M&Uスクール

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今週の喝 第316号(2011.5.9〜2011.5.15) この世は全て催眠だ(58)〜あなたは、仕事を終える楽しみを想像しています〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(58
〜あなたは、仕事を終える楽しみを想像しています〜

 多くの人の場合、楽しい仕事には何の問題もなく取りかかることが出来ます。その仕事をしている愉快な場面を思い描き、それもモティベーションのきっかけにすればいいのです。それは、子供の時の遠足の前日のような気分です。嬉しくて、楽しくて、なかなか眠れない……そんな感覚です。
 しかし、この手は嫌な仕事には使えません。税金の申告記入や嫌な得意先での商談、ダンピング要請ばかりのクライアントへの見積もり作成etc.想像するだけでもやる気が失われます。
 仕事に取りかかるには、切っ掛けが必要で、その為にその仕事の魅力を見つけなければなりません。もし、その仕事が全く楽しくない仕事であれば、その仕事を片付けてしまって晴れ晴れとした気分になっているところをイメージするように私は心がけています。
 しかし、いくら想像力を働かせても、その仕事が膨大なものであれば、途中で挫折してしまいます。つまり、目標が高すぎて息切れしてしまうのです。そんなとき、私は仕事の一区切りごとにそれを完了させるという楽しみを見つけることにしています。まさに「積小為大」!小さな満足の積み重ねが最終的に“不愉快な仕事の完了”へとつながるのです。
 私は音楽が大好きで作曲家になったのですが、たとえば10分程度の曲をオーケストラで演奏できるように、楽譜を書く時、その量は50ページのスコア(すべてのパートが書いてある総譜)を書くとして、1ページ8小節が24段ありますので、9600小節もの音符を書かなくてはなりません。いくら好きで始めた職業といえども、これは苦行です。(>_<)そんなとき、小分けにしてフレーズやメロディーごとに完成してゆき、少しずつ楽しみを積み重ねてゆく醍醐味、そして完成した喜びは作曲家だけが分かるエクスタシーです。エヘン!(^_^)v

=自分を駆り立てることは至難の業=

 我々は、とかく「楽と得」を求めて悪い企み?をすることがしばしばありますが、多くの場合、それを行動に移そうという動機付けに欠けているために、たいした問題にならずに済んでいるのです。こんな人間が、自分のモティベーションアップの方法を習得したら、周りは迷惑するばかりではなく、危害が及ぶ行動に出るかもしれません。
 今テーマにしている催眠法もモティベーションアップの方法も、しっかりとした社会性を備え、判断力のある人間だけに学ぶ資格があるのです。昔から、催眠というと「=悪」のイメージがつきまとうのはこのためです。従って、自分を律することを念頭に置かなければ、人は常に楽な方(=悪い方)へ流されてしまうことをお忘れなく……!
 さて、行動への動機付けは、大部分の人間が「行動を起こさなかった場合の不愉快な気分を想像し、それから逃れようとして行動を起こす」タイプです。これに対して少数ではありますが、「行動を起こした後の爽快な気分を動機付けにする」タイプがあります。実際には、ほとんどの人の場合、両者の組み合わせが行動への動機となっています。
 まず、行動をしなかった場合の不安が切っ掛けとなり、引き続いて、それが済んでしまえばどんなに素晴らしいかを思い描くのです。
 このように、人間は、自分自身を行動に駆り立てることすら容易ではないのに、会社や家庭で、社員や子供に仕事や勉強を積極的にさせることが至難の業であることが理解できると思います。
 自分自身を行動に駆り立てることすら難しいのに、そこに、人間の究極の障害でありクリアしなければならない課題である「人間関係」が絡んでくるのですから大変です。人間関係がモティベーションへの影響は、「好き嫌い」から始まります。好感の持てる人物像を自分自身で演出する……これもまた催眠法の一つなのです。そこには、「姿勢・表情・言葉・行動」といった人間本来の印象基準が存在します。この一つ一つを相手の立場に立って(黄金律的見地)感じる感覚を身につければ、必ず人間関係は改善されてゆきます。これは努力によって必ず為されます。その時も、うざったい人間関係に辟易としたあなたが、素晴らしい人間関係の中で愉快に立ち居振る舞いをしている自分を想像するのです。これを私は「縁4原則」として念頭に置いているのです。

この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/