M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第329号(2011.8.8〜2011.8.14) この世は全て催眠だ(71)〜他動詞表現から自動詞表現へシフトしよう〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(71
〜他動詞表現から自動詞表現へシフトしよう

 「不況のあおりを食らって、会社が倒産した」というような話を良く耳にします。何気ない言葉ですが、少し揚げ足取り的かも知れませんが、会社が勝手に倒産することはありません。そこには経営者の不況に対する対処・対策の欠如があったのです。ですから、正確には「会社を倒産させてしまった」と自責の念を心に持たなければ、同じ過ちをまたぞろ繰り返してしまうかも知れません。同様に、「お茶がこぼれた」というのも、自分の不注意で「お茶をこぼした」と言うのが正しい表現です。このように、人は自己責任回避の心が根底にあるため、常に“他動詞的表現”をします。本当はその事象に関与した別の存在があって結果が生じたのですから、“自動詞的表現”をすることが正しいのです。
 「このお茶、美味しいね」というのも、お茶を美味しく感じる心の状態があったのですから「お茶が美味しく感じられる自分が嬉しい」というのが本当の心の状態でしょう。
 言葉の言い回しくらいどうでも良いと思われるかも知れませんが、人は無意識に、言葉の言い回しによって責任回避をし、自分を慰めているのです。ここまでは罪はありませんが、自戒の心がない限り、同じ間違いを犯す確率が増えることは必定です。まして、長い人生に於いて、外界への責任転嫁という性質(=癖化)ができあがったら、その人の一生の悔いになることでしょう。
 このように“言語”は、人間の“神経”に作用する最大要因です。これを心の法則通りにプログラミングすれば、「精神をコントロールしてしまう方法」にもなり得るのです。

=教育は偶然に任せるな!=
 神経言語プログラミングは、精神をコントロールする方法(=洗脳?)と聞くと、あたかもそれが悪いことであるかのように感じます。しかし、それはこのプログラミングをどのように用いるかという、その人間固有のモラルにかかっていることです。それは、酒を祝杯として飲むのと、やけ酒として呷(あお)るのとの違いと同じで、催眠も用い方によって、心の病を救う方法にも、催眠商法の道具のどちらにも変わります。従って最も大切なことは、その人間そのものが如何に真心を育み、世間と自分の関係に於いて道徳意識を持っているかに掛かってくるのです。
 脳をコントロールし、使いこなそうとしなければ、学習するしないは偶然に任せるしかありません。たまたま聞いた音楽に感動を覚え、自分も演奏してみたいと感じた私は、これもまた、たまたま中学校に吹奏楽部があったため、入部し、たまたま欠員であった楽器パートがフルートであったために、現在フルーティストになりました。私の偶然は幸運だったのです。この幸運の方程式を明らかにすれば、現代社会が抱える鬱をはじめとする心の病から救われる人が多くいます。
 戦前は初等教育に於いて、国を護るという重要性を色々な角度からしっかりと教育したため、軍隊に志願して防人の任に就こうという子供たちが大勢生まれました。その目的の如何は別にして、教育の重要性は既に証明されています。
 清水和音(かずね)という、とても素晴らしいピアニストがいますが、この方の名前からして音楽用語の「和音(わおん)」を用いていることからも分かるように、ご両親が「将来音楽家にするぞ」という意気込みをもって産み、育てたことは想像に難くありません。その結果、見事に一流音楽家として活躍しています。ゴルフの石川遼、野球のイチローなど、数え上げれば枚挙にいとまがありません。正しい指導法を用いれば、人はきっちりとそのようになって行くことの証です。
 しかし、目的をもって教育指導すれば、必ず有効な結果が得られることは分かっているのですが、現代の教育システムは、12年の長きに渡って知識の山を生徒の前に並べ立てているだけです。そして、問題点が多く出てきています。
 そのうちの最大のものは、「学校嫌い」です。多くの子供たちが学校で嫌な経験をしているのです。特定の科目や学校そのものが、嫌な思い出の引き金になって、学校へ行く気を削いでしまい、不登校の原因となっているのです。子供の拒絶反応が強い時には、「学校恐怖症」となることもあり、それをそのままにしておくと、大人になってから、PTSD化してしまい、社会的な生活を営むことが出来ない状態になることもあります。
 さて、このようなときでも、今までのテクニックを使えば、急速に改善することが出来ます。さて、その方法は……?

この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/