M&Uスクール

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今週の喝 第343号(2011.11.14〜2011.11.20) この世は全て催眠だ(85)〜人生脚本の礎は幼児決断にあり〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(85
〜人生脚本の礎は幼児決断にあり

 個人的無意識は、周りの環境が素となって「人生脚本」を書き上げることを発見したエリック・バーン博士
 我々は、生まれ育った環境から無意識のうちにこのようなシナリオを自分の潜在意識に書き込んでいることなど、全く気付かずに生きています。
 例えば、幼稚園を共にする幼児の母親同士が、町で偶然であった時の会話
 「あ〜ら、田中さんの奥様、こんにちは。太郎君も一緒ね。おりこうね」
 「これはこれは、佐藤さん、お宅の恵ちゃん、よくお勉強できるんですってね」
 「いえいえ、言うことを聞かないダメな子ですわ……」
こんな会話を良く耳にしますね。母親同士は、お互いに謙遜し合って交わす会話ですが、手を引かれて聞いている幼児は、いつもミルクを与えられ全ての世話をしてくれる母親の言葉は、真実そのものと聞いてしまいます。
 この時、恵ちゃんは
 「お母さんが私のことをダメな子と言った=私はダメなんだ」
と思い込みます。そんな時、幼稚園の砂場で恵ちゃんは喧嘩をしました。そんな時、口に砂が入り、「ウワーン」と泣きました。無我夢中で泣くとき、潜在意識の蓋はポッカリと開きます。そこへ先生がやって来て、「恵ちゃんをイジめるのはだあれ……」
 その時、恵ちゃんは、
 「先生も私をダメなこと思ってるんだ」
と感じ取るのです。
 このような幼児体験が基盤になって、大体3歳から5歳の間に、人間は「幼児決断」というこれからの人生の基盤となるべき観念を潜在意識に焼き込むのです。

=そして人生の模擬演習を経て、青年決断に至る!=
 そして時は過ぎ、小学校へ通う児童達の平均的生活をチェックしますと、朝起きる時から
 「早く起きなさい、いつまで寝ているの。又朝に時間割の用意をしているのね。前の晩にするように言ったでしょ。ハンカチは持ったの?登校中ふざけるんじゃ無いのよ……etc.」
 そして、学校へ到着すれば
 「廊下階段は走らない!休み時間は教室に居残りをせず、運動場に出ろ!給食は全部食べろ!……etc.」
 家に帰ると、やれ塾だ、ピアノだ、宿題だの嵐です。彼らは、一日にこのようなマイナスの言葉や命令、または押しつけに打ち拉がれながら成長して行きます。彼らが一日に浴びるマイナス要因は、統計によると何と平均300回にも上るという恐るべき数字が出てきます。これを18年間浴び続けて大人になるのです。それは、

  300回×365日×18年=1,971,000回  

という恐ろしいマイナス要因の渦の中で生活しているのです。
 潜在意識は、肉体の成長と同じように発達すると言われていますので、成長がほぼ完成する18歳まで、影響を受け続けます。もちろん親や先生、又地域社会の人たちは、子供を卑屈にしようと思ってマイナス言葉を吐くのではありません。教育のつもり、立派な人間にしようという親心からこのような所行を犯すのです。無知蒙昧とは如何に恐ろしいかがここで分かりますね。そして、18歳頃(成長がほぼ止まるのと同時に)人間は、幼児決断したコンテンツを予行演習で修正した結果を踏まえて(もちろん無意識に)「青年決断」をし、自分の潜在意識にインプットした青年決断通りの性質(癖)で人生を歩みます。
 幼児決断でマイナス観念を植え付けられ、その上1,971,000回もマイナス言葉で予行演習した人間が、夢と希望溢れる堂々とした人間に成長する方がおかしいですね。大概、卑屈になってしまうか、反抗心を芽生えさせるか、無意識にリベンジに転ずるかのどれかです。
 このような実態を知らずに、立派な教育が為されるはずがありません。「教育は、緩慢なる催眠」と言われるように、我々は知らず知らずの間に、催眠誘導され、また催眠誘導しているのです。「親は子の鏡!子は親の鏡」と言われる所以は、このような潜在意識のなせる業に由来するのです。
 そしてその上に、「三つ子の魂百まで」のことわざにあるように、「刷り込み」という潜在意識の重要な機能によって、我々の「癖」は善くも悪しくも定着して行くのです。

この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/