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今週の喝 第330号(2011.8.15〜2011.8.21) この世は全て催眠だ(72)〜躾は丁寧さを教えてから、猛々しさをレッスンせよ!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(72
〜躾は丁寧さを教えてから、
 猛々しさをレッスンせよ!

 五月病(ごがつびよう)……新人社員や大学の新入生などに見られる、新しい環境に適応できないことに起因する精神的な症状の総称です。新年度の4月には新しい環境への期待があり、やる気があるものの、その環境に適応できないでいると人によってはうつ病に似た症状がしばしば5月のゴールデンウィーク明け頃から起こることが多いためこの名称が付きました。
 私見ですが、この病の発症源は会社側にあると思います。反対意見の方は、新入社員全員が罹る訳ではなく、一部の人間の症例だから「個人の責任だ」と言いますが、五月病に罹る人間の多くは、繊細でナイーブな性質の人です。このような人は、感性豊かで丁寧な反面、心が傷付きやすく軟弱なところがあります。さて、会社という組織は、壮健で逞しい精神を持ちながらも丁寧で感性豊かな優しさも必要とします。つまり、相反する二つの感性(心)を要求しているのです。
 人間育成には、心の法則に則ったルール(何から始めるか)があります。丁寧さを修得させた後に猛々しさを教えるのか、その逆かは大変重要な問題です。幸い日本には“武士道”があり、武士の子女たちは、先ず、何事に於いても丁寧な所作振る舞いを叩き込まれ、その後に、武勇や度胸を先輩たちから仕込まれます。3歳頃から、きっちりと正座をして食事をすることを躾けられ、武術訓練の時も、礼儀正しさを第一義としました。
 このことからも分かるように、会社は、先ず丁寧さや繊細さを教えた上で、負けじ魂やモティベーションを教えなければならないのです。このことを知らずして、優秀な新入社員を壊している会社の何と多いことでしょうか。

=禁止令・命令で動く人間はいない!=
 にもかかわらず、会社で五月病が発生すると言うことは、そこに粗野な社員訓練があると私は考えます。つまり、新入社員は、自分が勤めた会社で入社当初から嫌な体験をするということです。特定の上司や会社そのものが、嫌な思い出の引き金になって、登社の気を削いでしまい、それが無意識化されて、ゴールデンウイーク明けにそのギャップが一気に噴出し、会社を辞めて行かざるを得ないような精神状態と身体になるのです。
 そんな社員を作らないためにも、また、既に部下がおかしい態度や行動をとるようなら要注意! しっかりと、以下の方法で援助・指導してあげましょう。

 会社には、憂鬱な人間関係や傲慢な人間、狡猾な人間が、己の欲望完遂のため、他をなぎ倒してでも自分第一を貫こうと心を澱ませています。
 こんな状態の中ですが、あなたは、先ず、何で自分が脅かされているか、また、(部下に鬱状態の者がいれば)その人間は何に怯えているかなど、マイナス要因をはっきりと書き出してみましょう。書くと、うんざりしますね。
 さて次に、目を閉じて、会社や嫌なこととは全く関係ない非常に素晴らしい体験、興奮と興味とを味わった状態を思い描いて下さい。
 そしてまた目を開けて、自分が脅かされていることを書いた紙を1、2秒ながめ、再び目を閉じて素晴らしい思い出に浸って下さい。そして、また今度はその紙を四〜五秒眺めてから目を閉じます。この作業を、嫌な出来事と良い思い出が融合してしまうまで繰り返します。
 我々の心は、自分に嫌な感じや無理矢理強要しないものの前では、意外と中立の状態になっています。その状態で、再び、自分に嫌な思いをさせる事態を想像してみます。如何ですか?嫌な状態につきまとっていた、マイナス感情が緩和されていることに気付くでしょう。これは、この「今週の喝」でも掲載しました「神経言語プログラミング」の初めの頃にお伝えした内容と同じですね。
 この方法は、不登校の子供や特定の教科が嫌いな生徒、学校や会社にまつわる悪い反応を持っている人間を修正することが出来るのです。
 さらに考え方を発展させれば、そもそも何事に関しても、嫌なことと楽しみを結びつけることも出来るようになるでしょう。多くの学校や会社では、生徒や社員はきちんと並べられた机や自分の所定位置におとなしく座っています。人間は、こんな窮屈な状態でどれほど我慢できるのでしょうか。
 窮屈で退屈な気分と、会社や学校での仕事・学習を結びつけてしまったら、誰も勉強や仕事をしようという気にはなりません。
 子供が、ゲーム機に夢中になるのは、ゲーム機をいじることだけでも子供にとっては楽しみです。その上、ゲーム機は自分の学習意欲(挑戦する心)が湧いてくるまで、いつまででも待ってくれますし、会社の上司や学校の先生のように、子供を不愉快にさせることはありません。
 ゲーム機は「勉強しろ!」とは言わないのです。これが1番のヒントです。

この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/