M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第270号(2010.6.21〜2010.6.27) この世は全て催眠だ(12)〜潜在意識の世界では、−×−=−の二乗!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

この世は全て催眠だ(12
〜潜在意識の世界では、−×−=−の二乗!〜

 なぜ、人間の思いには努力逆転の法則が起こるのでしょうか。それは、集中しようとしても集中出来ない自分自身を見ても分かりますね。
 子供の頃、みんな「勉強しなくては……」という思いはあったはずです。でも大方の人間は、それには「まず机の中を片付けてから」などと心で自分自身に語りかけ、面白くない勉強をしないための理由作りのために、別の行為にシフトします。その時、自分の心は、勉強するための前準備とばかり、その行動を正当化しています。しかし、顕在意識でいくら正当化できても、潜在意識はストレートな感情で動きますので、根底には「勉強は嫌だ」となっているのです。そして、整理の途中に昔買った漫画本などが出てきたら最後、読みふけって、あっと言う間に時間が過ぎ、やがて腹もへってきます。
 すると「腹がへっては戦は出来ぬ」と、自分に都合の良い理由付けをして、勉強の前に食事をしたら、今度は睡魔が襲ってきます。その時「まず、身体をスッキリさせるために朝型に変えよう」と目覚ましを朝5時に掛けて眠ったら最後、オカンに起こされるまで爆睡!……こんなパターンを体験した方は多いですね。
 なぜ「勉強しなくては……」と思ったのに、出来ないのか?その一つには、我々が「理想」を心に思い描くときに間違った手法を用いるからです。理想とは「何をしたいか」と言うことなのに、我々の多くは「何をしたくないのか」を想像してしまうのです。さきの「勉強しなくては」に関しても、勉強しなければ成績が落ち、親に叱られ、進学が思うにならない……というマイナス・イメージを心に刻み、そのマイナス・イメージを又マイナスの感情「否定」によって克服しようという大きな間違いを冒しているのです。

=自分の心に正確にプラス暗示を入れよう=
 私達がマイナス暗示を自分の潜在意識に入れてしまうのは、明快な自分のなりたい姿が希薄であるからです。人は根本的に「楽と得」をしたいという怠け心が存在しています。それを払拭するエネルギーは「希望」を持つことです。「○○になりたい」という夢を持つことで、心はその方向に集中し、それはやがて「精力」となって身体をその方向に動かし、また、心は「精神」となって志向性を持つようになります。これが成功を勝ち取るパワーです。しかし、否定形で「△△にはなりたくない」と思うと、なりたくないことは複数存在するため、集中力は失せ、逆に、氣散状態が心を支配します。これで、失敗の法則が揃ったことになります。
 我々は、じっくりと腰を落ち着けて、自分が何を望みなぜそれを欲し、それは何のためなのかを、明確にすることから始めることが肝要なのです。
 それが出来れば、後は自然にその「願望」が潜在意識に落ち込むまで、繰り返し繰り返し暗示を自分自身に自分の声と言葉で入れるのです。その時に、「早くやろう」とか「しっかりやろう」などと焦ったり意識的になると、それは常に潜在意識では「無理だろう」という心のエネルギーが湧いているのです。努力や感謝は、それが自分の精神に根付いているため、時間を超越した状態です。故・松下幸之助翁「成功者とは、成功するまで諦めなかった人間を言う」とはけだし名言!自分が本当に欲することは、何をさておいてもGetする心意気が時間概念を無くし、自分を念願の方向に導いてゆくのです。
 エミール・クーエは、このように自分自身にしっかりと暗示を入れ込む具体的な方法を示していますので、皆さんも是非やってみて下さい。

(1)ひもを1本用意して下さい。
   そして、それに結び目を20個付けます。
   (これは修行者が使う数珠のように、
            数を数えるためのものです)

(2)ゆったりとくつろぎのポーズで、
   眠るつもりで楽によこになって下さい。

(3)ひもに付けた結び目をたぐりながら、一般公式
    Day by day in everything, 
      I'm getting better and better.
   「日に日に私のすることはあらゆる面で良くなって行く」と日本語でも英語でもどちらでもイメージしやすい言葉で20回唱えます。その時、自分に聞こえるくらいの音量で声に出して、唇と舌と聴覚による刺激で、潜在意識にインプットすることを助けます。この時、鼻歌を歌っているときのように無心に、単純な気持ちで、意識的努力をせずに行います。

(4)自意識することなく唱えられるようになったら
   「……あらゆる面で……everything」を強調して唱えると良いでしょう。その部分の音量を上げるなり、下げるなり、イントネーションを変えてその部分を強調します。この「あらゆる面で」が重要なのです。

さて、あなたが無意識にこの状態を体現できるようになるまで続けて下さい。決して急がず、時間を超越して、毎日毎日繰り返しこのレッスンを続けて下さい。必ず、あなたの行動や思考に変化が表れるはずです。

この続きは、また来週……('-^*)/