M&Uスクール

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今週の喝 第358号(2012.2.27〜2012.3.4) この世は全て催眠だ(100)〜宇宙は全て温度差で成り立っている!?〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(100
〜宇宙は全て温度差で成り立っている!?

 我々人間の根源を成す“宇宙の意志”と言っても、常人には何のことか想像すら出来ませんね。宇宙とは言い換えれば「神」の創造ですから、益々訳の分からない存在のように思います。しかし、その草創から現在の宇宙の在り方までをつぶさに観察すると、宇宙の動きは「温度差」の一言に集約できるのではないでしょうか。
 今から137億年前に宇宙がビッグバンによって誕生して以来、水素がヘリウムに、そしてヘリウムが炭素に核融合したり、星の死である超新星爆発が起こるのにも、文字通り天文学的数字の圧力と熱(○億気圧、○億度etc.)がそれを可能にしてきました。そして、その宇宙の片隅にある太陽系第三惑星“地球号”も例外なくその営みの根源は熱エネルギーの温度差で起きています。
 大地震のもとである海洋型地震はマントル対流によるプレートテクトニクス(大陸移動)が原因で、その要因は地下のマグマによって熱せられた熱いマントルが上昇し、地表の冷えたマントルが別のプレートの下に沈下し潜り込むことによって生じます。
 また、気象も大気の温度差によって変化し、台風・ハリケーン・サイクロンもそれが原因で生まれます。そして地形も同様に温度差によって生じた乾湿状況が造り出し、その地にあった植物や動物が生息します。
 そして、その中で極度に知能を発達させた我々人類も、その活動の根源を司る“心”は情熱の持ち具合という「温度差」で、成功失敗の分水嶺をなし、融和や諍いが生じているのです。

=人生は苦!さて、その真意は?=
 私は、宇宙の意志と聞くと「温度差」と簡潔に認識し、あらゆる不安定要素の根源がここにあり、変化(創造と破壊)はこの不安定から生じていると簡単に理解しています。ですから、「神」による創造は、温度差が根本ですから、不安定要素の根源である温度差があるところに、「神」は存在すると解釈して良いのではないでしょうか。もっと突き詰めて言うなら、神は温度差によって不安定な状態を造り、そこに創造力の源を置いたのです。それは人間社会で言えば、不安定とは「苦」そのものですから、それが安定「楽」に向かうプロセスこそ、神の意志=宇宙的無意識だと私は解釈しています。
 従って、「苦⇒楽」のプロセスに存在する人間の叡智や工夫は、神の試練としてそれを乗り越えたものにだけ実感できる「満足感・充実感・達成感」もたらし、それを手に入れたものが世のリーダーとしてこの世を導いてゆくのです。

 お釈迦様の最初の悟りは、「四諦(したい)」です。四諦とは“苦集滅道”のことで、
「この世は、全て四苦八苦と言われる程の苦に満ちている(苦諦)。そしてそれは人間の煩悩(温度差)から生まれ、その温度に見合った苦が集合する(集諦)。やがてそこに叡智や工夫が生じ、煩悩による執着から離れる智慧が生まれ苦を克服する(滅諦)。そして、その体験から迷い・惑いの苦の世界から脱するための八段階の道(八正道)を実践し、理想郷(仏=涅槃)に到達するパスポートを手にする(道諦)」
 という試練が用意されているのです。要は、我々人間にとって「苦」は避けられないように神が創ったのですから、いくら泣いても叫んでみても、また抵抗し逆らっても絶対に避けることは出来ないのです。その苦は「生老病死」という肉体を持った為に生じるものから、我々人間の原初的(未熟)な心が生み出す「愛別離苦・怨憎会苦・求不得苦・五蘊盛苦」に至るまで、踏襲する以外方法がないのです。ですから、お釈迦様は「諦めなさい!」と喝破し、「四諦」と名付けました。
 我々は宇宙的無意識によって成長させられ、その根源は「苦」を乗り越える努力にあります。その努力は継続力を伴うことで成就し、神に認められるのです。従って、「つとめる」という字は、「努める・勤める・務める・勉める・力める」といずれも継続することでその在り方が成立するのです。「努力・勤務・義務・勉強・精神力」など、この字が持つ意味はつねに“継続”こそパワーであると我々に示唆しているのです。
 広島の小学校教師であり、親鸞上人の教えの根本を求めた住岡夜光先生は、簡潔に
 「念願は人格を形成す。継続は力なり」
と、言い切っているのも、継続する精神力を鍛えるには、理想郷を求め、それを夜の灯台のように道しるべとして未来に置き、それに向かって進むことで人間の非力さに気付き、神仏と共に生きる意味を知ることが出来る事を悟ったのです。究極の念願とは、本当の人間の幸せとは何かを追求する心です。そこに初めて豊かな人格が形成され、最も人間が苦手とする“継続力”を培うことが出来るのです。
 カソリックのラジオ番組“心のともしび”が
 「暗いと不平を言うよりも、すすんであかりをつけましょう」
と我々に訴えかけるのも、このパワーに気付けという霊示だと私は解釈しています。そうすることによって我々は、暗黙知や創発を自分自身の人生に取り入れ、我々の奥深くに眠る大いなる人間力を開発し、あなた自身が多くの迷える人間達の“心のともしび(=夜光)”となって、光り輝くのです。


この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/