M&Uスクール

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今週の喝 第320号(2011.6.6〜2011.6.12) この世は全て催眠だ(62)〜20世紀最大の心理学的功績は、セルフ・イメージの発見!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(62
〜20世紀最大の心理学的功績は、
 セルフ・イメージの発見!〜

 今、この様に今週の喝を書いている目的は、人間の心には一つの法則が宿り、その「心の法則」とでも言う道筋によって、喜怒哀楽を初めとする人の感情が苦楽を生み出していることを知って頂くためです。人は、すべからくその人生の内に苦楽を味わい、中でも“苦”によって心乱され、行き詰まる事もしばしばです。人間の最大幸福は、お金や名誉などの欲望を満たす事ではなく、自分の心がどんな艱難辛苦に遭おうとも、動ぜず“明鏡止水”である事です。
 そして、その解決策として、「催眠」という人間情動のシステムを理解する事によって、しなくても良い苦労を少しでも軽減する事ができればと思い、一見、神秘的に見える催眠現象を科学的に解明しているのです。
 古くは、メスメルの古典催眠時代から、エリクソンバンドラー神経言語プログラミングの近代催眠まで、そのテクニックと効能を知る事によって、自分の人生を快適に暮らすことができるのです。人は、しなくても良い苦労……取り越し苦労や、自分で自分の枠を決めてしまう固定観念、一般社会の通例が正しいと信じて枷に填まってしまう既成概念など、全てが一定の法則通りに心が動いているのです。それらを打破する事は、自分自身で決めてしまっている自分の姿(セルフ・イメージ=自己像)を大きく変える事になるのです。
 心の法則の第一義は、「セルフ・イメージの限界は人生の限界!」
そして、第二義に、「セルフ・イメージを変える事によって人生を変える事ができる」です。
 アメリカの整形外科医、マックスウェル・マルツによって発見されたこの心の法則は、人生に大いなる希望と光を見いだすための、天の救済の在り方なのです。

=合理主義者が陥るワナ=
 さて、理解と混乱の話を進めましょう。
スライド的断片知識を創造的想像力で、映画のように映像化して行く事によって、脳内は物語を作り出すクリエーティブな活性が起こります。私達の脳の働きはやメカニズムは一定ですが、そこにはいろいろなパターンがあります。そのパターンの習性を把握すれば、意外と簡単に自分の弱点を補うことに役立てることができます。
 例えば、頭脳明晰な人に多いパターンですが、たった一度の体験で、全てが理解できたと思い込む人もいます。私達のM&U SCHOOLにおいても、催眠実習を一回受けただけで、どんな人間にも催眠誘導できると信じ込み、確信を持って一回きりのレッスンしか受けないという人がいました。間接的に聞いた話ですが、彼は、催眠の誘導パーターンを知人に得々としゃべり、いかにもプロであると言わんばかりの所行をとるのです。しかし、その実態は、催眠の技法の説明はしても、催眠誘導を実際にやるところを見た人は誰もいないのが現状でした。
 確かに頭脳明晰ではあるけれど、実践には結びつかない「口だけ人間」は、現代社会に数多くいます。また、今の学校制度は、この様な人間を許してしまう偏ったシステムです。音楽で言うと、ペーパーテストは100点なのに、歌は音痴といった類いです。また、百人一首は全て暗記しているのに、和歌の情緒である詫び寂びが感じ取れないのと同じです。
 この様な人たちは、楽して早く何かを習得しようとする合理主義者ですので、一つのパターンにこだわる癖があります。すると、いくつかの弊害が生まれ、またそれが“苦”の種になり、失敗機制へと成長して行きます。
 その第一は、深刻になりすぎることです、何か素晴らしい事をしようと決心しても、深刻になりすぎかえって自分を萎縮させ、かえって上手くゆかない状態を作ります。
 第二に、何事に付け、確信を持ちすぎることで弊害を引き起こすのです。人間は確信を持ったとたんに、他の事を考えなくなる思考停止状態を作ります。何かについて100%確信したときには、何かを見落としている場合がほとんどです。ある事をしばらくの間無視する事は、場合によってはかまいませんが、過度の革新によって、大事な事を永久に見失ってしまう恐れがあるのです。
 そして、弊害の第三番目は、「重要」というレッテルを貼ってしまうことです。特に自分に関することは「重要」というレッテルを貼ってしまうと、たちが悪いようです。一つの事を「重要」と考えたとたんに、他の事には目を向けなくなってしまいます。「重要」というレッテルがつまらないことの正当化や、不愉快極まりない仕事をするための理由付けに使われることもしばしばです。
 この様にして、固定観念や既成概念は、失敗するパターン(失敗機制)を脳神経に作り、その通りの行動をしてしまうのです。開かれた感性もをった解き放たれた(固定化されない)自分を作るためにも、心の法則を学ぶことはとても有意義なことなのです。

この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/