M&Uスクール

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今週の喝 第168号(2008.7.7〜2008.7.13) 〜偉人に学ぶ……白隠禅師(20)〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

偉人に学ぶ……白隠禅師(20)

 さてさて、軟酥の法の実践です。
軟酥の法は簡単に言うと「呼吸法」と「イメージ・シミュレーション」の複合です。そして、身体にまんべんなく「気」を流すと思ってください。気は、あなたがイメージしたところにすぐに飛んで行く便利な性質があります。
 例えば、蚊に喰われて痒いと、そこばかりに気が行って、自分がやろうと思うことすら儘なりませんね。これは自分の目指すことと蚊に喰われたところに気が分散され、気が散った状態になり「気」の効力が薄れてしまうのです。気は集中することによってのみその役割を果たします。
 気は生きているものが持つエネルギーそのものです。これは簡単に電波とテレビと考えると良いでしょう。放送局(大自然)の発した電波(エネルギー)をテレビ(人間)がそれを取り入れて、それを活用することによって、情報(生き様)が生かされるようになっています。
 気を実生活(健康・経営・能力開発など)に生かすためには、兎にも角にも「集中」する力をいつでも発揮できるように訓練することが大切です。そしてそれは、呼吸によって大自然のエネルギーを体内に取り込まれ、それを気を向けた方向に活用するのです。

=呼吸法の訓練=
 人間誰しも息をしています。息とは自分の心と書くように、その呼吸を読むと、その人間の現在の思考までも推測することが出来ます。もちろん何を考えているかは分かりませんが、それがプラスのことなのか、はたまたマイナスなのか、迷っているのか、決断したことなのかといった大まかな指向性が分かるのです。
 この「息をする」ことに、その人間の集中力を加味したものが「呼吸法」です。そこで、先ず自分の身体を前と後ろに分けます。そして、そこに一本の線を想像します。身体の前は、顔から喉、胸、お腹から太もも、そして踝(くるぶし)の線。身体の後ろ側は、頭のてっぺんから後頭部、ぼんのくぼ、背中、腰、膝の裏そして足の裏へと至る線です。このような線を自分の身体にイメージして、呼吸を吐く時には、自分で一つの点を想像し、先ほどの線上をずっと下方におろして行きます。吸う時は、それとは逆にイメージします。もちろんこれは初期練習ですから、いろいろな呼吸法に用いることが出来ます。要は、自分の意識した身体の箇所に呼吸する時にイメージしている点を合致させていることが大事なのです。それが出来てくると、飛躍的に集中力が増してくることを感じられるでしょう。
 次に、この点を軟酥をイメージした鴨の卵大のエネルギー体に置き換えて行けばいいのです。
 皆さんも、何はともあれ実践してみてください。落ち着けるゆったりとしたソファーなどに腰を下ろし、呼吸をゆっくり吐いては吸いながら、自分の身体の位置を確認して身体の前、後ろと「想像した点」を動かしてみてください。何回もやっていると、次第に手が温かくなったり、お腹が柔らかい感じがするようになるでしょう。
 案ずるより産むが易し……とにかく誰でも出来ます。

 このように、体中を想像の点を巡らせることによって、不思議なことに「気」は巡るのです。現代社会において、鬱病や自閉症などが多発してきたのは、この気を巡らす行為を、我が儘や短気などで自分の中にある気を滞らせていることが原因だと言われています。現に、このような病にある人は、みんな平均して呼吸が浅く、人との交流をうっとうしく思う傾向があります。
 薬物の効果をどこまで信じて良いのか分からないような本当に難しい病(現代病)も、案外、呼吸法で改善されます。それが軟酥の法の根底に流れる自然治癒力の活性化に秘密があるのは、単に実践すれば分かることです。
 しかし、以前にも言いましたように、病にかかってから、呼吸法を学ぶことはほとんど無理かも知れません。また日頃より、呼吸法の訓練をしている人は、このような病に冒されることはほとんど無いと言っても過言ではありません。

    備えあれば憂いなし


この続きはまた来週……('-^*)/