潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの？
この世は全て催眠だ（９２）
〜考えると暗くなる。感じる人間は明るい！〜
平成24年壬辰(みずのえたつ)。
皆様、あけましておめでとうございます。
今年も、人の成功について、幸せについて色々と考察して行きますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。
さて、無意識の世界は、個人的無意識、家庭的無意識、集合的無意識、生命的無意識、そして宇宙意識（コズミック･マインド）と本当に深い世界です。しかも、それらに境目がないので、どこからどこまでが○○だとハッキリとしません。
しかし、レベルの浅いところにあるものは、その人自身に属する個人的な内容であり、深くなるに従って、他の動物や植物と合わせ持つ普遍的なものになっています。
このような無意識レベルを上手く汲み上げることの出来る人こそ、想像力があり、ヒラメキがあり、信頼や威厳といったカリスマ性を持ち、預言者的霊格が備わっています。
こういった人達の特徴は、頭脳を「考える」のではなく、あらゆる世の事象を「感じる」ために用いているのが分かります。いや、そのことすら偶然とも言える事象によって、そのような感性を引き出されているように思えます。
この大宇宙には、我々の想像を絶する偉大な意志があり、その宇宙意識に逆らえば抹消され、宇宙意識を感知して従順になれば生かされ、我々人間の最大の快感である成功体験を与えてくれるように出来ているのではないでしょうか。
つまり、失敗とは宇宙の法則＝摂理に反した行動をとった結果であり、成功とは摂理通りに従った証だと思います。従って、人間のレベルで物事の推移（事象）を考えていては、そこに人間の都合や事情が入ってくるため、必ず思わぬ見落としが生じるため、失敗するのです。また、そのことを承知している人間は、見落としがないかと頭を巡らせすぎて杞憂が生じ、常に不安で、それを解消するために不満と不平が心を苛むのです。従って、「考える人」は、概して“暗い”のです。
＝天に逆らえば失敗する＝
「人間は考える葦(あし)である」というのは、フランスの１７世紀の思想家・数学者であったブレーズ・パスカルの言葉です。
人間が「葦」であるという比喩は、ナイル河畔に生える葦は、強い風が吹くと茎が柔らかいためにすぐしなって曲がってしまい、風に抵抗できません。それどころか抵抗せずにしなるため敗北の憂き目に遭います。一方、大木は風が吹くと抵抗してしならず、風に勝利します。しかし、繰り返し風が襲ってくると、やがて何時か強い風に逆らえなくなり、根元から折れてしまうこともしばしばです。
しかし、「葦」は自らの分（強さ）を知っているため、風が吹くとそれに身を任せてしなり、逆境の中で一見屈服したかのように見えますが、風が止むと、再び徐々に身を起こして、再び何事もなかったかのように元の姿に戻って、微風に揺れています。
このパスカルの比喩は、中国の兵法書にある「柔能く剛を制す」に通じます。頭脳をもって事に当たれば、強いものが勝つという結論に到達しますが、ダーウィンが「この世で生き残ったものは、強いものではなく、この世に適合したものだ」と喝破するように、風の性質に逆らって抵抗するのではなく、風を感じてそれになびいたものが風をかわすことが出来るのです。
この世で成功した人間達……科学者、芸術家、発明家、企業家を問わず、みな苦しみの挙げ句、自分の考えが破綻したときに、はたとアイデアが湧いてきて一業を為したのです。まさに「万事休す」というところまで追い詰められ、自分を見失ったにもかかわらず、そこに情熱と根性を持ち、私利私欲を越えてまでそのことの成就を熱望する心情に至ったとき、不思議な天のエネルギーは、その人間の全身全霊を通して新たなる発想を与えてくるように感じてなりません。
つまり、「私心」そのものが成功の最大の邪魔者であり、そのことに当たる動機が善なる心で始まらないと、天との整合化は決して為されることはなく、やがて失敗の憂き目に遭い、それが高じて「何をやっても上手くゆかない」と思い込む“負け犬根性”が心に育ってしまうのです。そうして、人生の敗北者と自分自身を決めつけ、本当は己の邪心を捨てるだけで良いものを、自分の能力までも否定してしまう過ちを犯すのです。
端的に言うと、「考えるな、感じよ！」ということです。
感じる＝我々の感性を磨くために、まず我々が為さねばならないことは、何事にも疑問と好奇心を持って積極的にそれを成り立たせている摂理を知ろうとする能動的な心を持つことなのです。
この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/
