M&Uスクール

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今週の喝 第118号(2007.7.23~2007.7.29)〜成功への準備はスランプ克服から(15)!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

成功への準備はスランプ克服から(15)!

 以前そのことが上手く行ったのに、そのやり方やそれを行った時の心構えを忘れてしまい、心が浮き足立った状態……それがスランプです。
 そして、何を焦り、しかも何のためにスランプを乗り越えようとしている事さえ曖昧になるという、自分を見失った状態になるのです。これは前回も話しましたように、「孫子の兵法」にある、「敗の道=走・弛・陥・崩・乱・北」に陥った時と同じ状態です。
 敗の道に陥った人間は、理性から出た計画性も目的意識も全て忘れ、ただ恐怖心や欲望などの餌食となって、感情のおもむくままに行動してしまいます。よって、目先の事態に心を奪われ、ますます悪い状態へと行ってしまうのです。
 我々人間は、物事をスタートする時、そのことをどの様な形で収束し、何のためにそれを行うか……つまり<目標と目的>を明快にその脳裏に叩き込んでおかなくては、万一スランプに陥った時に「敗の道」のような大きな落とし穴が待っています。

 孫子も戦を始める時にはその<目標と目的>すなわち「道」が最も肝要であると兵法の最初に記しています。
 何事も物事を始める時には、<目標+目的=道>を念頭に置いて、しっかりとそれを書き記し、毎日(毎朝)それを自分に言い聞かせるように唱和することが重要です。
 人は、忘れる生き物と言っても過言ではありません。よって、初志を忘れないようにする習慣を付けましょう。人は「一事が万事」。同じ事を繰り返す生き物です。自分の心に良い習慣を付け、悪い癖を排除するように、日頃から訓練するように心がけましょう。

=心と身体のバランスを確かめよう=
 我々がスランプに陥る時は、前述した「道」も不明瞭になっている事がほとんどです。よって、たとえ身体が忘れても、己の心(=道)だけでもしっかりと把握できていれば、いつか必ず、調子を取り戻す事が出来るでしょう。
 その時に先ず留意しなければならないのは、自分の心と体のバランスがしっかりととれているかどうかです。我々人間は歯が一本痛いだけでも、蚊に一カ所刺されただけでも集中が乱れ、気が散漫になってしまいます。まして、スランプに陥った時など、徹底して焦っていますので、その上に体調が乱れていると復元(復調)が難しい事は自明の理です。
 また、人の心が乱れている時は、ほとんどが体調の乱れから来ています。東洋医学では体調が完全に乱れてしまった事を「病気」と言いますが、病気の状態の少し前の状態(発病前)を「未病」と言い、この段階から治療を施します。未病の最たるものが「肩こり」です。筋肉が硬くなり、自分の意志ではどうする事も出来ない状態になります。この時、我々の心はマイナス感性へ向かいがちで、そのような体調の時に物事を判断すると、決まってマイナスの結果を生むように決断・決定をします。ここからも、古人が言った「心身一如」の概念は正しい事が分かります。
 「未病」の状態は、ほんの少し注意すれば、気づく事が出来るように人間の感性は出来ています。例えば、ご飯を食べている最中に舌を噛んでしまった経験は、ほとんどの人が持っていますね。これこそ自律神経失調の前駆段階、すなわち未病段なのです。また、風邪も「罹ったかな」と思った時がボーダー(境目)です。その時は、出来るだけ早く身体を休ませ、体調復帰してから物事に当たる事によって、大事に至らず済むのです。
  (これは本当に難しいですね。私は自戒のつもりで書いています。)

 スランプは、心と体のバランスが崩れた時に起こります。
そして、焦れば焦るほど悪い結果を導き出す事は、ほとんどの人間が体験上知っていますが、どうしても無理を犯してしまい、悪い結果を招いてしまいます。
 何事も事が大きくならない(未病の)内に、処理する習慣を付けましょう。

 

続きはまた来週……!