M&Uスクール

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今週の喝 第227号(2009.8.24〜2009.8.30) 氣の力を知ろう(34)〜「氣」は用いれば用いるほど、泉の如く湧いてくる!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

氣の力を知ろう(34
〜「氣」は用いれば用いるほど、泉の如く湧いてくる!〜

 「氣」を実生活にしっかりと活用する術が「気功法」です。何はともあれ、今までお話ししてきましたように、氣には大いなる人間の生命根源でありますので、その存在すら知らない(氣がつかない)人と、その存在をしっかりと受け止め、それを大活用する人とでは、その人生が大きく変わることは自明の理です。
 先ずは、氣が存在することを実感することから始めましょう。そして、それを邪氣ではなく正氣の方向に活用し、それを量的に大きく放出する訓練をしてゆきます。氣は山中にある美しい泉のように、それを用いれば用いるほどこんこんと湧き出てくる性質を持っています。
 それは、人の智恵と同じです。我々の頭脳も常に使っていれば、どんどん発達します。しかし、ひとたび使わなくなれば、智恵は枯渇の一途を辿ります。従って、嫌なことが起こっても、それに対して立ち向かってゆく氣力を失わなければ、正氣の方向に氣が働き、必ず問題は解決されるようにできているのです。
 人間は嫌なことから逃げることを考えた時から、気の枯渇が始まり、やがて自分の心をも殺伐とした砂漠と化してゆきます。人を人とも思わず蔑(ないがし)ろにしたり、人の失敗や愚かな行動をバカにしたりしていると、自分の氣も同じ方向に進んでゆくのです。
 だから、自分がこの世に与えられた人生で、どのような役割を果たしてゆけば良いのかという“人生の意義”をハッキリとさせ、それに向かって全身全霊を傾けた時、素晴らしい正氣がこんこんと湧いてきて、我々の心に、達成感・満足感・充実感を与えてくれるのです。
 つまり、自分の命を何のために燃やすのかをハッキリさせれば、自然と正氣は湧いてくるのです。

=人間行動の熟達は、すべて「氣」が基本=
 氣を思い通りに操る気功法の源流には、武術、医術、密教、道教、ヨーガなどがあります。しかし、私のように楽器を演奏するものや歌手、バレエ、日本舞踊など全ての芸術家、そしてゴルフ、陸上競技、球技などあらゆるスポーツもこの「氣」の操作無くして熟達はあり得ません。知らず知らずのうちに名人、マエストロと呼ばれる人達は、気功法という専門的なことを学ばずして体得していたのです。逆な言い方をすると、一芸に秀でた者は、気功術を身につけているといっても良いでしょう。従って、暗中模索に物事を体得しようとするより、全ての基礎である「氣」の性質を知り、古人がしっかりと見つけ出した気功法を身につけて、それを応用することは、熟達・成功への近道であるのです。

 我々は、訓練や練習というと、続かないとか挫折といった観念が頭をもたげますが、それは、自分が体得しようという物事全てに“一線を乗り越える”時の苦が存在するからです。確かに、何事も生やさしい気持ちで物事を成就できませんが、それを乗り越えた人達は別の感性と感覚で飽くなき挑戦をしているのです。以前にも書きましたが、マラソン選手が体験するランナーズ・ハイなど、それの最たるものです。
 いま、街の音楽教室では、子供の時にピアノなどの楽器を習いながらそれが続かず挫折した中年を対象に、再びチャレンジしてはというキャンペーンをし、それが結構功を奏しているのです。そこには、子供時代のような早期上達のためのカリキュラムはなく、拘束事項の少ない、自由度の高い練習方法をとり、難しいことを「苦」を以て克服する前に、易しいことの「歓び」を体験してもらおうという試みがあります。そしてより快適に感じる方向へ自分を誘ってゆくのです。
 気功法の訓練もこれと同様に、自由度を重視した「自由原理」と、快適さを第一においた「快適原理」を主に、訓練してゆくと、不思議なことに「もっともっと練習がしたい」という、過剰学習が心に起こってきます。俗に「勉強が面白くなる」というのは、この過剰学習状態に誘導された結果なのです。そこには、歓びと快感が常に心を満たすため、いくらでもハードルを乗り越える氣力が湧いてくるのです。これもまた、氣の作用の一つなのです。
 昔は、師匠について「教えてもらおうなどと考えず、自分から感じ取れ!」と厳しい師弟関係の中で気力や丹力は培われていきましたが、現代は、科学や教育も発達してきましたので、「氣」に関しても、その原理を論理的・科学的に学びつつ、実際に体験し、体得してゆけば、最も早くかつ有効に氣をマスターできるのです。

この続きは、また来週……('-^*)/