M&Uスクール

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今週の喝 第356号(2012.2.13〜2012.2.19) この世は全て催眠だ(98)〜宇宙の情報は、我が心中にあり!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(98
〜宇宙の情報は、我が心中にあり!

 ポランニー「暗黙知」と名付けたエネルギーは、潜在意識の働きの内の集合無意識から発せられていることが、現代では分かっています。
 集合無意識とは、「人間の歴史や文化の歩みの膨大なデータと、そこからもたらされる感性を、人間は誰しも無意識という共通財産として持っている」ということです。
 つまり、人間は、巨大なスーパーコンピュータを共働で保有しているのです。しかし、その使い方の上手下手で、データや問題解決のヒントを受け取る量が人によって異なってしまうのです。この考え方は、宇宙の情報は全て個人という端末にアウトプットできる……それは、宇宙という全体の情報を個人が共有しているということです。
 これは、ニュー・サイエンスの創始者とも言われ、20世紀に活躍したイギリスのジャーナリスト、アーサー・ケストラーによって提唱された“ホロン概念”と一致します。ホロンとは、ギリシャ語のホロス(holos=全体)と言う語をもとにケストラー自身がつくった造語で「全体として役割をする各個(部分)は、部分であるにもかかわらず、全体に於ける役割を果たしている」というのです。これを「全体子(=部分)」と呼びました。
 ややこしいですが、人体にたとえれば、身体という全体を構成する要素(部分)である細胞も、各々全体としての構造、機能を持っており、その構成要素(DNA)から全体を生成することが出来る事は、クローン羊ドリーの例からも明らかです。
 つまり、ホロンとは、「全体と個の調和」とあらまし覚えておいてください。

=我々はいつも神と共にあり!=
 この概念からゆけば、我々の細胞や遺伝子の中に、神代の時代のものが含まれていることになります。現にユダヤ教の世界では、我々人間の奥底には人類の始祖である“アダム”の欠片が宿っていて、それを「アダム・カドモン」と呼び、自分自身の中にアダム(神)が存在するという概念です。ただし、そのアダム・カドモンは、人間の我欲によって堅く閉ざされ、我々の実生活に智恵をもたらすことが中々困難な状態にあるのです。それを解放すれば、宇宙を創造した“神”という全体の情報と、個人に存在するアダム・カドモンが共鳴し合い、自分という存在がなぜこの世に存在するのかという、人間最大の疑問の回答が得られるのです。
 つまり、自分の中に自分の存在意義の回答が既に存在していることになります。これも、不思議にホロン概念と共通しています。仏教に於ける観自在菩薩(観世音菩薩)の概念も、その名の通り菩薩(仏)は己の中に存在すると説いている訳ですから、同義語だと思います。また、ポランニーの暗黙知のエネルギーも、このアダム・カドモンを通してもたらされるとしたら、潜在意識の概念、集合無意識の有様も凡そ想像出来るのではないでしょうか。
 昔の賢者達が神と敬った大宇宙の存在!その真の姿と、その意志(想像意義)を知ることで、人間はその恩恵を受けることが出来ます。ある時、フッと湧いてくる“智慧”が、その宝庫の存在を暗示しています。その宝庫の扉を開き、智慧が湧く(神の恩恵を受ける)人間になるためには、我欲から離れ、人格を磨く(心をあらゆる煩悩の執着から解放する)必要があります。どの宗教でも行われる“修行”という行為は、ここを起点に始まりました。
 そして、近年に於いて催眠が科学的に検証され、催眠状態の中でも心の解放が行われることが分かってきました。深い催眠に誘導したとき、条件が揃えば神がかり的トランス状態になることもままあります。
 このような状態になる人(事実)は至る所で確認されていますが、これは集合無意識という人類共通のデータバンクから、素晴らしい創造性をもらい受け、大きな視野と智慧を身につけたのですが、しばしば、自分個人が偉大なのだという錯覚に陥る人間、「思い上がり」の強い人間も出てきます。
 人間は、常に神(大宇宙、集合無意識)と共にあり、その宝庫から智慧を貰い受けていると言う関係性が、人と神の正しい関わり方であると言うことを忘れてはいけません。
 また逆に、自分を小さく否定的に考えすぎる人も多くいますが、この人達は、自分自身の心を解放することによって、大いなる才能を開花できることを忘れています。これは人間にとって素晴らしい財産であります。従って、このことを謙虚に受け止め、我々は、心の贅肉(欲望)を除去するため、日々努力を重ねてゆくことが肝要なのです。

この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/