M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第127号(2007.9.24~2007.9.30)〜人間関係の源流・コミュニケーション(3)〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

人間関係の源流・コミュニケーション(3)

 世界中の多くの宗教書には、人間がなぜこの世に存在するのかについて、「人間は神によって創造され、その形を自分たち(神)に似せて作りたもうた」とあります。ただ一つ、違うのは、神々のように、理性と大宇宙の法則に従った素晴らしい英知だけではなく、<我欲>というものまで持ってしまった、言わば神の出来損ないが「人間」のようです。形は似せる事が出来ても、精神をきっちりと作る事が出来なかったのです。
 そこで、大宇宙の法則(天)の下にそれらの精神を放ちますと(我々の側から言うと、この世に生を受けると言うこと)、これら(人の心)は切磋琢磨され、やがて神々の望んだ形に仕上がります。今は、その途中で、歪み修正をされている時なのです。
 これは我々人間の側から見ると、「気付け!気付け!」と言われていると感じます。天(大宇宙の法則)に対する(心の)歪みは、我々には「苦」として伝わってきます。それから逃れようともがく人、なぜ苦があるのか考える人、そのまちまちの回答の中から、色々なものが生まれ、そして滅んでゆきます。そして、そこから「気付き」「苦」が、新たに生まれるのです。
 このようにして、多くの文明や文化が生まれては、消えてゆきました。これはあたかも一時代、隆盛を誇りそして隕石衝突で滅んでいった恐竜と似ています。その時、同じ環境下にいても、我々に先祖のほ乳類は生き残ったのです。
 しかし、こんな一大事も、天や神の側から見ると「選別」の一段階に過ぎないようです。従って、我々はこの選別(天の意志)に気付き、正しく選ばれるような舵取り装置を持たなければなりません。

=人はなぜ苦しむのか=
 の意志に沿った生き方こそ、苦からの脱却です。腹が立ったり、不幸に見舞われたりとこの世に苦の種は尽きる事がありません。しかし、それらは全てが自分の側から出た「天の意志に背いた形」です。
 そこで、苦を感じたなら、試行錯誤の下に修正する事が「進歩」です。そしてその時、多くの仲間と心が通い合っている人間ほど、他人の試行錯誤(失敗と成功)をお手本にする事が出来ます。また、自分の過去の失敗を将来に生かす事も、それを後進(後輩・子孫)に伝える事もします。
 人間はこのようにして、自分だけの感覚(人生)だけではなく、他人の人生までをも参考にして、その活路を求めてきました。そして、一大文明を気付きあげたのです。
 本当に、人間の世界は物質的に豊かになりました。これも全ての人間が、他人の失敗を自分のものとして、修正する能力があったからこそ、こんなに速いスピードで文明進歩を成し遂げたのです。人間の歴史(過去)を学ぶ能力は、素晴らしい成果をもたらしました。
 しかし、何かしら空虚な感覚がぬぐい去れず、漠然とした不安が漂い、心の安住がない……そんな感覚に支配されている人が多いのも確かです。
 現代社会では、豊かな富を蓄えた人が横暴になり、傲慢性を振りまき、弱者を見下している感があります。また、弱者も敗北感の中から、心を歪ませてしまい、いじけて憔悴しているのが現状です。そして、そこに恨み、嫉み、ねたみなどの悪しき心を萌芽させ、全く意思の疎通(相互間のコミュニケーション)を欠いてしまっています。
 夏目漱石曰く「とかくこの世は住みにくい……」。この部分を解決する事が、人間に課せられた最後の使命ではないかと私は考えます。
 この世の住みにくさは、自分の考えを、相手にも同調させようというところから始まります。そして、先ほども言いましたように「人は他人から学ばねば、生きてゆけません」。という事は、相互理解があればこの「住みにくさ」は解消され、協力の下に「歓び」を共有できるのです。
 至極当然であるこの回答の前に横たわるのは、我々の心に住まう「我欲」なのです。この我欲によって神々と同じ想念である「理想」は歪み、「苦」が発生しているのです。従って、我欲とは何かを知るためにも、また人生を豊かに生きるためにも、人間の相互理解を深める事からはじめる必要があります。これの基となるのがコミュニケーションです。
 コミュニケーションによって、相互理解が深まり、相互理解のためにはコミュニケーションが必要という、この「ニワトリと卵の関係」を切り崩すのは、よりレベルの高い知性を持った人間がこのことに気付き、また気付いた人間がよりレベルを昇華させてゆくことを知る以外にありません。
 つまり、この「喝」を読んだ
      あなたの心が、全ての始まりである
という事なのです。ではどうすればよいのでしょうか?

 

続きはまた来週……!