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今週の喝 第234号(2009.10.12〜2009.10.18) 氣の力を知ろう(41)〜天は人間みなに、平等の幸運と試練を与える!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

氣の力を知ろう(41
〜天は人間みなに、平等の幸運と試練を与える!〜

 不惑=四十にして惑わず!
十代で学に志し、社会や家族また師君から大いなる叱咤激励を受け、その上、やるべき事に心を向けた人間は、30代の十年間、徹底的に自分の人生の予行演習をします。この時、自分の命の方向性である“氣”をいささかも揺るぎなく、己の目標に照準を合わせ、その目的のためなら、己の我(が)や手段すら棄て去ることの出来る人間だけが、齢(よわい)四十にして微動だにしない精神を自分の心に萌芽させることが出来るのです。
 いやはや、人間一人が一人前になるには、気の遠くなるような思慮と時間、そして、出逢いと艱難(かんなん)が待ち構えているのです。そして、これらを避けて通ろうなどと思って横着をすると、そのしっぺ返しは、我々の体力が衰えた老齢になって、ドッと返ってきます。これを人間の持つ最大の苦「衰老(すいろう)の辛酸(しんさん)」と言います。
 凡人から見ると、才能豊かで若くして世に認められた人達はうらやましい限りですが、古来より「十で神童、十五で才子、二十歳(はたち)過ぎればただの人」という諺にあるように、世間は子供の才能を物珍しく、また容姿が可愛いことも手伝ってもて囃します。しかし、悲しいかな人間の本質は、嫉妬に燃えた性悪(しようわる)であるようで、いつの時代も、その足を引っ張ります。そして、早く世に出た御仁は常に「出る杭は打たれる」運命に晒されるのです。
 また、才能豊かな本人も、人間性が確立しないうちに能力が世に出ると、どうしても生意気になり謙虚さを失ってしまう傾向にあります。そんな時、凡人は恐ろしいほど一致団結して失脚を願うのは、今日のワイドショーや新聞を見ればよく分かります。
 汝、隣人の才能をねたむなかれ!
 人は誰しも平等に、神にその試練を与えられる。

=不惑とは逃げ出さないこと!=
 人間の成功失敗には、才能だけではなく、そこにその人間が他の人間と関わるために必要な「徳」が大きく関与してきます。その為にも、30代の「失敗、修正、前進」に用いるエネルギーは、大変大きな役割を果たします。
 しかし、人間誰しも苦労など自ら望みません。むしろ、順風満帆を己の理想とし、試練を乗り越え、己の胆力を鍛えるなど出来ればやりたくない……ここに大きな間違いがあるのです。少しの成功で天狗になり、成功したことがこれからもずっと続くと思うのは人間の常でしょう。自分が大変な目に遭うわけがないと思っている人も少なくありません。しかし、この世は諸行無常……常に移り変わり留まるものは何一つありません。だから、我々人間が会得しなくてはならないのは、問題解決の手法(How to do)を学ぶのではなく、問題に対し立ち向かって解決してみせるという氣構え(How to be)の修得なのです。古(いにしえ)の武士・山中鹿之助「天よ、我に七難八苦を与え給え」と、やけくそ気味に叫びましたが、それこそ、自分の中にどんな苦難や困難がやってこようとも、それに立ち向かって行く精神の構築に氣付いた人間の「神明の開花」なのです。神明とは、すべてを見通す全能の働きが己の心に宿った状態です。まさに、神が乗り移ったように揺るぎない精神が自分を屹立させ、40歳を迎えるのです。
 40代において持つべき心構えは、人間関係の円滑化を自らの手で成し遂げる人間となること……つまり、どんな問題をも解決できる手腕を修得するために、人間が為すべき義務に氣付くことなのです。男女、貧富、労使を問わず、自分の立場で為すべき義務とは何かを真剣に己の身中に問いかけるのです。つまり、この世に生を何のために受けたのか、なぜ受けたのか、誰がどうしろと言っているのかといった己の使命を探ってゆくのです。そのために、人間は自分がやろうとしたことを継続し、挫けそうになってもそれを忍耐でカバーし、何事も迅速に対応し、しかも投げやりにならず丁寧な姿勢を崩さず真摯な態度で臨むと、そこに大きな悟りが開けてきます。
 ちょうどその時期、今まで氣が付かなかった体力の低下も感じるようになり、自分の微力を知るようになります。そして、自分がやり続けてきたことを後進に伝えるという重大なミッションを自分自身が持つようになるのです。
 「人生逃げ場なし!」……何事も、その時は都合よく逃れることが出来たと思っても、やがて必ずそのツケが回ってくる事は必定。40代において何が何でも会得しなければならないことは「逃げない!」と言うことだと、私は自分の半生を振り返って思います。
  ♪一度決めたら、二度とは変えぬ。それが自分の生きる道
美空ひばりがステージの最後でいつも歌い続けたこの歌「人生一路」のように、不退転の決意で臨む精神を養えば、必ず我々人間は“この世の摂理”という時空サイクルに氣付くこと必定です。

この続きは、また来週……('-^*)/