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今週の喝 第223号(2009.7.27〜2009.8.1) 氣の力を知ろう(30)〜知行合一は、バランスのとれた氣から始まる〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

氣の力を知ろう(30
〜知行合一は、バランスのとれた氣から始まる〜

 氣が病むという現象は、全てバランスが崩れるところから始まります。人間は常に全体のバランスの調和がとれた時、心身共に安定するのです。この心と体も両方がバランスがとれていないと必ずどこかで乱れが生じ、人生そのものが歪んできます。
 そこで、みなさんはこれから常に天秤(てんびん)を想像する習慣を付けて下さい。そして、何をする時もこの天秤の片方に今から行おうとする行動やその結果を乗せ、もう一方の天秤に何を乗せるとバランスがとれるかを想定するのです。
 例えば、お中元を頂いたとします。これを左の天秤に乗せると、右の天秤に何を乗せればバランスがとれるかを考えるのです。さてその解は、先ずは「お礼を言う」事ですね。また、その送り主が脳裏に浮かび、とても懐かしく思い出されたとしたら、こちらもその方のことを思ってお礼と共に「贈り物」を考えることも素晴らしい行為です。
 子供を叱れば、その後慰める。悪いことをしたら償いをする。食べ過ぎたら、その後控える等、常にバランスをとること、これを心に癖化することが「礼節を重んじる」ことになります。このようにバランスのとれた人間関係を遂行することを「礼儀」と言います。
 人の心が落ちついている時は、この様にすべての所業にバランスがとれ、氣の発信源である“仁”が体内にあり(氣が集中して)、そこから自分が目指したことに向かって氣が放出されていることが、氣の正しい流れです。そしてその仁が身体の臍下(せいか)の一点から放出されていることが理想です。臍下(せいか)の一点=「丹田」と「仁」が重なった時、心身一如が体現されるのです。
 そしてこの時、人は自分の想い考えたことを行動に出すスイッチが入ったことになります。つまり、知行合一がなされ、信用や信頼を周りから得ることとなるのです。

=腹式呼吸は、行動の原動力=
 人間の幸福は、何事に付け全てバランスがとれていることからもたらされると脳裏に焼き付けて下さい。問題が生じたり、苦しいことや悩み事が起きたり、また病気になったり事故に遭ったりするのもアンバランスが原因と言っても過言ではありません。昨今の平成大恐慌も頭脳明晰な一部の人間が強欲に走った結果起きました。そして、それに「バスに乗り遅れるな」とばかり一般市民が追い越せ追い抜けと強欲性を出した事で、世界中がソドムの市になってしまったのです。
 従って、我々が次にしなければならないことは、このバランス理論から考えると欲望というパンドラの箱をどのようにして閉じるかにあります。それは、金で金を増やそうとするような行為を止め、製品やサービスでそれ相当の利益を得ることだけを基軸にした社会の実現です。土地転がし、証券化商品と言ったお金儲けを目的にお金をつぎ込むことこそ強欲性の権化です。しかし、この様な心は悪いと分かっていても、我々人間のどこかに潜んでいることも確かです。だからこそ、正当な利潤の追求……それは、社会貢献によってビジネスを遂行する正義をしっかりともう一方の天秤皿に乗せておくことを忘れないようにしましょう。
 さて、この様に強欲な考えが頭をもたげ、我々のバランスを崩すそもそものの原因は我々の呼吸にあると言われています。呼吸がアンバランスならば、考えも歪むのです。腹式呼吸の素晴らしさは、肺全体を使うため肺に偏りが無くなり、上下のバランスがとれるのです。その時、横隔膜は下方に押し下げられ、氣の中心である仁も下腹部に移行します。俗に言う「肚(はら)が据わる」状態が体現され、心は落ち着き、行動規範が明快になり、実戦に向けてのエネルギーが放出されます。
 さて、我々が心に想い、行動に移すエネルギーを得ることは出来ましたが、その心は正しいのでしょうか。人の心が、迷いや惑いに揺れるのも、やはりアンバランスから起こるのです。その原因は我々の身体には二つの肺があり、それが等量の空気を吸うことによってバランスを取ることが出来るのですが、どうも、バランス良く呼吸していないようです。人間の身体は、頸(くび)の辺りで交差しており、右脳は左半身を左脳は右半身を司るように神経系は出来ています。
 同じように、右の鼻から吸った息は左の肺に入り、左の鼻から吸った息は右の肺に入ると言われ、このバランスが崩れることによって、我々人間の思考は揺れ動くとも考えられているのです。一度、左右の手のひらを鼻の前に持ってゆき、少し力を込めて鼻から息を吹き出してみましょう。きっとどちらかの息が強いことに氣が付くでしょう。これが呼吸の左右アンバランスを引き起こしているというのですが、左右のバランスを取る方法などあるのでしょうか・・・

この続きは、また来週……('-^*)/