M&Uスクール

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今週の喝 第121号(2007.8.13~2007.8.19)〜成功への準備はスランプ克服から(18)!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

成功への準備はスランプ克服から(18)!

 「大自然の法則は、万民に対して平等にその効力を発揮し、完全なバランスの基に成り立っている」そして、「スランプや苦しみの原因は、全て自分が造りだしたもの」だと言うことが理解できたと思います。
 我々人間は、常に大自然界の掟(法則)を意識していないと、人生を的確に歩むことが出来ません。よって、スランプや苦しみが自分を襲ってくると言うことは、逆に考えると、大自然界の法則から離れたために天が我々にレッドカードを提示したと取ることが出来ます。レッドカードを提示されたなら、後はそれを真摯に受け止め、修正する手だてを模索することが大切なのです。
 ところが、人はその心に「傲慢性」を秘めており、自分の考えや行動は(何の確証も無しに)正しいと信じる傾向があります。その為に、全ての事象は、成功している時にこそ、失敗の種が蒔かれ、それがタイムラグを経て結果が表れるのです。成功している時こそ慎重に、生命条件から離れてはいないかを常に確認することこそ重要なのです。
 このような考え方こそ、人生を真っ直ぐに歩む術を体得した賢者なのです。
 しかし、大方の人間は苦から生じる感覚に翻弄され、自分の心を「怒り・他との隔絶・現実からの逃避」へともってゆき、自分からは抜け出すことの出来ない蟻地獄のような最悪の状態を自分自身で造りだし、自滅してゆくのです。

=前進し、失敗し、修正せよ!=  
 全ての生き物には、失敗を犯すとそれを修正する機能が備わっています。その顕著な例が、ネズミの迷路実験です。どんなに迷っても一度犯した間違いを二度としないように尿など自分の臭いをつけておき、そこへは立ち入らないことによって、自分の行く道を的確に修正してゆきます。
 しかし、霊長類たる我々人間は、その頭脳が優秀であるがゆえに、少しでも「楽がしたい」という合理性を身につけました。その結果、人間は二種類に分かれたのです。つまり、

(1)迷路のネズミのように、一つずつ問題を解決し、面倒がらずに前進してゆき、最後に勝利を得るタイプ。
(2)気が焦り、いち早く「楽と得」を求めるために、一か八か、とにかくやっかいなことを一気に解決しようとするタイプ。

の二つです。
 (1)のタイプの人間達が、我々の文明社会や文化を創ったことは言うまでもありません。しかし、分かってはいても、楽と得を求めるという感情的な心は我々に横着性をもたらし、失敗そのものを忘れ去ろうとします。その結果、同じ間違いばかりを犯してしまうのです。
 私も我が師得津武史先生(吹奏楽日本一を通算15回も獲得した西宮市立今津中学校の音楽教諭)より「同じ間違いを犯す人間をバカという」とさんざん教えられたにもかかわらず、なかなかそのことを身につけることが出来ませんでした。
 そこで大切なことは、自分が理想とする「成功イメージ」がしっかりとしているかどうかをチェックする必要があります。成功イメージは自分が将来到達すべき到着点(目標)ですから、それを設定することは、成功への地図やものさし(道しるべ)を持ったことと同じです。しかし人間は、漠然と「楽と得」を求める(2)タイプが大半です。
 従って、この(2)タイプの性質を修正することから始めましょう。
「学問に王道無し」とことわざにあるように、成功にも王道は有りません。むしろ、失敗を糧として、それを修正しながら一歩一歩前進する歓びを知ること以外、全く手だてはないのです。にもかかわらず、(2)タイプは「いや、どこかに何かの秘訣がある」と勘ぐるのです。これは全くの時間の無駄と喝破して良いでしょう。それどころか、成功イメージをしっかりと描いた人が、このような勘ぐりの心を持ったら、自分が描いた成功イメージを掻き乱してしまうことにもなりかねません。
 そして、周囲の成功者に気を取られ、彼らを研究するという名目で始めた行為が、ただただ自分の心を惑わせる「気散」であったという、最低の行為になってしまいます。とにかく、

 自分が将来あるべき姿を鮮明に描き、それに向かって進んでゆくための障害は何かを明快にし、自分の心の乱れから修正してゆくことが、成功への又スランプ克服への最短距離である

ことは間違い有りません。

 

続きはまた来週……!