M&Uスクール

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今週の喝 第119号(2007.7.30~2007.8.5)〜成功への準備はスランプ克服から(16)!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

成功への準備はスランプ克服から(16)!

 スランプに陥った時の苦しさは、それを味わった事のない人間には伝える事が出来ません。のたうち回ると言う表現がぴったりではないでしょうか。
 何をどの様にすれば良かったのか、全て忘れてしまい、自分が置かれている位置すら分からなくなってしまう。その上、周りの人間が気にかかり、自分が世間から忘れ去られてしまうのではないかという不安感に苛まれます。
 そして、時間が猛烈に自分にプレッシャーをかけてくるような錯覚すら覚え、焦りと憔悴の渦の中で、うつ状態に陥ります。それを乗り越えようと「気」を活性させると、今度は躁状態になり、その時に余計に悪い癖を身につけ、ますますスランプが助長されます。これが躁うつ状態で、自分を見失った恐ろしい「心」を作り出します。そして、それはやがて典型的なマイナス思考を呼び起こし、自分の存在すらが疎ましく感じるようになります。
 その結果、スランプの原因は全て外部にあると思い込むようになり、他人との隔絶こそ解決法だと誤った解釈をし、現実からのがれようと必死になり、やがてそれが適わないとなると、自分の怒りの炎を燃やし、自己破壊へとまっしぐらに突き進んでゆきます。
 これがスランプに於ける最悪のケースです。

=何もせず、落ち着こう=
 このようにスランプに陥った最悪のケースを書いているだけでも、目の前が暗くなってきます。人の苦しみはこんな風に倍加して行き、最後にその心までも飲み込んでしまいます。悪くなれば躁うつ病となり、現代社会では十人に一人の割合で発病しているというデータもあります。そして、もっと悪化すると分裂病を引き起こすとさえ言われています。分裂病は簡単に言うと現実と非現実の区別がつかなくなる病気で、大体百人に一人の割合で発病しています。
 このように病気にまで進行しなくても、地獄の縁(一歩手前)まで行った人はもっと多くいるのです。

 さて、このように自分自身の心がマイナスに犯されだしたら(つまりスランプに陥ったら)、ここは一つ、「何もしない事」を心がける事を提案します。全て良い事すら忘れてしまうくらい何もしない事が肝要なのです。良い事すら忘れるという事は、悪い事は確実に忘れているのです。そして、一からもう一度組み立てる気持ちになる事が大切です。
 何度も言いますが、スランプを助長させる心は「焦り」です。一度、何もしない事にチャレンジしてい見てください。
 人の一生の内には、色々とその心を試される事が多々あります。「誰に試されるの」と言われると困りますが、ここは一つ「天」とでも解釈しておいてください。それが証拠に、大業をなした人は全て「困難を克服した人」である事は歴史が証明しています。
 偉業を為した人で「順風満帆」の人生を歩んだ人がいないのは、子供の時にワクワクして読んだ伝記物語に表れていますね。
つまり、スランプとは偉人になるステップだと言っても過言ではないのです。
 このくらいの心意気をもっていれば、心の調整は完了です。次は、いよいよ実際にスランプの原因を探ってゆく段階へと進みます。

 人には、その命を育む生命条件というものが存在します。例えば、洗面器一杯の水に顔を3分ほど押しつけられるだけで、死ぬか死にそうになりますね。これは、空気が無くなれば生きてゆけない……つまり、空気が生命条件の一つですので、これが欠如すると、「天」がそのものを消し去ろうとする力が働くのです。そして、日頃気付かない、空気の存在やありがたさに気付くのです。
つまり、
我々が無意識になっているものの中に「生命条件」が隠されているのです。
この生命条件から少し外れた状態がスランプと思って良いのです。従って、
スランプに入るという事は、言い換えれば、スランプの原因に気付くチャンスでもあるのです。

 

続きはまた来週……!