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今週の喝 第219号(2009.6.29〜2009.7.5) 氣の力を知ろう(26)〜”氣”の原点は仁丹にあり!〜

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潜在意識ってどんなもの?

氣の力を知ろう(26
〜”氣”の原点は仁丹にあり!〜

 人間には命があり、その命を何に使い何処へ向けるかと言う方向性を決めた時、氣が生じます。これは「心の氣」です。そして心は、自分の身体にその目標を実現化しようとする「行動の氣」を生じさせます。
 心の氣を発する原点を古人は「仁」と言い、行動の氣を発する起点を「丹」と呼びました。丹は身体の重心点にある時、最も安定した氣が出ます。そこでその理想点はどこかと探っていくと、へそ下に、まるで氣を生産する田畑のような一点が見つかります。(もちろん少々の訓練は必要ですが……)そこで、古来よりそこを臍下丹田(せいかたんでん)と名付け、その一点に自分がやろうと決めた心の氣を合致させた時、心と体が一つになる……心身一如が体現されるのです。言い換えれば、仁と丹が一つになることによって、揺れない心が出来、物事を成就する姿勢が完成するのです。これが、仁丹パワーと呼ぶ願望実現のエネルギーです。
 口臭を消し、心に爽快感を呼ぶ大ヒット商品「森下仁丹」は、この様なエネルギー源になるようにという思いを込めて名付けたのでしょうか。
 さて、仁(心の氣)を丹(行動の氣)に合致させた時、人は勇気が湧いてきて、何事に対しても立ち向かう気概が生まれます。氣の研究会を主催されている藤平光一(とうへいこういち)先生は「臍下(せいか)の一点に、心をしずめ、統一する」という表現をされています。
 そして、どんな行動を取る時もこの臍下(せいか)の一点(臍下丹田(せいかたんでん))から率先して動くことをイメージする事が肝要です。このイメージは、全ての行動にプラスの「氣」を発するため、その人間の完遂能力は格段に上がります。

=成功は自分の心のコントロールから=
 心身統一道を説いた中村天風先生は、
「心と体という、この命を形成しているものの関係は、ちょうど一筋の川の流れの如く、切れず、離れない。そうして、常にこの川の流れの川上は心で、川下は肉体だと言うことに氣が付いたならば、心というものはどんな場合であろうとも、積極的であらしめなければならんのは当然だ、と氣が付くでしょう」
と言っています。そう、心が身体を動かすのです。
 我々は自分の思い通りに人の心をコントロールすることを望みますが、よくよく考えてみると、自分の心をコントロール出来ずして、相手の心を導くなどと言うことは理に合いません。先ずは、自分の心のコントロールから始めるのです。

 自分とは、身体と想念(心)で出来ており、その生命維持をするために外界とは呼吸と食事でエネルギー交流をしています。そして、そのエネルギーは思考によって氣を発生して、肉体を動かします。
 この身体(筋肉)・想念・呼吸・氣をよく観察すれば、きっちりと平行移動していることが分かります。つまり、筋肉が固い時、想念はマイナスになり、呼吸は浅く、氣は引っ込んでいます。あなたが恐怖体験をした時を思い出して下さい。想念が恐怖に苛まれた時、肉体は硬くなり、息は荒く浅く、氣は後ろ向きにでるため、行動はとにかく現状からの逃避に走ります。また逆に、想念がプラスの時は、肉体はリラックスし、呼吸は落ち着いて深く、氣は自分が目指すイメージの方向へ出るため、行動的で快活な人間が生まれます。この状態で人間は最大の能力を発揮できるのです。
 では、どうすれば我々は自分の心のコントロールが出来るのでしょうか。筋肉の固い代表が“肩こり”ですが、こんな簡単な身体の状態ですら、自分自身で解消することは出来ません。また、マイナスの想念をプラスに変えることなど至難の業です。例えばそれは、失恋したての人間に希望を持てと言うようなものです。しかし、喧嘩などで興奮状態の人間を「まあ、まあ、氣を静めて」となだめることは可能です。これは、荒くなった呼吸を穏やかな状態に誘導することによって、氣を静め、身体をリラックスさせ、そして、想念を落ち着かせて冷静さを回復させることになったのです。
 呼吸は、意識と無意識の両方の領域でコントロール出来るため、唯一、呼吸制御が心のコントロールの舵取り装置の役割を果たすのです。しかし、喧嘩の仲裁人のように他人が介在してくれる場合は良いのですが、自分自身で自分の心をコントロールするとなると、先ずは意識的に落ち着いた呼吸法を何度も何度も反復して、無意識にその呼吸法が出来るようになるまで修練することが必要なのです。

この続きは、また来週……('-^*)/