M&Uスクール

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今週の喝 第313号(2011.4.18〜2011.4.24) この世は全て催眠だ(55)〜人間は「目標に向かってまっしぐら」で間違う〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(55
〜人間は「目標に向かってまっしぐら」で間違う〜

 人間は、目標に向かって努力するうちに、その努力のプロセスに目を奪われてしまい、本来の目的が何であったかを見失ってしまうことがよくあります。つまり「木を見て森を見ず」の状態になるのです。思うように結果が得られないと、方針や方法自体が間違っていることに気づかず、方針を変えずに何とかうまくやろうとします。
 たとえば、一つのことを社長が部下にやらせようとしますが、その“やり方”までいちいち干渉するので、部下は社長の示唆そのものをうざったく思い、モティべーションが上がりません。
 その時、社長は「部下の能力がない」と判断しますが、本当の理由は社長の干渉にあるのですから、うまく物事が遂行しないのは当然です。しかし、権利や権力を持つと、“自分のやり方”でないと気に入らないというリーダーは実に多いのです。
 これではゴールに達することはできません。せっかくすばらしい頭脳を持って、高い地位にも就くことができたのですから、このようなときは、出発点へ立ち返り、しっかりと目標と目的を見据えて、新たな方針を見つけ出し、しっかりと完遂してゆくことこそ肝要です。
 明治維新前夜、勝海舟の命を受けた山岡鉄舟は、生命を賭して敵中突破し、西郷隆盛との面談を果たし、江戸無血開城のための勝・西郷会談を実現させましたが、世間は勝海舟にスポットを当て山岡の功績に気づきませんでした。その時、陰に隠れた山岡鉄舟の理不尽さに、山岡の仲間が、勝海舟の功績は鉄舟がいないと達成できなかったことを世に伝えようとしました。その時、山岡鉄舟は「上手くゆけば、それで宜しい」と、自分の目的意識を明快にしました。 これこそ、リーダーの手本だと私は思います。“やり方”云々ではなく、世のあり方そのものに焦点を当てた、男のすばらしい判断ですね。

=あなたは自分自身と戦うことを止めよ!=
 あなたは、自分の心の中にもう一人の自分(人格)を、感じることはありませんか。私は自分自身が怠け心を出し、それがもとで大きな失敗をしてしまった場合など、心の中で「何を怠けているのだ。しっかりせい!」と叱咤するもう一つの人格を感じます。年齢も60歳前になり、怠け心のせいで失敗などすると、同年代のもう一人の自分や、または自分と同じ年格好の時の父親が心に現れて“喝!”を入れられます。そして、無理矢理何かをさせようとしているという経験をしたことはみんな多かれ少なかれあると思います。
 このような自分自身の陰の声は、あなたの気に入らなくても、正しいことを言っている場合もあり、心に留めておかなくてはいけないこともあります。声を聞いて不愉快になることもあるでしょう。しかし、その内容に耳を傾けた方が良いこともあるのです。こんな自己葛藤(独り相撲)で悩んでいる(悩まされている)方も多くおられるはずです。
 こんな時、声の主が明快に対処対策を挙げてくれれば良いのですが、ただただ、声を荒げて叱咤してくる場合もあります。それは、子供の時、テストの成績が悪かったのを親が見つけ、闇雲に「勉強しなさい!」と言い、子供はその勉強へのモティベーションの湧かせ方や学習方法がわからないために、勉強できない(親から見ると“勉強しない”と見える)状態でいると、ますます「勉強しなさい!」のボリュームだけが上がった時のようなものです。解決法に言及しないで、心の様相ばかりに気を取られた悪しき結果です。
 さて、このように人は自分自身の中で自己葛藤し、それによって疲弊している……とても非論理的なところを持つ生き物なのです。このような矛盾から逃れるためにも(その前に矛盾に気づくことが大切ですが)、神経言語プログラミングや、自分自身の心を安定させ正しい方向に向けるための自己催眠は必要なのです。
 先の社長のように“自分のやり方”に固執して、部下に必要以上の示唆を与えると、部下の心の中ではいつも社長のガミガミが脳裏を巡り、常に強迫観念と同居しているような状態になります。従って、何事に対しても臆病になるか、全く社長の言うことに「耳を貸さない」という新手のアイデア(心を閉ざす:下手をすると自閉症に発展)が浮かんで“聞いた振り”を(無意識に)学習してしまいます。そして、その上に人格が形成されてゆくのです。
 さて、こんな時の対策は……???

この続きは、また来週のお楽しみ……('-^*)/