M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第246号(2010.1.4〜2010.1.10) 氣の力を知ろう(53)〜庚寅(かのえとら)、明けまして、おめでとうございます!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

氣の力を知ろう(53
〜庚寅(かのえとら)、明けまして、おめでとうございます!〜

 

 皆さん、今年は寅年!通常の干支ならば、「虎千里を走る」のことわざ通り、景気は良くなってくるのですが、今年は天の氣が60年に一度の(創造的)破壊の兆候がある年です。
 ヒンドゥー教では、ブラフマン(梵天)・ビシュヌ・シヴァという三神がそれぞれこの世の「創造・維持・破壊」を司り、この世を進化発展させて行くと教えています。何事も過去からの脱却(破壊)無しに、新しいものが出来るわけがありません。
 その時に、新しいパラダイム(基軸)が出来、それについて行くことが出来る人間が次世代の覇者となるのです。従って、現在のこの政治不信も経済恐慌も、次世代の新しいリーダーを生み出すための天の摂理だとも言えます。
 その時代のパラダイムがその人の概念を作ってゆきます。しかし、世代は時代と共に交代してゆき、パラダイムシフト(基軸変換)が起きるのです。パラダイムは大河の流れのように大きなものですから、我々は絶対に逆らうことが出来ません。今年は、新時代のパラダイムに対して「我々が変わるか、我々を変えるか」……つまり、我々が新パラダイムに自分自身を合わせて変化して行く柔軟な脳を持つか、我々が時流に取り残されて置いてけぼりにされ潰え去るかの分岐点なのです。
 この大恐慌もそれの表れで、世界そのものが大きく変容しようとしているのです。従って、素直で柔軟な脳を持っているものにとっては、定規で線を描くように、新パラダイムに沿い従うことが出来るでしょう。ここは一つ、心素直にシヴァ神の創造的破壊に期待し、次世代に繋げて行こうではありませんか。

=付け加えるのではなく、余分を取り去ることがコツ!=
 フレデリック・マサイアス・アレクサンダー(1869-1955)は、オーストラリアでシェイクスピア作品の若き俳優として有望なスタートをきりましたが、舞台上で声が出なくなる不調に襲われるようになりました。役者として致命的な不調で医者も治療のしようがなく、彼は原因をつきとめるべく、三面鏡の前で自分の発話の瞬間を観察してゆきました。
 そこでアレクサンダーは、声を出そうとした瞬間に、その「声を出そう」という意欲によって、意識せずに首の後ろを縮めて緊張していることに氣付いたのでした。主治医は彼の声の治療をしようとして失敗しましたが、彼自身は、何が発声の邪魔をしているのかという逆の観点から、自分自身の姿勢を研究しました。
 このアレクサンダーの発想は、現代社会においてとても新鮮みのある、それでいて非常に理に適った「術」であると私は思います。
 今年の年回りも示すように、我々には、新機軸(パラダイム)に逆らわず、それに沿い従う柔軟性が必要です。つまり、無駄な動き、無駄な考えが正しいものを歪めていると考えれば、全く違った見方ができ、新しい発想の起爆剤になることは必定です。
 私も潜在意識の開発を手がけ、人間の中に眠る素晴らしい潜在能力を引き出す方法を模索していたとき、新しい楽器の練習を始めるように、新しい何かを開発しようとしていました。
 探し続けること7年……!?とうとう見つからず、途方に暮れていると、ますます悩みが増してゆきます。そんな時、中学時代の恩師・得津武史(とくつたけし)先生が夢枕に立ち「悪い頭で考えるな」と言うのです。「先生、なぜですか。中学校の校訓に“先ず考えよう”とありましたよ」と反論すると、「アホ、悪い頭で良い考えが浮かぶわけが無い。黙って、ワシの言う通りにしたらええんや……!」
 そしてハッと目覚めたとき、そう、無駄なことはやってもやらなくても同じではなく、やれば害毒になるのだ、「ワシの言う通りにせい!」とは、素直な心で居ろということなんだと氣付いたのです。
 こう考えた途端、私の身体を覆っていた全ての力がスーッと抜けていくのを感じ、アイデアがどんどん湧いてきたのです。梅谷忠洋33歳の秋でした。
 人間は、一つのビン(容器)だと仮定します。そのビンの底には古いワインが少し残っているのです。そのビンに新しいワインを注ぐと、新しいものも皆古いワンと同等になってしまいますね。これは「古いビンに新しい葡萄酒を注ぐ愚かを犯すな」というキリストの教えです。古いビンとは、心の執着であり、固定観念であり、既成概念のことです。これをサラリと棄て去ることが出来た人間にだけ、新しい発想が浮かぶ……! その時、プラス思考になっているので、身体がリラックスして筋肉全てが柔らかい。だから、頭も柔らかい。柔らかいから全てを受け入れることが出来る。従って、プラスの氣が放出され、マイナス感情が無くなり、心身の病魔は退散するのです。アレキサンダー・テクニークと全く同じ発想に行き着いたのであります。

この続きは、また来週……('-^*)/