M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第220号(2009.7.6〜2009.7.12) 氣の力を知ろう(27)〜氣散は人生最大の敵!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

氣の力を知ろう(27
〜氣散は人生最大の敵!〜

 人間が本当に気持ちよく呵々大笑(かかたいしよう)することを「肚(はら)から笑う」と言い、一つ心に決め事をして覚悟することを「肚を据える、肚をきめる」と言います。そして、肚を据えた人間はどんな時もリラックスし、何事にも動じないので「肚が太い」ことになるのです。
 ここに書いた「肚」は、腹の中、心の内という意味で、人間の腹部のことを指すのではなく、腹部にある氣の中心である丹田を指します。この臍下(せいか)にある一点に我々の心(仁)を合致させることを常に意識したとき、上記のような肚の付く言葉の行為・行動が出来るようになります。
 我々の心は、放っておくと常にゆらゆらと彷徨(さまよ)う氣散(けさん)状態で、なかなか集中することが出来ません。そして、たとえ集中出来たとしても、その心が頭の辺りにあったり、胸の辺りにあったりします。色々とマイナスの概念が湧き出て思い悩むとき、我々は「頭の痛い問題」を抱えたと言いますが、これはその氣が実際に頭の辺りにあり、それがマイナスに働いて緊張しているため脳の血管や頭皮の筋肉が収縮して、本当に頭痛の症状が出るのです。「借金で首が回らない」と言う状態も、自分の意志でどうにもならない返済期限が近づいた借財のためやはり氣が上昇し、首の筋肉の緊張が起こり、その結果、本当に首が上下左右に動かなくなってしまうのです。
 また、恋をしたときなど、自分の行く末に不安感があると、今度はその氣が胸の辺りに下りてきて、緊張します。胸の緊張の影響を一番受けやすい臓器はもちろん心臓です。この心臓が筋肉収縮するために、実際に胸が痛むのです。

=先ずは、怠けた身体を目覚めさせよう=
 このように、思い悩んだり、苦しんだりしている時と言うのは、まさしく頭を抱え込んだり、胸キュンの状態です。そして、もう一つ顕著なのが「逆上(あが)る」という心の状態です。これは、自意識過剰になり、日頃よりも良く見せようとした結果、逆に他人が気になり、全ての氣が上がってしまい、自分がやろうとしたこととは全く別の方向へ自分の行為・行動がいってしまうのです。つまり、自意識過剰は他人の意識、氣散の権化なのです。
 我々は自分の心を一つの事柄に集中させるだけでも一苦労ですが、その集中した心が頭や胸といった身体の上位部にある場合は、自分の心のコントロールなど到底出来ません。その氣を下へ下へと導き、腹の中心である丹田まで下げなければプラスの氣は発生しません。集中した氣を丹田に導く方法は、前回も申しましたが深い腹式呼吸と臍下(せいか)の一点に氣の中心が下りて行くイメージを組み合わせます。
 ここで注意すべきは、臍下(せいか)の一点(丹田)に、集中した己の心が合致すると、身体は自然とリラックスした状態になり、全身から力が抜けてきます。しかし、氣は充実しているので、決してなよなよとした感じにはなりません。よく“丹田に力を入れよ”と教えている先生がいますが、力の入る箇所は丹田ではありません。丹田は氣が入るところであって、決して力が入るところではないのです。もし、あなたが丹田を見つけようと思って、力が入る一点に行き着いたなら、卵一個分くらいそれより下の位置に丹田は存在します。卵一個と言ったのは、イメージ化しやすいからです。卵に力を加えたら割れてしまいます。だから、自分の臍下に大切に丁寧にしまうイメージです。そして、その卵からは無限と言って良いほどのエネルギーが泉の如く湧き出ている。そして、そのエネルギー源を、しっかりと常に身体の中心に置いておく(意識する)のです。
 しっかりと丹田を意識できたら、先ずはゆっくりと息を吐きます。その時、いつも浅い呼吸しかしていなかったあなたは、何年も前に吸った古い空気が今もあなたの肺の中に残っています。その澱んだ空気を徹底的に吐ききります。もう出ないと思うまで吐いて、もう一押し吐ききります。すると、顔は紅潮し目の前が霞むようになった時、臭い息がハッと出るのに気付かれるでしょう。たばこを吸う方は、もの凄く汚れた空気です。分からない人も、そんなところをイメージして吐ききるのです。
 吐ききったら、今度は出来るだけゆっくりと息を吸います。その時、先ほどの卵の位置=臍下丹田を意識して、その部分にいっぱい空気がたまっていくようにその部分を中心に息を吸います。そして、お腹いっぱい息を吸いきったら、こんどは、胸にも空気をいっぱい吸い込みます。あなたの肺は、今まで経験したことのないような、はち切れんばかりの大きさに膨らんでいる事でしょう。それをイメージしながら、超いっぱい吸いきります。もうこれ以上吸えないと思ってから、もう一息頑張ってください。このような無茶とも言える極限の呼吸法から始めるのは、あなたの身体はいつもいい加減にしか行動していない(手を抜いていると言っても過言ではない)からです。そこで、この無茶な極限呼吸によって、あなたの筋肉や五臓六腑を目覚めさせるのです。あくまで、丹田を中心に意識しながら、吐いては吸うことを3分ほど続けてください。面白いようにあなたの身体は動き出し、身体中に酸素が行き渡り、素晴らしい爽快感に満たされるでしょう。

この続きは、また来週……('-^*)/