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今週の喝 第213号(2009.5.18〜2009.5.24) 〜氣の力を知ろう(20)”氣”はイメージで生じる!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

氣の力を知ろう(20
〜”氣”はイメージで生じる!〜

 “氣”は人が目標と目的を明快にしたとき、その方向に向かって生じるようにできています。あらゆる生き物はこの氣によって、生きる糧を得ているのです。
 植物には、眼も鼻もありませんが、氣によって水の在処や、太陽の方向、季節の関知をし、自分の成長に必要な養分や環境を得るため、根をその方向に伸ばし、葉を向けます。
 また、動物は獲物を見つけたときや敵を発見したとき、五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)を集中させ、攻撃や待避の行動をします。この時、その方向にしっかりと氣を生じさせ、自分の命を繋ぎます。
 そして、霊長類たる我々人間は、これら植物や動物より優れた氣を持っています。それは、動植物が現実の世界の作用を関知するだけの氣であるのに対して、人類は、時間的に氣を飛ばすことができるようになったのです。つまり、未来に自分の氣を飛ばすことによって、自分の将来を決定づけるエネルギーを得る手立てを持ったのです。それが「イメージ」です。
 人は、将来をイメージすることで、その方向に自分自身を進めることができるのです。ここに素晴らしい人間だけの力「創造力」を手に入れたのです。この創造力は、自らの願望を実現する素晴らしい感覚<達成感・充実感・満足感>で心を満たしながら、想像したことを実現化する素晴らしいエネルギーなのです。
 また、生物以外の物質にも造形を与えたり、念を込めることによって命を与えることができます。絵画や彫刻、楽器、あらゆる機械、道具など全て人間の作り出したものは、方向性を持ち氣を生じさせます。ただし、それらに用いる物質の性質抜きには完成することはできません。

=霊性心を持てば天地と一体になる=
 “一流”と言われる人々は、自分が活躍する場の氣を即座に読んで、最も良い形になるように工夫(即座に反応)します。つまり“場”や“物”と一体になるように彼の五感は自然に働くのです。演奏家は聴衆の場作りをし、彫刻家はその材質(石や木etc.)の特性を活かして適切な造形を産みだし、庭師は庭石の心を読んで微妙な配置をします。松の木一本植えるにも木の心を読み、最もふさわしい場所にそれを植えるのです。また、機械を組み上げる職工も、全体の調和を計りながら上手く作動するようにもって行きます。
 素晴らしい演奏、素晴らしい造形、伽藍配置、秀逸な機械、そのどれをとっても、現象や物質であるにもかかわらず、我々人間の心に感動や勇気、希望や利益を与え、それによって我々は喜びを得るのです。ということは、一見「命」などないような物質にも氣が生じているのです。“氣”が生じていると言うことは、そこに“心”がある証しで、ピノキオに代表されるように、ただの木が人形の形になり、それがやがて生命を持つようになることも解せます。そして、仏像に仏心が宿るのもごく自然なことだと思います。
 「そんな馬鹿な」と思われる御仁もおられるでしょうが、私は物質を物質と片付ける人は感性が鈍いと思ってなりません。(失礼承知で申します)
 私も、フルートを手にして45年になります。そして、今の楽器を持って30年の月日が流れました。ただの金塊が、村松という楽器メーカーの素晴らしい職工の手にかかりフルートという楽器に変身し、それを毎日欠かさず練習やコンサートに用ると、多くの人が感動してくださったり、また私自身の人生の苦しいときには勇気を喚起するエネルギーとなりました。まさに、フルートと一体の人生です。今まで一緒になって一所懸命働いてきた楽器と同様に、我々の衣服を縫製した“針”にも心があり、それが折れたり、さびたりして使えなくなったものを針供養する寺社があるのも、このエネルギーを大切にしようとする心の表れです。氣の大家・藤平光一(とうへいこういち)先生はこのエネルギーのことを「物質心」と定義されています。
 物質には物質の、植物には植物の、動物には動物の役目があり、この地球……いや宇宙は一つのサイクルを持っているのです。従って、物質心・植物心・動物心と呼んでもよい一つの形があり、人間はこの上に、自ずからの願望を実現するための「創造心」を与えられました。しかし、この天与の才能は、両刃(もろば)の刃(やいば)です。正しく用いれば正しく作用し、誤って用いればその反動が人間自身を襲います。それらを司っている一つの法則とも言える形が宇宙です。
 この宇宙自体も我々人間の計り知れない心で動いていてこれを「一大宇宙心霊」と言います。この一大宇宙心霊を関知し一体化する心が、霊性心なのです。

この続きは、また来週……('-^*)/