M&Uスクール

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今週の喝 第314号(2011.4.25〜2011.5.1) この世は全て催眠だ(56)〜ドッペルゲンガー:陰の声……それもあなたです。〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(56
〜ドッペルゲンガー:陰の声……それもあなたです。〜

 多くの会社で、上司のエゴのために部下のモティベーションが低下している状況をよく見かけます。権力を手中にするとどうしてもエゴイズムになり、本来結果が出ればそれでよしとすれば良いのに、“部下のやり方”が“自分のやり方”と違う場合、釈然とせず、そのプロセスにまで口出しすることによって、部下のやる気を削いでしまうのを多く見かけます。
 一方、部下はその口出しに抗しきれず、自分自身の中で自己葛藤を起こし、もう一人の自分が「陰の声」となって“叱咤激励”してきます。この叱咤激励が過激であれば、自分の人格が、同じ自分である“陰の声”によって、自分自身が傷付く場合も出てきます。これが高じてくると、まるで、自分の心に違った人格が宿ったように感じ、自分が陰の声によって虐げられるようになり、やがて、その陰の声に憤りを覚え、リベンジの心が出てきます。これはとても不思議な現象と思うでしょう。その上、自分自身が自分自身の陰の声に対して反抗心を燃やした結果、己の潜在意識に“闘争心”を癖付けてしまい、自虐的な性質を根付かせ育んでしまいます。二重人格(ドッペルゲンガー)と呼ばれる人間はこのようにして作られてゆくのです。
 また、本来の性質が脆弱な人間は、逆に“逃避”に走り、己自身の心を閉ざす道を選んでしまいます。従って、何事に対しても“臆病”になるか、“馬耳東風”の性質を習得してしまいます。
 このようにマイナス思考の心に陥り、批判的な声に悩まされている方は、どのように、自分を律すれば良いのでしょうか。

=陰の声と親しく対話せよ=
 あなた自身が、このような“陰の声”に悩まされているとき、きっと、あなたはその陰の声に抵抗し、文句をつけているはずです。
 そこで、陰の声に対して、
「あなたは、私に何をさせたいのか教えてください」と尋ねてみてください。
すると、
「おまえ(私)に成功してもらいたい。だから、余計なことをしてはいけない」と抑制をかけてくるはずです。それについて、
「自分はその意見に賛成なのか反対なのか、成功したいと望んでいるのか望んでいないのか」を自問自答するのです。すると、必ず
「もちろん成功したいよ」という答えが返ってくるでしょう。そこで、
「それでは、私にとって役立つような情報や方法を教えてください」と陰の声にその具体的対処法を尋ねてみるのです。すると
「当然持っているよ」と陰の声は答えるはずです。なぜなら、人間の失敗はそのほとんどが手抜きや横着性、狡猾性(ずるさ)という怠慢から出てくるからです。そして、それを「合理化」などという言葉に置き換えて、自分自身を納得させていることがほとんどです。従って、本来自分の中に回答は存在するのです。だから、
「役に立つ情報を持っているのだから、より聞きやすく、より理解しやすく、より受け入れやすいように、語りかける言葉の調子を変えて見るつもりはありませんか」と尋ねると、きっと陰の声は素直になって
「それもそうだね」と言っているでしょう。その時、あなた自身は、
「どうしたら、陰の声に耳を傾けやすくできるだろう」と考え、きっと
「陰の声に逆らったり、耳をふさいだりした過去の行動よりも、優しい口調で、私に対してこれからやることについての細かいアドバイスが欲しいから、どうぞよろしくお願いします」と陰の声(もう一人の自分自身)に頼んでみてください。

 さてさて、如何でしょうか。“陰の声”は、小言親爺やガミガミ文句婆から、頼もしい友好的な援軍に変化したため、友好的な援軍になったことと思います。
 怒鳴り散らし、文句を付ける声に誰が耳を貸すでしょう。人間は優しく愛情を持って接してくれるものに情緒を感じ共感します。もし、子供をお持ちの方は、お子さんに言うことを聞かせたい時、このテクニックを用いてみると良いでしょう。優しく語りかければ、子供は聞いてくれるものです。
 対立を産む時は、必ず語調は荒くなり厳しさを増します。この様な高圧的態度で、相手をたしなめたり同調させたりすることは絶対に不可能でしょう。人の態度を改めさせようとする時には、批判したり、攻撃するだけでは決して上手くゆかないことを肝に銘じてください。

この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/