M&Uスクール

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今週の喝 第362号(2012.3.27〜2012.4.1) この世は全て催眠だ(104)〜初めに言葉ありき!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(104
〜初めに言葉ありき!

 初めに言葉があった。言葉は神と共にあった。言葉は神であった……キリスト教の聖書、ヨハネによる福音書の第一章の第一節です。言葉にあたるギリシャ語の『ロゴス』は、神が与え給うた人間最大の特質であり、また、この世の長として君臨出来る原動力でもあります。
 言葉を使いこなす才覚……それは言葉を覚え、意味を理解し、そして、組み立てる……これをアメリカの言語学者・チョムスキーは「生成文法が人間の無意識にしっかりと根付いている」とし、社会を形作ることによって強い結束を生み出すことができると言います。そしてこの「生成文法」は、人の無意識に存在する、人間の英知であると結論づけました。
 人間が高度な文明を育むことが出来たのは、人間の無意識の中にひそむ「生成文法」が、先天的に与えられているからです。この生成文法によって、我々人類は高度なコミュニケーション手段を獲得することができたのです。それは、単なる意思の疎通に止まらず、他者を感動させる“さわやかな弁舌”や“絶妙のウイット”によって心を興奮させ、またユーモアによって心を惹きつける能力を得たのです。そして、言葉は人間に想像力を喚起する原動力でもあります。
 言葉について、ルネッサンス期のイングランド地方キリスト教牧師であったフランシス・ベーコンは、「読むことは、人を豊かにし、話し合うことは、人を機敏にし、書くことは、人を確かにする」と、言葉の有意義性を見事に喝破しています。

=心の内側に心を集中し、自分をトランス状態に導け=
 言葉は、その人の表現力如何によって相手に与える想像力が変わります。心にどのようにに響くか(感情)、その表現が分かりやすいかなど、言葉の用い方で、人間がやろうとする成果が大きく左右されます。また、言葉(言ったこと)と行動(行ったこと)が一致し、尚且つそれが継続されていると、人間の心は相手に威光(アウラ)を感じ、そこに尊敬や憧憬の念が生まれ育まれてきます。まさに、「言葉は神であった」ことが証明されます。
 我々M&U SCHOOLに於いても、覚えやすいようにまとめた「11通りの話法」を伝えています。しかし、何より人と会話をする際に重要なことは、信用度や信頼を越える“威光”です。威光とはその人間自身の言葉と行動の一致度から発する、アウラ(オーラ)のことです。アウラとは神仏画などの背後に描かれている後光(ごこう)のことです。
 威光は、信用の源です。この信用の上に信頼関係(ラ・ポール)が生じて、その人間の言うことに従うようになります。
 このように、言葉はイメージを誘発し、無意識に働きかけ、その偉大なエネルギーをコントロールします。従って、よりリアルに、イメージが出やすいように言葉を用いることで、他者はその喚起されたイメージ通りの行動を起こします。
 このように、言葉によってしっかりとイメージ化されると、心は現実と想像の区別があやふやになってきます。このような状態……夢うつつの状態、恍惚の状態のことをTrance(トランス)状態と言います。この状態に誘導する技術が「催眠術」です。トランス状態とは、「意識を心の内部に集中した状態のこと」です。我々に意識は、外部の世界で起きた出来事の上を、瞬時も休まずさまよっているのが意識の性質です。つまり、外界の事象に“気”が奪われ、常に“気が散った”状態になっています。従って、言葉などによって誘発されたイメージが鮮鋭であればある程、心の内側に気が集中し、外界に惑わされないのです。
 心の内側に気を集中させるために、目を閉じ、内側に意識(注意)を集中することによって外界からの情報を出来る限りカットし、意識の動きを沈めて行くことでトランス状態に入ってゆきます。
 催眠術というと、一般には、「あなたは、だんだん眠くなる……」というとても古いスタイルで語られることがありますが、それは以前にも話しました、メスメル達が考案した古典催眠と呼ばれる時代の古いものです。今では、催眠の研究も進み、特にエリクソン博士によって考案された神経言語プログラミング(NLP)は、ぐったり眠ったような状態ではなく、その言葉の威力をイメージ化することで大いなる催眠の効用を、簡単に自分自身の「経営・健康・能力開発」に用いることができるのです。その効力は、

 (1)人とのより良いコミュニケーションと説得力の向上
 (2)個性の発揮とパーソナリティの成長
 (3)心のトラブルの改善や治療

と言ったもので、簡単に誘導できるのです。

この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/