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今週の喝 第226号(2009.8.17〜2009.8.23) 氣の力を知ろう(33)〜厳しい環境こそ、叡智の源、氣の起源!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

氣の力を知ろう(33
〜厳しい環境こそ、叡智の源、氣の起源!〜

 「氣」について、その特質をまとめてみましょう。
まず、人間は肉体という物質に被(かぶ)さるように、エネルギー体を持っています。これを“オーラ”とか“命”と呼んでいるもので、肉体に対してアストラル体(霊体)とも言います。このアストラル体に、目標や目的を与えるとそこに方向性が生じ、これが“氣”です。
 “氣”には物質次元の氣、植物次元の氣、動物次元の氣、人間レベルの氣、そしてそれを大きく越える我々の人智が及ばないところを支配している宇宙意識の氣があり、その五つの氣は、それぞれ物質心、植物心、動物心、理性心、霊性心と呼ばれています。
 そして、それぞれのレベルの氣には、正氣邪氣という質的な性質を持っています。物質心を例にとると、水晶などは正確に振動するという性質を持っており、これが時計などに利用されています。また、人の心を刷り込み(長い間大切に持っていることなど)宿らせるような性質があり、宗教では御守りや数珠(じゆず)として用いられることがあります。このように人と共に存在し、我々の叡智を活性させる性質が正氣です。
 反対にウランなど放射能を発し、我々に悪い影響を与える能力(原爆を作る素になる)をポテンシャル・エネルギー(潜在的力)として持っています。これなどは邪氣を発しているのです。
 また、そこには正氣・邪氣共に放出量の多少があり、それが量的な性質の側面を持っています。大量に放出するのか、少量なのかによって、また影響もいろいろです。

 =人間は気を司り、また氣に影響を受ける=
 人間をはじめとする生物全ては、このように絶えず他(外界)と氣で交流しており、自分の意志で氣を生じさせる場合もあれば、外界からの氣によって影響を受けて自分の方向性を決め(決められ)、人生を歩んでいるのです。
 そして、人は氣の豊富な場所に集まり、氣が枯れた場所からは自然に遠ざかる性質を持っているのです。
 人間は、氣が集中している場所に行くと心が癒され、ホッとします。風光明媚な風景や名所旧跡、神社などはそれの代表的な例でしょう。このような場所は、「癒される地」という意味で「イヤシロチ」と言います。ここから「ヤシロ=社」と言う言葉が生まれました。
 また、氣が枯れた場所は「ケガレチ」と言い、「ケガレ=穢(けが)れ・汚(けが)れ」となりました。ケガレとは氣が終息してゆくところですので、墓地など魂の終息場所に選ばれたり、また人間の生活から出る汚物を処理したりする所にも選ばれます。
 このイヤシロチ・ケガレチは、バランスのとれた心を持ち、天地人が一体化している人間なら、その感覚・感性で簡単に分かると言われています。清涼なる空気、厳粛なる空気、重い澱んだ空気など、我々はそれを肌で感じることができるのです。そして、我々人間の魂も、その雰囲気や状態と類項しますので(レベルにあった所へ集まるので)、日頃から心の鍛錬(バランスのとれた心を持つ努力)をしている人は、イヤシロチに集まります。
 常に氣が散っている人、摂理を理解せず我で生きているため素直さを欠いた人などは、邪氣に犯されいるため、これもまた類項して悪の集団が出来上がるのです。
 また、氣が散っているというのは、人間という(肉体の)器に自分というアストラル体が入っていない状態ですので、外界からの影響をもろに受けます。もともと、自分が無く、我欲の方向に流されたために虚無の心になった所に、外界の影響がやってくるのです。外界は、雑多な氣の集合体ですので、自分に指針がない欲望だけの氣の人間は、その雑音に翻弄され、どんどん悪くなってゆきます。そして、恐ろしいことに、悪くなった氣同志が互いに引き合い、それがまた群れるのです。
 悪とは、今は見かけなくなりましたが、昔、乾物屋や魚屋の店先に吊ってあった“ハエ取り紙”のようなもので、そこから発するハエや蚊の好きな匂いにおびき寄せられ、罠にはまるのです。そして、ハエはハエ取り紙にくっついた仲間の死骸を見ても、同じ罠にはまるのです。
 従って、常に正氣を発する訓練をすることが肝要なのです。その方法は、ずっとお伝えしておりますように呼吸訓練から始めましょう。人に限らずこの世のものは放っておけば、全てダメな方向へ行く、科学的に言えばエントロピーの法則(使えるものは全て使えないものへと変化するという宇宙の摂理)が働いているのです。そこで、我々はこれを修行・訓練によって自分を整え、シントロピー(無益なものを智慧によって有用なものへと変える力)へと変えてやることが必要なのです。

この続きは、また来週……('-^*)/