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今週の喝 第344号(2011.11.21〜2011.11.27) この世は全て催眠だ(86)〜人生脚本の書き換えは再決断から!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(86
〜人生脚本の書き換えは再決断から!

 潜在意識(無意識)に深く沈み込んでいる「人生脚本」によって、人間はその人独自の感じ方や行動の仕方がわき出している……エリック・バーン博士のこの発見は、我々人間が自分の人生を思い通りに歩む為(願望実現)の大いなる道しるべとなりました。
 「幼児決断」から「青年決断」を通して、潜在意識にインプットされた数々の情報は、“癖”となって知らない間に思考行動を決めているとは、本当に「自分」とはいったい何だろうと考えてしまいます。
 “自分”は、潜在意識に支配されている!
 「そこにインプットされた情報をしっかりと取り出し、修正することが出来るのだろうか」
という素朴な疑問に、エリック・バーン博士は、
 「幼児期から成長期に掛けて自分に刷り込まれた情報を再確認し、それを冷静に仕分けして、修正を加え“再決断”することによって、人間は人生脚本を書き換えることが出来る」
と明言しています。
 その為に始めることは、自分の人生をつぶさに振り返り、先ずは欠けることなく思い出すことから始めなくてはなりません。しかし、人間は自分の過去に多かれ少なかれ色々な“心の傷”を持っていて、その部分を再認識するのはとても勇気のいることです。たいがいの人間は、「もう忘れてしまいたい」と思っていますので、この仕分け作業はなかなか上手く捗りません。

=日本には、素晴らしい仕分け作業がある!=
 一人の人間の人生脚本を書き換えるために、専門家が付きっきりで過去に刷り込まれたであろう修正箇所を探すことは、至難の業です。また、それを行うカウンセラーの養成にも大変な時間が掛かります。
 しかし、我が日本には過去の所業を容易に仕分けする方法が存在しました。それは浄土真宗木辺派の僧侶で、奈良県大和郡山生まれの吉本伊信(よしもといしん)師(1916-1988)が創始した「内観法」です。
 吉本師は、浄土真宗系の信仰集団、諦観庵(たいかんあん)に伝わる「身調べ」という行に着目します。
 「身調べ」は、断食・断水・不眠・不臥というきわめて激しい条件の下で、自分自身の行為を振り返り、地獄行きの種が多いか極楽行きの種が多いかを調べるというもので、秘密色の強い荒行です。この「身調べ」から秘密性、苦行性を除き、万民向けの修養法にしたのが「内観法」です。
 それは、集中内観日常内観の二段階に分けられ、初めは集中内観から始めます。集中内観は、静かな部屋に一週間こもり、外界とのやり取りを制限して、自分と関わりの深い人物(特に母親が重視される)に対して、自分がどういう態度をとったかと言うことを、
  1.して貰ったこと
  2.して返したこと
  3.迷惑を掛けたこと
の観点(内観三項目)から、1〜2時間に一度、セラピストが面接を行い内観者に問いかけて行きます。内観者は、その時間に調べた内容を懺悔告白し、セラピストはその内容をただ傾聴するのです。それは、自分の心を直接掘り下げるのではなく、他者を鏡として外から自分を客観視するのです。
 一週間の集中内観によって、しばしば劇的な人生観や世界観の転換が起こり、心身の疾患が治癒することも多々あったことが報告されています。
 そして、日常内観に移り、集中内観で会得した反省の技術を生かしつつ、日常生活の中で、毎日一定時間、内観三項目を通して自分を調べて行くのです。

 この「内観法」は、エリック・バーン博士の提唱する「人生脚本書き換え」を容易に達成することが出来ます。
 内観法については、専門のセラピストの下でしっかりと集中内観を受けるのがベストですが、リラックスした状態の中で、自分自身の中の理性的な自分自身が、感情的な自分自身に内観三項目を話しかける(自問自答)ことでも効果を出すことが出来ます。
 人間誰しも「思い通りの人生」を歩みたいと願っていますね。それならば、潜在意識にこびり付いた「地獄行きの種」を洗い流す作業から始めましょう。すべては、自分の内側にその原因はあるのです。

この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/