M&Uスクール

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今週の喝 第268号(2010.6.7〜2010.6.13) この世は全て催眠だ(10)〜想像力は意志力を超える!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(10
〜想像力は意志力を超える!〜

 頑張れば頑張るほど、その努力とは反対の方向に現象は推移してゆく……そんなバカな!そんなバカなと思うでしょうが、この法則を発見したのが、フランスの薬剤師であったエミール・クーエです。彼はイメージ(想像力)のパワーが人間の治癒力や行動力に多大な影響を及ぼすことを偶然発見し、クエイズムといわれる自己暗示催眠療法を創始した第一人者です。
 彼が発見した法則を「意志反作用の法則」とか「努力逆転の法則」と呼び、現在では演奏家やスポーツマンの訓練には欠かさず応用されています。その内実は、
 1.意志力と想像力(イメージ)が相反した場合は、
    想像力が勝利する
 2.意志の力で「努力すればするほど」
    想像力(イメージ)は強力となり、
    その意志の努力とは反対の結果を呼ぶ
 3.意志力と想像力が相反した場合は、
    想像力の強さは意志力の二乗に正比例する
というものです。
 ここで言う、意志力というのは、単純にガンバリズムと思って下さい。人間は自分の心でいくら「○○になろう」と念じても、そこに不思議な心=潜在意識がその思念を支持しなければ、どうにもならないのです。
 潜在意識とは、簡単に理解するなら、無意識のことで、我々の自律神経系や生体の成長そのものを司っているエネルギーと思えば分かり易いでしょう。
 無意識とは、意識しなくても自動的に我々の生命を維持してくれる生命力そのものです。

=潜在意識を制することこそ自己実現の要=
 我々人間は、他の動物と違って、極度に頭脳を発達させてきました。その頭脳は計算力を持ち、自分たちの生活がより快適になるため(楽と得を求めて)あらゆる試行錯誤の中から、素晴らしい文明を生み出してきたのです。これが、人間があらゆる生物に優れる未来志向能力です。この人間独自の能力によって、我々人類は大きな錯覚を冒してしまいました。それは、何でも我々が他の生物より優っているという誤った感覚です。
 確かに、長い眼で見ると、どんな猛獣や爬虫類も征することが出来るでしょう。しかし、いざ山の中で突然熊に襲われた場合など、被害を受けるのは人間の側です。これは「現在(いま)」に於いての判断・決断能は頭脳を用いていては、そのタイムラグで負けてしまうのです。現に、町中に猿が出現し、その捕獲に警察が総動員されても、そのすばしっこさ(反応)に人間はついて行くことが出来ず、取り逃がしてしまうことが大半です。
 つまり、人間の能力(顕在意識)は未来志向用に出来ていて、潜在意識は現在(いま)に反応し、生命や行動は長い訓練によって潜在意識にインプットしなければ、思うように用いることが出来ないのです。
 スポーツや音楽、また経営に於ける判断力などは、徹底してシミュレーションし、その状況に対する適切な反応を反復することによって、頭脳を通さずに行動できるように鍛えられてゆきます。このシミュレーションこそ、人間の行動(反応)修得の鍵で、これはイメージと連動しているのです。
 我々人間は、酸っぱい梅干しをイメージすることによって、実際に梅干しを口にしなくても、唾液が口に溢れてきます。また、蛇の嫌いな人は、蛇を想像するだけで鳥肌が立ち、筋肉が硬直して動けなくなることもあります。このように、我々人間は想像の世界で実体験と同じ作用をすることによって自己修正や気付きを感じ、実際の行動に備えているのです。これを、イメージ・シミュレーションといいます。
 このように、自分の頭脳(顕在意識=計算脳)は、未来予測には適しているけれども、実生活では潜在意識による適切な反応によって、我々は瞬時に事象選択し、それらの訓練をイメージによって行っているのです。このイメージ訓練をしっかりと行わずに、いくら頭脳で「頑張るぞ!」と力んでみても、現在(いま)に働くエネルギーは、潜在意識(イメージ)によって支配されているため、意志とは別に潜在意識が作用する“想像(イメージ)”通りになってしまうのです。
 意志力と想像力が相反するのは、しっかりと未来予測を想定しなかったときや、たとえ想定してもそれに対する対処を訓練しなかったときなど、知っていることとそれに対する行動が合致しないからです。
 日頃の鍛錬を怠らず、それが無意識化されるまで反復すれば、必ず意志力と想像力が合致して、あなたが想像(イメージ)した通りの結果を得ることが出来るのです。これが成功哲学の基礎なのです。


この続きは、また来週……('-^*)/