M&Uスクール

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今週の喝 第131号(2007.10.22~2007.10.28)〜人間関係の源流・コミュニケーション(7)〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

人間関係の源流・コミュニケーション(7)

 先回お話ししましたコミュニケーションの秘訣は、相手を聴く気にさせる事が先決で、そのために机上的に結論を言ってしまうよりも、それを行った場合の事例でもって相手の興味を引く事が肝要なのです。
 一般人の弱点は人の言う事に傾注できない……つまり、集中できないところにあります。好き嫌いが優先するのが人の心です。それを払拭し、相手の心を聞く気にさせるために必要な事は、相手に「反応」させれば良いのです。そのために、どんな事柄もこちらが思っている事を相手に「言う」のではなくて、相手がそのことにどう反応するかを「尋ねる」ことが、同じ話題や議題に参画させるエネルギーとなるのです。
 人は反応すると、その事象について自ずから責任を意識するようになります。よって、反応は英語で[Response]。責任は同義語で[Responsibility]となります。
 相手が、反応し傾注すればコミュニケーションは、七割が上手く行ったと思って間違いないでしょう。

=理解力は想像をかき立てる=
 自分がイメージした事柄をしっかりと文章化し、それを表現力豊かに相手の心を開いて行くと、伝える側、伝えられる側の心が一つの方向を向くようになります。このような状態になって初めて、相手の言う事を分かろうとする力である<理解力>が生まれるのです。心に反抗心があって、相手に対する理解力など生まれるはずもありません。
 人間は、その心に感情が存在し、感情は<正誤>という論理性を離れた<好き嫌い>というあやふやな感覚を誘発します。従って、心がマイナス感情に満たされているときは、相手に対して揚げ足をとったり、売り言葉や買い言葉といった対立概念で逆らおうとします。その時は、絶対に正しい判断など出来ません。
 お互いが一つの目標に向かって、その心(目的:何のためにこれをするのかという意識)を一にし、相手の言う事を理解しようという心が生じてはじめて、そこに相手の言葉から素直な心で<想像力>が湧いてくるのです。やがてその想像が一連の物語を形成し始めると、相手が何を伝え、どうしようとしているかがはっきりと見えてきます。このエネルギーを<物語力>と言います。
 相手の心が物語を描き始めると、その目の動きは斜め上をながめて、色々と思い描いている表情をする事で判断がつきます。
 このようにして、こちらが思い描いたイメージが相手の心に同様のイメージとなって定着したとき、コミュニケーションが正確に成立した事になるのです。

 コミュニケーションとは、簡単に言えば<一つのイメージの共有化>なのです。

 これを簡単に図式化すると、以下のようになります。

   【自分】         【相手】

 伝える側のイメージ = 物語力を持ってイメージ化
     ↓            ↑
    文章化        理解力の活性
     ↓            ↑
豊かな表現力で言語化 →  傾注した心で聴く

 

続きはまた来週……!