潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの？
成功への準備はスランプ克服から（１７）！
「スランプに陥らずして偉人になった人はいない」と言っても過言ではありません。この地獄から抜け出す時に、人は而立（自立）という大きなエネルギーを獲得します。
我々は、人生において自分の道を「経験と勘」でその大半を歩みます。その経験と勘に科学性……つまり、「何故そのようになるのか」ということを念頭に置き、自分がスランプに陥った時に、そこから抜け出せるようになるための手法を研究しておくことが、その人間の実力なのです。
その為には、我々がどうすることも出来ない世界のことを知ることが必要です。
どうすることも出来ない世界とは、我々人間の人智が及ばない世界です。我々に課せられた生老病死という苦の根源に始まり、世の大自然界の法則の下に我々は、様々な抑制を受けています。この抑制こそ苦しみを作り出すのですが、この苦の乗り切り方こそ、大自然が我々に与えた「生命条件」を知ることに、他ならないのです。
自分の人生に課せられた「生命条件」とは何か？と言うことを研究すれば、そこから外れたものを「消し去ろうとする」力が働いていることに気付きます。
大自然の法則は、それに合致するものだけを「生かし」、外れたものを「消し去る」という単純な形がその根本形です。つまり、「大自然の本質から自分の何が欠けているか」を知る手だてがスランプ状態と言っても良いのです。
＝怒り・隔絶・逃避の心を捨てよ＝
生命条件に合致しない状態になると、大自然の法則はそのもの自体を消し去ろうとする力を向けてきます。人間に関してそのような状態に陥ると、「思うようにならない」ので、心は「イライラ、くよくよ」という雑然とした状態になります。これはスランプに陥る徴候であり、またスランプ時の心の有様です。
これが「苦しみ」という結果を生み出し、「おまえは生命条件から外れているぞ」という天からのイエローカード（黄信号）なのです。
この時が、人生の分かれ目です。落ち着いて、その苦に耐えながら、どこが生命条件から外れているのかを知るために、世の法則（摂理）と自分の行為行動をじっくりと整合化することが出来ればいいのです。これが忍耐です。
ところが人は、経験と勘に頼り、わざわざ学習することを好みません。そして、心を乱したまま試行錯誤を続けます。すると、我々人間にだけある名誉という感覚が、悪い方向に作用し出します。それは、「私は正しい」という誤った観念が基準になるため、「外界が間違っている」という思念に到達するのです。そこで、外界との付き合い方を模索した結果、短気・立腹の性質も手伝って、間違った方向にその対処法を見いだします。その最悪のパターンは、
●他人との隔絶……縁を切ってしまえば悪い原因はなくなるという妄想によって孤立する
●現実からの逃避…自分の殻に入りこみ、社会を恨み続けながら、その社会から逃げる
●怒りに転嫁する…何事も感情にまかせて、怒ることで自分の心を収めよとし、周りに気毒をまき散らす。
という自己崩壊を起こす恐ろしい行為を、無意識に犯してしまいます。
ここで、絶対に知っておかなければならないことは、大自然の法則は、万民に対して平等にその効力を発揮し、完全なバランスの基に成り立っているのです。よって、スランプ・苦の原因は、全て自分の側にあるのです。
「そんなバカな」と思った人は、前述した人間固有の「名誉心」が悪い方へ邪魔をしているのです。本当の「名誉心」とは、苦を乗り越えた「成功」にその栄誉は与えられることを認識しましょう。従って、
「苦」がキーポイント。苦は科学できる。
ことを座右に置いて、それを乗り越えるためにも、自分自身の心を謙虚に、自分の間違いに気付き、そして、理想とする形を再認識して、その方向へ舵を切り替える（修正する）ことがとても大切なのです。そして、再び前進するエネルギーを湧かせて下さい。
続きはまた来週……！
