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今週の喝 第349号(2011.12.26〜2012.1.1) この世は全て催眠だ(91)〜宇宙には意志がある〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(91
〜宇宙には意志がある

 無意識の世界は何も生命だけのものではなく、宇宙全体、この世に存在するものすべてが無意識の叡智に浸透されているという考え方は、今や科学者がSomething-Greatと呼ぶほど、その存在抜きには、宇宙そのものを語れなくなっています。
 古来より人間が「神」として崇めていた、この世を成り立たせている叡智。「山川草木悉有仏性(=すべてはホトケである)」とする仏教の考え方も、これに近い思想です。
 この宇宙全体にわたる無意識=宇宙的無意識と我々が回路をつなぐことが出来たなら、宇宙を成り立たせている根本原理を直覚し、それと一つになることが出来るのでは、と人間は思い続けてきました。
 古人達は、「生命は、この根本原理である宇宙的無意識から出現した。そして、生命に本来備わった智慧によって、我々は生かされている」と考えたのです。従って「我々の意識……感情や考え、欲望や愛なども、その範囲の出来事に過ぎない」のです。
 この圧倒的に偉大な叡智を汲み上げ、それといま以上に交流することが出来たなら、我々はもっとイキイキと自分を伸ばし、他者と理解し合い、自分の描いた理想の生活を体現することが出来るのではないでしょうか。
 神はなぜ、我々人間をこの世に出現させ、何をさせようとしているのか……この永遠の謎を知ることが出来る存在……それがこの宇宙的無意識=Something-Greatだと私は考えます。そして、その意味を知る手立てとして、瞑想(Meditation)の智慧を我々は授かったのです。

=人間は小宇宙!=
 奇跡・偶然の集合としか思えない我々が生きるこの世。そこに生きる我々が、この神の叡智を感じ取れたとき、その人生は今とは異なった意味を理解し、もっと輝きを増すのではないでしょうか。
 現在の人間の最大の悩みは、「人間関係」のうざったさです。自分と他人の対立そのものが、諍いを生み最終的には戦争を引き起こす……人間とは何と愚かな生き物なのでしょう。しかし、そこに自分と他人が存在する意味を、もっと高い次元から見ることが出来たなら、我々の理想である他者との調和のなかで解消されて行くに違いないと私は思います。
 この世のことをマクロ・コスモス、そして、人間のことをミクロ・コスモスと呼ぶように、宇宙の在り方が我々人間と共通しているところが多く見られます。ユダヤ教の教義の中には、「現在に生きる人間すべてが元をただせばアダムとイブが根源である故に、我々の中にはアダムの欠片=アダム・カドモンが存在する。しかし、その根源的アダムの心は、分厚い我欲によって覆われているため中々真の顔を見せない」とあります。
 現代科学が、クローン羊ドリーを誕生させたように、我々の中にあるアダム・カドモンを見いだし、それを温め成長させたならアダム(神)に近い我々の精神を育むことが出来るかも知れません。
 愛の哲学者といわれるマルティン・ブーバー博士はすべての生き物にアダム・カドモンは存在し、生命とは神から分与され、神の息吹(属性)を持った存在であることを直感しました。又、日本の神道は、「八百万(やおよろず)の神」を信仰と対象としています。それはこの世に存在する全てのものが神性を持ち、それは神の分身なのです。
 要するに、神は自らの意識(生命)をこれから創り出されるものに宿したのです。物質内部から神性を輝かせることで、地上世界を神の意識が反映された空間に創造する為にそのようにしたのです。世界創造とは、いってみれば神様の「自己実現」なのです。
 ただし、物質に幽閉された神性を輝かせる仕事は、人間を通して行われるのです。人間と共働して、万物に眠っているアダム・カドモンを呼び覚まそうとした意志(計画)なのだと私は思います。
 神の意志である大宇宙と我々人間・小宇宙がそれぞれ交信し合うアンテナがアダム・カドモンです。日本では「神明」と呼ばれる我々の中に存在する神性・仏性が、イキイキと神の意志(=摂理)を遂行しようとするとき、そこに共鳴現象が生じ、我々は大宇宙と一体化して、この世での役割(天命)に気付いてゆくのだと私は思います。
 宇宙的無意識=Something-Greatの意志が、生命的無意識を呼び起こし、それが集合無意識に働きかけて、運命のシナリオである家庭的無意識を起動して、我々一人ひとりの役目を与えているのです。
 この気付きを得るためにも、私達は心から雑念(Mental Noise)を除去しなければなりません。その方法が、瞑想であり、仏教ではそれを「禅」という形に昇華したのです。

この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/