M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第348号(2011.12.19〜2011.12.25) この世は全て催眠だ(90)〜生命的無意識は生命の持つ叡智〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(90
〜生命的無意識は生命の持つ叡智

 無意識の世界地図を掘り下げてお話をしています。今まで、個人的無意識、家族的無意識、集合的無意識と解説してきました。さて今週は、人間や他の動植物だけに限らず、アメーバーを含むすべての生命が共有する無意識「生命的無意識」についてお話しします。
 生命的無意識は、“生命の叡智”と言っても過言ではありません。
 植物が芽を吹き、成長し花をつけ、実り、やがて種を残して枯れて行く……この次の生命を用意する豊穣の叡智。我々人間も怪我をしたキズはふさがり、病気は癒える。どんな精緻な工場も及ばない精査で巧妙な自己修復力。すべての生命は、環境に適応し、やがてその進化は人間に至ります。
 この自己意識を持つようになった人間は、まばゆいばかりの生命潮流の成果です。ダーウィン「この世で強いものが覇者となる訳ではない。環境に適合したものが生き残るのだ」と言うように、現在の我々は奇跡とも言うべき進化を遂げ現在に至っています。
 このような歩みには、何かを目指してさらに進化を続ける無意識的な目的をあらかじめプログラムされているように感じてなりません。つまり、「我々は何かによって、我々が知る由もない目的のために進化を遂げる」と思うのです。
 生命的無意識は、環境に適応し、個体と種を存続させ、進化して新しい種を生み出すために、素晴らしい知的作業を、いとも簡単に行います。

=生命無意識の大活用!=
 すべての生命は、情報を収集して分析し、自分の今いる環境から物質を取り入れ、不要なものは排出します。そして、意図通りの効果を上げているかを刻々とチェックし、上手く行われていなければ自分自身の在り方を変化させ、環境に適合させて行きます。そして時には、新しい環境で生き残るために、多くの個体が突然変異し、新しい性質を身につけて行くこともあります。
 例えば、抗生物質に耐性を持つ細菌や、新しい殺虫剤に抵抗するハエやノミがそれです。インフルエンザのワクチンも、毎年新たなる効果を求められるのも、インフルエンザ・ウイルスが、ワクチンに即反応して対抗措置を講じるからです。このように、薬と生命との追いかけっこは、いつも生命の側の変わり身の早さが勝利しています。
 動植物に備わっているレクチオエンドス・セルロールス・システム(肉芽細胞組織)は、我々の生命維持装置の最も顕著な性質です。肉芽細胞とは、我々が怪我をしたとき、血液成分の血小板が出血を止め、白血球がばい菌を除去し、やがて、周りの細胞がいつもの状態と違うことを察知して、細胞分裂を促し傷口をふさいで行く機構です。しかも、その細胞分裂は、元の状態の位置まで分裂を繰り返すと、まるで何かの意志で制御されているかのように、修復を止めます。このシステムのことを言うのです。
 この偉大な生命の叡智を汲み出して、それに委ねることが出来れば、大抵の苦難や障害は乗り越えられるような気がします。
 先般、良く整備された水田で育てられた稲と、まったく手入れしない水田に野放図に蒔かれた稲の写真を見ました。その違いは、前者の稲は根が短く、荒田の稲は根が長いのです。良く整備された美田稲は、自らそれほどの努力もせずに、栄養分を吸い上げることが出るのに対して、荒田稲はしっかりと地中深く養分を求めないと枯れてしまいます。その為に、根をしっかりと生やしたのです。不思議なことに、美田稲と荒田稲では、根がしっかりと生長している分、荒田稲の方が強靱な生命力を持っているのです。しかし、栄養分の多少によって、美田稲が多くの実りをもたらすので、人が収穫増の稲作りに精を出しました。そこに、「何か変だなあ」と思う大いなる矛盾が起きていることは、理解頂けますでしょう。
 話しは少しそれますが、この植物の根にあたるところは人間ではどこかというと、養分吸収機能という見地から、「腸」です。古来より胃腸の丈夫な人間は、長生き自慢が多いのは周知の事実です。では、腸を鍛えるには、美食と粗食とどちらが効果敵か?食べ過ぎと空腹では、どちらが腸をイキイキと健康にするかを考えてみて下さい。今までの観念とは違った回答になることに気付くでしょう。
 美食、飽食では腸は、努力せずとも栄養分を吸収出来るため、その働きは鈍り、胃腸を壊してしまうことすらありますが、粗食・小食は腸を機敏にし、活性化するため丈夫になります。
 何事も、過ぎたるは及ばざるが如し!すべての生き物は、少しの枯渇がその環境に適合しようとする意志を活性化するため、生命的無意識を大活用するのです。


この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/