潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの？
この世は全て催眠だ（１１）
〜想像力は潜在意識、意志力は顕在意識〜
「意志反作用の法則・努力逆転の法則」頑張れば頑張るほど、その努力とは反対の方向に現象は推移してゆくと喝破するエミール・クーエ。彼はイメージ（想像力）のパワーが人間の治癒力や行動力に多大な影響を及ぼすことを発見しました。これは、人間の脳裏にイメージが定着すると、心も身体も自然にそのイメージの方向に向かうのです。従って、人にいったんマイナスのイメージが入ってしまうと、意志力ではどうにもなりません。これを自己暗示理論といいます。
1．ある考えが精神を独占してしまったとき、
その考えは実際に、
肉体的もしくは精神状態となって現れる。
２．ある考えを意志の力で抑えようと努力すれば、
ますますその考えを強めてしまうだけである。
意志力とは、言い換えれば「顕在意識」です。そして、このようにとても弱いエネルギーなのです。それに引き替え、イメージ力は自然に湧き上がる人間の想像力です。想像力と言っても単に視覚的な映像だけではなく、聴覚も嗅覚も味覚や触覚もフル動員される感覚のパワーです。このように自然に湧き上がってくるその源泉は、人間の心の奥に潜む「潜在意識」です。潜在意識とは言い換えれば無意識！この潜在意識に情報がインプットされると、その方向に人の運命は進行するように我々人間は神が創り給うたのです。従って、潜在意識に悪い情報が入れば、悪い人生を歩み、良いものがインプットされれば、自然に良い方に進むのです。
この潜在意識には毎日毎日の反復によってインプットされるケースと、身体と心の状態が一定の条件を満たされると入ってしまう場合があります。この“一定の条件”を科学的に究明した結果、催眠という心の法則が確立（発見）されたのです。
＝暗示はどうして潜在意識に入ってくるか＝
言語は人間の考えを伝える道具です。私達は物事を言語で考え、それは心だけでなく、身体にも色々な影響を与えています。そして言葉は、無意識に近い状態で用いられているため、相手から投げかけられた言葉が、時には大きな障害になったり、また、励ましになったりします。このように我々が思考に用いる言葉は、脳の中だけに留まらず、人間の全身に影響を与えます。
人体の中心に脳（中枢神経）があり、全身の受容器（感覚器＝眼・耳・鼻・舌・身体）から情報が送り込まれます。そして、その脳はまた、全身に指令を送っています。その指令は筋肉だけではなく、全ての内臓器官にも送り込まれ、例えば、胃のぜん動運動や胃液分泌など自律神経系をもしっかりと統括制御しているのです。我々の脳は、我々が全く感知しないときでも、働き続けているのです。
このように脳は言語で考え、それをイメージ化することによって肉体に作用するというメカニズムを持っているのです。この言語の力が「暗示」となり、我々の思考から自律神経系に至るまで、大きな影響を及ぼします。催眠も言語によって誘導され、その言葉通りの状態になるのも、この暗示効果のためです。
暗示と言っても、特に変わった言葉や特殊な言葉を用いるのではありません。普段喋っている言葉そのものが暗示効果を含んでいるのです。それは、反復して同じ言葉を用いていると、やがてそれが潜在意識にインプットされ、無意識化します。そして、自分自身がその事を忘れても、インプットされたプログラムはしっかりと働き、それが顕在意識に上ってきて、行動として表れるのです。 言葉は自分自身が意識しなくても、人の潜在意識に働きかけさまざまな結果を産みます。その言葉が“良いもの”であれば良い結果をもたらし、“悪いもの”であれば悪い結果をもたらします。
言葉は「自分自身の思考状態」と思って間違いありません。我々の思考状態をプラスの方向に変えるためにも、現在の悪い状態が徐々に改善され、最後には“自分の望んだ形になる”ことを強く暗示効果として用い、自分の潜在意識にインプットすることが肝要なのです。そのために、まず、息をゆっくりと吐いて（深呼吸して）、気持ちを落ち着け（リラックスし）、「自分自身のやることは、毎日毎日、良い方向に向かっている」とイメージすると共に、自分自身に自分の言葉でしっかりと語りかけることが大切なのです。エミール・クーエは、研究の結果、世紀の呪文である
Day by day in everything,
I'm getting better and better.
を繰り返し唱えることを提唱しました。身体をリラックスさせ、自分の思念をプラス方向へ誘導するこの言葉（呪文）を毎日繰り返すだけで、我々は自己催眠に入ることができ、自然と自分の行動がより良き方向に変わるのです。
この続きは、また来週……('-^*)/
