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今週の喝 第132号(2007.10.29~2007.11.4)〜人間関係の源流・コミュニケーション(8)最終回〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

人間関係の源流・コミュニケーション(8)最終回

 コミュニケーションのお話しをまとめますと、先ずは、相手を聴く気にさせる事が大切で、その心の繋がりを<ラ・ポール>と言います。このラポールをしっかり結んでおいて、その上で自分の描いたイメージが、コミュニケーション相手の心に描くイメージと合致すれば良いわけです。
 その為に、我々は伝える側として
  (1)明快な想像力
  (2)しっかりとした文章力
  (3)豊かな表現力で言語化
を身につけておかなければなりません。こちらがあやふやで「相手に分かってもらおう」と言う横着なことでは、絶対にコミュニケーションは成立しません。
 また、自分が聴く側に廻った時には、
  (4)傾注した理解力
  (5)聞いたことをイメージの中で構成する物語力
  (6)内容から何が大切かを察する要点把握力
が必要です。
 しかし、なんと言おうと相手が聴こうとしない限り、どんなに素晴らしい話でも伝わりません。その為にも、「言う」のではなく「尋ねる」事が大切なのです。

=あなたは相手を大切にしているか=
 人間はそのほとんどが、傲慢で横着で権力志向に走りがちです。つまり、良く考えもしないのに「自分が正しい」と思い込み、「楽と得をする方法」を常に模索し、優位に立っていると認識すれば、一方的に指示を与え相手の心情など全く眼中にありません。これは「我が侭・勝手」です。子供の頃は無意識にこのような振る舞いをします。これが「我」の始まりです。しかし、これも幼いゆえに他意(思惑)がないため、無邪気な性質の表れとして許すことが出来ます。
 しかし、成長するに連れ、願望や欲求が心に芽生え出すと、このようなこの「我」がコミュニケーションの障害となり、人間関係破綻の根本原因となります。そこで、社会生活に於けるモラルを徐々に体験学習してゆくのです。そして、「人は一人では生きて行けないところに素晴らしさがある」ことを知るようになるのが「社会化」です。
 従って、コミュニケーションは、「相手に向けて」発しても相手はそれを不快に感じ、こちらの意図を素直に取ってくれません。「相手のために」発する情報は、それ自体に説得力があり、相手のイメージを活性してゆきます。「相手に向けて」言う場合は、上から物を言ったような感覚を誘発します。「相手のために」言う場合は、相手の気持ちを尊重し、自分も含めて同じ志を持っているからこそ、意志が伝わるのです。
 つまり、意志を伝える側は、伝えられる側を大切にすればするほど、素晴らしいコミュニケーションが生まれます。
 ここで、私が長年社会生活をしてきた中で得た三つの信条を述べて、このコミュニケーションのお話しの締めくくりとします。

(1)本当に物事を正確に相手に伝えるには、その相手を特別扱いすること!
(2)自分の権利を主張するとコミュニケーションは必ず壊れる
(3)相手に集中すること! 気散は大敵。

 コミュニケーションは相手を大勢の一人と考えていては絶対に成立しません。例えば一人の男性上司が、5名ほどの女子社員に対して「皆さんの能力は素晴らしい、これからも私と一緒に頑張りましょう」と朝礼で言ったとしましょう。その時は聞いたつもりでも、10分も経てば記憶からみな抜けてしまいます。それより、一人一人特別な心を持って、しっかりと意志を伝えることが肝要なのです。
 面倒くさいと思うでしょうが、人は「自分が中心でありたい生き物」であることを知っておいて下さい。

 

続きはまた来週……!