M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第233号(2009.10.5〜2009.10.11) 氣の力を知ろう(40)〜人間の「氣」は成功の方向に働く!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

氣の力を知ろう(40
〜人間の「氣」は成功の方向に働く!〜

 而立(じりつ)=三十にして立つ!ためには、師君を持ち、自分の目指す道をハッキリとさせることによって達成されます。そして、人は三十からの十年間に、色々な挑戦を社会に試み、そしてあちこちで頭を打ちながら、自分の思念や行動を正しい方向へと修正して行きます。
 まさにこの時期、人間は「やることを決め、決めたことをやる」でスタートをきり、前進します。物事の成り立ち、人間関係、社会構成などしっかりと師君から学んでいても、やはり自分の足で立つときには咄嗟の対応のまずさや未熟さが、行く手を阻みます。その時、素直に修正する心が養われていれば、死中に活を求めるが如く災難から逃れられる妙法に出逢うのですが、意地を張ったり、捻くれたり、独善的な心を持つと手痛い目に合うことは間違いありません。
 この十年こそ、人間としての生き様の基礎を作るときで「前進し、失敗し、修正する」ことを繰り返しながら、人間の持つサイコ・サイバネティックス(目的指向型自動機制)を鍛えて行くのです。サイコ・サイバネティックスは、あらゆる生き物の潜在意識に備わった成功へのパスポートで、失敗することによって、その方向へ自動的にマイナスの氣が働き、その失敗を繰り返さないように作用するように出来ているのです。
 子供の時の自転車練習がよい例です。“乗りたい”という欲求に喚起され挑戦心が湧きますが、初めは転倒して怪我をしながらも、やがて修得し、ついには乗りこなせるようになります。そして、一度乗れたなら、二度と乗れないようにはなりません。つまり、自分の犯したミスを自動的に修正し、次に良い方向への氣が働く仕組みを持っているのです。

=三十代は人生の予行演習=
 人間は、他の動物にはない「人生の志」を持つことを天より許された唯一の生き物です。そして、自分が目指す道を自分の足で歩み始めた30代には、失敗による痛さと自分の道を完遂しようという意志のせめぎ合いが生じ、世間から大いに鍛え抜かれます。ボコボコにパンチを喰らうこともしばしばで、その辛さに思わず方向転換をしようかと思うような意志のぐらつきも多くあるでしょう。この時、自分を信じ、自分の行く道を志した動機を振り返り、その艱難辛苦を乗り切る心は、師君や父母の支えがあって出来るのです。30代とは端的に言うと「人生の予行演習の時期」と言っても良いでしょう。従って、謙虚に自己修練を怠らず、将来の夢に向かって己の心を唯ひたすら磨くことが大切なのです。
 過去・現在を通して立派と言われている人達は、この風雪に耐えた人達です。この時期に、自分の失敗を修正のヒントと思って、素直にその試練を受け入れた者にだけ、天は「世の摂理」の存在を知らせてきます。そして、それを真摯に受け止めた結果、人間は自分の力で出来ることと、絶対に逆らうことの出来ない「他力」の存在に氣付き、いよいよ四十歳を迎え、何物にも左右されず、意地や無意味な反発を棄てた素直な心が培われて「不惑」の境地を得ることが出来るのです。
 「惑う」とは、外界からの影響で自分の意志や考えが揺らぐことで、人間の持つ愚かしいことの最右翼です。40歳を迎えて惑う人間は、嫌なことから逃れ、在りもしない楽や得の道を模索し、他人を物視して自分だけの益のために利用しようとした者の顕著な兆候です。そして、何をしても恐怖がつきまとい、判断が鈍り、実行力が極端に劣った人間になってしまいます。これは、惑うことによって自分の心にある我利の心が突出し、何事も実行していないにもかかわらず、あれやこれやと自分の身の保護や利得に心が振り回される「迷い」が心を支配します。人間が一番輝ける時期である40代に、己の心が迷いと惑いで満ち溢れた者は、完全な亡者(自分の意志を亡くした者)の相を呈し、周りには文字通り「迷惑」千万!世間の害毒となるのです。
 これを読んでいる方で、自分が孔子の言う理想的人生を歩んでいないと氣付かれた方もおられるでしょう。しかし、目先が真っ暗になって「私はもうダメだ」と悲観する必要はありません。これはあくまで一つの理想ですので、このような生き様に氣付き、心機一転これからも頑張ろうと決心すれば、思い立ったが吉日のことわざ通り、ただ勇気をもって前進すればよいのです。今からでも決して遅くありません。もし人生半ばにして、あなたが倒れたとしても、その氣付きや決心はあなたを取り巻く多くの方々に感銘を与え、その人達の心にに受け継がれて行きます。そして、待望の「天命」に出逢うように、神によって人生は創造されました。

この続きは、また来週……('-^*)/