本的な我々人間の心と体の関係をお話ししましょう。
 私達人間は、一人ひとりが“心”を持っています。この心は、理解しているようで得体が知れない存在であることもお分かりでしょう。しかし、この心と体の間をとり持つ関係に一つの法則が存在するのです。
 それは、心がマイナス思考に傾くと身体(=筋肉)は緊張状態、つまり、固くなるのです。古来より「肩こりは万病の元」とことわざにあるように、筋肉が固くなる(その代表が肩こり)時は、我々の心はマイナス思考に傾いていると言って良いのです。
 さて、マイナス思考と一言で言うと、とても簡単なようですが、マイナス思考には、何事も悲観的に考えるマイナス思考と、もう一つ、迷いや惑いという自分自身が造り出す複雑な思考形態があります。それは、例えば、出来るか出来ないかと心が悩みを持ったとき、実は、自分の深層心理(自分の中のもう一人の自分)は、出来ないという“否定”の方向に傾いているのです。
 自分自身が、「これをやる!」と強く心で決めても、深層心理は、楽と得を求めようとする作用が働くため、やはり無意識のうちに、出来なかったり失敗したときの言い訳や理由を模索しているのです。それが証拠に、出来るか出来ないかと心の迷いが生じたとき、リーダー的存在の人間は、心が苛つき、肩こりや眼性疲労などがおそい、心が乗らない状態(暗)になっているのです。
 要するに、私達の心と体は、ある一定の法則で平行移動している(適切な言葉が見つかりません)のです。
 それは、マイナス感性に我々が包み込まれると、必ず、肉体が硬直化し(その代表が肩こり)、それに呼応するように呼吸が浅く速くなり、その速度も不安定になる(斑(むら)になる)のです。
 そこから見いだした方程式は、マイナスの感性には、粗く浅い呼吸と固く融通の利かない肉体が、ちょうどお似合いと言えるのです。

=人は皆同じ才能!しかし……=
 その反対に、プラスの感性には、深く落ち着いた呼吸と、充実した行動がとれる柔らかい肉体(肩こりなど微塵もない)と、柔軟な筋肉になっているのです。まとめますと、マイナス感性は、荒い呼吸と硬い肉体を呼び、プラス感性は深い呼吸とリラックスした肉体になると理解しておいてください。
 これは摂理ですので、先ずは自分自身のチェックに用いて頂ければ嬉しいですね。古来より「人の振り見て我が振り直せ」と格言にあるように、自分自身の改善の糧として用いて頂くことを切に希望します。
 さて、このように相手の筋肉の状態、言い換えれば、相手の姿勢や表情、そして言葉と行動を見れば、相手の思考状態が手に取るように分かるのです。そのメソッドは、なんと「物まね」です。
 声帯模写や形態模写の名人は、形だけではなく相手の心までをも、瞬時に判断してしまいます。いや、自然と出来てしまうのです。マネをすることから、「マネぶ=学ぶ」という言葉が生まれたように、人間の動作には、心と直結した動作や呼吸があると言うことを、今後いろいろな勉強をする上に於いても忘れないで下さい。
 名優と言われる人達の演義は、役柄を演ずる人物の物まねから始まります。そうすることによって、自然と役作りができ、その人物になりきってゆきます。
 「マネをする」……この行為は、簡単なようですが、非常に鋭い観察眼と継続するための忍耐力が必要です。松下幸之助翁が、
 「成功者の条件は、成功するまで諦めないこと」
と語ったのと同様に、忍耐力はマネをすることから生まれ、そこから、一つのことに集中・没頭することで無我の境地を得、最終的に成功(心の中からの歓びを伴った達成感・充実感・満足感)を収めることが出来るのです。
 人の観察は、先ずは「物まね」から始めましょう。そして、その動作(筋肉の動き)から、相手の次の動きを読む訓練をして行くのです。それは、同じ動きや筋肉の状態を作ることによって、相手の思考パターンすらがすぐに分かるようになります。それこそ、
 「人間に、特別というものを神は与えられなかった」
のです。人間皆同じ量のパワーを秘めているのですが、それを迷いや惑いの心で思考することによって「気散」状態を作り出してしまいます。それは、あたかも他人(ひと)より力が無いような錯覚をする材料になってしまいます。それも無意識のうちに……。。。

この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/