M&Uスクール

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今週の喝 第319号(2011.5.30〜2011.6.5) この世は全て催眠だ(61)〜適度な混乱は、人間を謙虚にする〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(61
〜適度な混乱は、人間を謙虚にする〜

 混乱とは、十分な情報がありながら、消化されていないだけのことでした。そして、混乱している時は断片的なスライドでしか物事を賞することが出来ていない状態でしたね。従って、その混乱した断片的スライド映像に説明や修正を加えることで、大切な情報が捉えやすくなりました。頭を使うと言うことは、知識を溜め込むことではなく、すでに持っている知識を引き出し、整理し、利用することなのです。
 さて、ここで理解するためのプロセスを逆に辿ってみましょう。もともと、理解していたことに関する映像を小さくし、そして遠くへ押しやり、音声も消してしまうのです。すると、元のように緊張した気分になり、心は少し混乱してくるはずです。何か馬鹿げたことのように見えますが、とても役に立つこともあります。
 世の中には、当人は理解しているつもりでも、実際は知識の羅列に過ぎず、全く分かっていないという人が時々います。その根拠のない自信がもとで、その人は時々面倒に巻き込まれてしまい、挙げ句の果てには、“自分は正しい”という凡人六原則第一条項の作用によって、知識そのものの内容自体が「間違っている」と解釈し、“正しい把握”のプロセスから遠ざかってしまったり、縁を切ったり、止めてしまうケースがあります。そんな時、その人を混乱させることが出来れば、謙虚になり、周囲の言うことに耳を貸すようになるでしょう。
 何事も、「逆も真なり!」……人を正しく導くためには、混乱させることですら、有意義な対処法となるのです。

=頭脳明晰よりも謙虚性!=
 さて、物事を理解するためには、持っている断片的知識や映像を、大画面の解説付き映画としてまとめることが必要でした。このプロセスは、いつでも何かについて混乱した時に、積極的に用いることが出来ます。情報が不足している時には、映画のコマが飛んだり、音声が途絶えたりして、完全な理解には至らないかもしれませんが、そこにどのような知識を補えば良いのかがハッキリします。その人にとっては、この知識の補填こそ理解へ至る最善の道なのです。
 人には名誉心という欲望があり、知識を蓄えることだけで(知っていることで)相手を凌駕した(超えた)ような気になるのです。しかし、知識の羅列はただ混乱を招くだけで、実際に行動するとなると、何から始めて良いのか全く見当が付かず、混乱に陥ることがしばしばです。知識に道筋を立てるには、物事の優先順位を明快に把握しなくてはどうにもなりません。その為には、自分の知識(理解していると思っていること)を前面に押し出すのではなく、相手の言うことを謙虚に受け止め、自分の知識と照合して、適切にその知識を活用できるようになることが大切です。それは、「人の理解を楽しむ」とでも言いましょうか、人の考えや知識に耳を傾けることによって、まず周囲の人に“物わかりの良い人”という印象を与え、彼らに“受け入れ体制”を作らせることになり、とても素晴らしい友好関係・人間関係が生まれます。
 初めから細かくしっかりとした映像を作ろうとするところに失敗があるのです。まずは、大まかに明るくぼやけた映像を作り出せば良いのです。そしてその映像に周囲からの知識や情報を少しずつ加えてゆき、ゆっくりと明快化させて行くと、思った以上にたやすく鮮明な映像が出来ることでしょう。その時も、決してゴーマンにならず、あくまで互いの関係性を大切にしながら、分からないことは尋ね、不明瞭なところは質問して修正してゆくのです。
 あなたがどんなにそのことに対して知っていても、オーソリティーであったとしても、また非常に有効な理解へのテクニックをマスターしていても、それがどんな場合でも最善の方法であるとは限りません。より良い方法を求めて、あなたは常に外界の情報や知識を受け入れ、それを常に鮮明な映像の一助とするように試してゆくことが肝要です。
 子供の頃、科学や数学を把握するのに系統樹のように図式化する関係図を描くことで、知識習得した方も多く居られるでしょう。これは、ものを覚えるのには役立つのですが、実際行動の優先順位を決定するには、いささか混乱を招き実用的とは言えません。それは、人間の行動は、小さな図表にまとめるには少々複雑すぎるからです。そんな時こそ、映画のように事象が流れる映像化の技法を用いることによって、自分のやることが決まり、モティベーションが格段に上がることと思います。
  完遂力の秘訣は、
  「やることを決め、決めたことをやる!」


この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/