M&Uスクール

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今週の喝 第357号(2012.2.20〜2012.2.26) この世は全て催眠だ(99)〜何人(なんぴと)も、自分より大きな概念は、想像出来ない!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(99
〜何人(なんぴと)も、自分より大きな概念は、想像出来ない!

 我々人間の根源を成すのは、宇宙の意志でしょう。しかし、このような壮大且つとてつもなく大きな世界のことは、我々の脳の範疇では想像することすら出来ません。
 その昔、ケジラミという生き物がいて、我々人間を悩ませました。その頭髪の毛根に生息するケジラミを退治するには、何と今では考えきれないような薬が使われたのです。その薬の名は「水銀軟膏!」
 あの水俣病の原因である水銀でつくった薬なのです。しかし、劇的に薬効はあったと言います。しかし、後遺症のことを考えると今は恐ろしくてたまりません。さてそのケジラミですが、彼らは人間を生き物だと思っていたでしょうか。ケジラミが人間に不快感を及ぼしていることを知っていたでしょうか。
 自分の概念より大きなものに対しては、それを認知容認することが不可能なのです。その昔、立花隆著「宇宙からの帰還」という本がありました。そのなかには、宇宙飛行士が宇宙から地球を見た時、えも知れぬ衝動が走り、フッと悟りのような感覚がやって来たと書いてありました。それは例外なく宇宙飛行士全員が感じたと言います。その感覚とは、
 「地球は生きている。それをつくった神は存在する」
という、自分の概念を根底から覆す観念、科学ではなく神学的概念です。そして、彼らが宇宙飛行を終えてリタイヤしてから選んだ職業は、牧師・神父といった聖職者が多いことにも注目しています。
 人は、自分の観念を超えた世界のことは、想像出来ません。しかし、厳然として宇宙は存在し、そのとてつもない大きさの宇宙の欠片で我々人間は出来ていることは確かな事実です。その宇宙の法則を、人は「神」と感じ、畏れ崇めたのです。そして、科学者も、それを否定することが出来ず、「何か分からないが、人知を越えた偉大なもの」と言う意味で、“Something Great”と名付けました。

=苦を乗り越える時、思いもよらないパワーが走る=
 この最も深く、且つ根源的な意志(無意識)である宇宙的無意識は、我々凡人が世俗的なことにかまけている時にはほとんど気付かないため、なかなかコンタクトがとれません。しかし、人間は危険な目にあったり危機的状況の前など命に関わるようなことや、その人間が何かの使命を全うするような事象の時には、不思議な出逢いや体験が生じ、この世の摂理である“法”を発見します。俗に“気付き”と呼ぶ現象ですが、現代人はこの意味の重要さに(文字通り)気付いていないため、軽薄にこの言葉を使っているようです。現代社会を象徴する言葉に“軽薄短小”と言うのがありますが、人間の心自体が薄っぺらなものになったように思います。

 さて、この世は時として、困窮(苦)の中から、その苦をものともせず“悟り”を得た人間が輩出されます。それも、天が仕組んだ所行のように突然の宗教的目覚めや神がかり的事象によってその能力は開花されるのです。
 そして、それが単なる思い込みではない証に、そういった霊能的預言をする人間にはカリスマ性が備わり、多くの賛同者(信者)が集まることです。我が国では、天理教の中山みき、大本教の出口なおなどの開祖がそんな人達です。
 二人に共通のことは、無学な農家の主婦であり、生活の困窮から辛酸をなめながらも、愚痴ひとつ言わず黙々と生きながら、同じような苦を味わう人に人生苦の意味を諭しています。そのような極貧生活の中から、ある日突然、電撃に打たれたように啓示にふれ、根源的無意識からの厖大なメッセージをうけ、それを「おふでさき」や「言霊(ことだま)」として残しています。
 また、素晴らしいイマジネーションでもって人間性の深みに迫り、美と感動を与えてくれる芸術家、またはこの世のため、人のためを心より願うことで、世に新たな文明を提供する発明家や、それを実生活に浸透させるアイデアを持つ実業家なども神がかり的な発想で啓発がやって来ます。そして、時にはデモーニッシュ(悪魔的)なまでの魂のバイブレーションを歌い上げるロックシンガー、情緒たっぷりの表現力で人々を魅了する演歌歌手なども集合無意識との交流が活発な人なのです。
 思いもよらないパワーに満ちた発想や行動は、まさにポランニーの言う暗黙知の領域との通信によって為されると考えて間違いありません。釈迦が「人生とは苦そのもの」と悟ったのは、何も暗澹たる現世を嘆いたものではなく、「苦」そのものに秘められた“潜在能力”を開花する秘訣に気付けと言っているのだと私は考えます。人の世に無駄なものは何もないという観念から推測すると、真に苦に立ち向かい、苦を乗り越えた時に、本当の人間の能力が開花されるように天が我々を創られたのも、それがあまりにも大きなパワーであるために、ほとんどの人間は気付かないのです。
 今こそ、宇宙から地球を眺めるが如く、潜在意識の領域から我々の生き様を見ると、我々は、自分の能力のほんの数%しか使っていないのだと思います。

この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/