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今週の喝 第206号(2009.3.30〜2009.4.5) 〜氣の力を知ろう(13)氣をあわせれば、何事も大願成就〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

氣の力を知ろう(13)
〜氣をあわせれば、何事も大願成就〜

 人という生き物は、その心に欲望・感情・理性という三つの心を神から同時に与えられたため、迷いや惑いを持つようになってしまいました。他の生き物は、生きるために食べるのであって、それは人間の持つ欲望とは少々意味合いが違います。また、自分の生命に危険が及ぼされるとき、自然に防衛本能が働き、感情が排他的になりますが、人間はより高度な感情を有したため、自分が思った形に相手がならないときには、気に入らないという感情が発生し、排他的になります。
 従って、人間以外の生き物は「生きるため」という単純明快な摂理の中で命を育み、その心を己の生命維持と子孫を残すことのみに費やします。しかし、人間は違います。
 人間は、より美味しいもの、より多くのお金、より美しい異性と他の動物には全くない比較概念を持ったため、自分の在り方をしっかりと自分で確認しておかないと、今自分が「何のために、何をやりたいのか」すら、分からなくなってしまいます。つまり、趣旨が歪むのです。
 人の感情は、それ自体を、人間が最も人間である証しの「理性」でしっかりと管理しておかないと、恐ろしい方向へ進んでゆく性質があります。それに、権力や財力が加わると神をも恐れぬ所業を平然とやってしまい、多くの人々を苦境に追い込むこともしばしばです。従って、他の動物にはない精神の病を持つに至りました。
 しかし、人間が感情の制御を果たし、共に協力体制をもって一つのことに当たれば、シナジー(相乗)効果を発揮します。つまり、氣の合う仲間が一つのことに集中し、積極性をもって向かってゆけば、とてつもないパワーを発揮するのです。

=命に方向性を与えると氣が生まれる=
 人の命は、空気のようなものです。空気は確実に存在することは分かっていますが、それを眼で見た人は未だ誰もいません。命も同様に、確かに存在しますが、それに触れたり見たりした人はいません。しかし、空気は、それが動いて“風”となったとき、そのエネルギーを我々は肌で感じることができ、音に聞くこともできます。つまり、空気は動くことによって風となり、それ自体が大きなエネルギーを携えているのです。
 最も身近な空気の動きは、我々が片時も休まず行っている呼吸です。綺麗な空気を思いっきり吸ったときの清々しさは、何とも言えない爽快感を我々の心身にもたらします。これと同じように、命も動きを与えることによって心という実態を感じるようになります。そして、その心が一定の方向に集中し作用すると、我々の身体が自然にその方向へと動いてゆきます。その一定の志向性を与えることが目的意識(何のために)であり、その一定の方向に向かって身体を動かすエネルギーを“氣”と呼んでいるのです。従って“氣”とは、命の方向性といって間違いありません。
 そしてこの氣はその性質にシナジー効果を有しています。3の力を持った人間が二人いるとします。この二人がただ単に氣を出さず、言われるが儘に仕事をしたとしたら、単純に3+3=6のエネルギーしか出ませんが、二人が協力体制を意識したとき、氣は3の二乗となり3×3=9と言うとてつもないエネルギーに変換されるのです。これが相乗効果(シナジー)です。
 同様に、いがみ合い反発した人間が二人いると、3のマイナス二乗(−9)となり、もの凄い負のエネルギーが生まれ、破壊への道を進むことになります。

 今、アメリカではオバマ大統領はじめ、有識者の間で今回の大恐慌の原因は<Greed>にあると騒がれています。日本語の意味は「強欲」です。普通の欲望ではなく「自分さえ良ければよいというマイナスの氣の固まりをもった欲」のことで、これが原因で今回の経済恐慌が生まれたと盛んに演説で叫んでいます。まさに、その通りでしょう。マイナスの氣こそ、全世界を破壊する大きなエネルギーとなるのです。つまり、今回のこの経済恐慌は、人間が作りだした人災なのです。このように、全ての事象は人間の氣の集合から生まれるのです。
 だから我々は、命が志向性を持った時に生まれる“氣”の性質やエネルギーを徹底的にプラスの方向へと用いる術を勉強しなくてはならないのです。それには、先ず初めに人と仲良くする術=氣を合わせることから修得して行きましょう。それには「ゴールはどこか?」「結局何がしたいのか」「私は何のためにこれをやっているのか」という目的意識を常に確認することから始めましょう。


この続きは、また来週……('-^*)/