潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの？
この世は全て催眠だ（５９）
〜“拒否”は“混乱”を引き起こす素！〜
この世に、人間が生み出したもの、発見したものは数多くありますが、当初それらは全て自分たちの幸福のために用いようとしたことだけは確かです。哲学も、原子力も、はたまた心理学や催眠法も、全てこの世の原理を自分たち人間の幸福につなげようとして出来たものです。
皆さんは“哲学”と聞くとどんな感想を持つでしょうか。私は、「面倒くさいことを、考える人間がいるものだ」と頭から拒否してかかりました。もちろん、哲学と聞いてワクワクする人も中にはいるでしょうが、それはほんの一握り、いや、ひとつまみの人ではないでしょうか。しかし、アレルギー的に拒否していますが、自分が好感を持った人が、私に「哲学というのは、人間の幸福をしっかり見極めようとして出来た学問ですよ」と説いてくれれば、私はそこに興味を抱き、「ちょっとうざったいけど挑戦してみるか」と、心が動きます。人間は誰しも、不幸になりたいなどと思っている者はいないからです。
哲学という言葉だけで拒否反応を起こし、勉強と言うだけで重荷を感じてしまうのは、我々人間が、「楽と得」を同時に得ようとして（矛盾している）、自分の心に“混乱”を生じさせてしまい、その混乱から逃れようとして、より混乱を招く“拒否”に入ってしまった結果なのです。
理解しようと思えば出来るのに、観念的に（観念とは自分の信じている範疇）拒否してしまえば、必ず心に“混乱”が生じ、自分自身は「分からない。難しい」といった“理解できない”状態であると“錯覚”します。ここで、一つ注意しておくことがあります。それは、「混乱をきたしている」ことと、「理解できていないこと」は全く異なっているということです。
＝混乱と理解をしっかりと整理・区別せよ＝
知識が欠けているために、理解できていないことはたくさんあるでしょう。おそらく、水爆の作り方や心臓手術の方法など専門知識が必要な分野のことは、ほとんどの人は知らないでしょう。これは、理解するための情報をもっていないだけで、混乱しているのとは違います。混乱しているという場合は、情報はそろっているのですが、ただ、それらが理解できるように整理されていないだけなのです。つまり、混乱は理解への途上の一つの段階と言えましょう。
何度も申しますが、人間の幸福の最大公約数は「明鏡止水の心」です。つまり、何事にも心が動じないことが問題解決の必須条件です。だから、心が揺れ動いている＝混乱することは、最大の苦をもたらす根源です。混乱しないためには、まず、理解できているのかどうかをチェックすることが大切ですが、「混乱と理解」が混同されてしまうのが人間の困ったところです。こんなことを書いていると、あなたは混乱してきたのではないでしょうか。(>_<)
人間が迷い惑うのは、ほとんどが混乱している時です。つまり、知識がありながら意味がつかめなかったり、自分の中に「楽と得」と言うような真逆の目標（矛盾）を持っているため心が整理できない時です。
これも、「面倒くさい」と思う怠け心が、「やりたくない」という拒否反応を引き起こし、知識すら無意識に拒否してしまうことで「混乱と理解」がごっちゃになり、問題解決から遠ざかった結果なのです。解決策は、「人生逃げ場なし！」自分から積極的に、まずは知識や情報を集めることから始めましょう。
これで何とか「混乱できる状態」にまで自分をもってゆくことが出来ました。明鏡止水の心に到達するには、自分が“混乱している”のか、“理解出来ていない”のかを見極めるための作業が必要です。その為に、知識はありながら意味がつかめないことについて考えてみるのです。例えば、“勉強が出来ない”とか“経営がうまくいかない”など、それに向かって立ち向かってゆく姿勢がなかったり、楽して素早く会社経営を軌道に乗せようとしたりして焦ったりしている場合、あなたが求めている結果は何かを明快にしてゆくことが先決です。そのために、今度は「混乱していることと似てはいるけれども、理解できていることを考えてみて下さい」。つまり、自分は何が分かっているのかと言うことです。
混乱している事柄が誰かの行動に関してであれば、理解の方も人の行動に関したこと、混乱が自動車など機械の構造についてで有れば、理解の方も機械に関することといった具合に整理してゆくのです。
さて、あなたの頭脳の中には、二つの映像がそろいましたね。一つは混乱、もう一つは理解です。
この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/
