潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?
成功への準備はスランプ克服から(14)!
さてさて、スランプに陥る人を観察して、大変なことに気付きました。
それは、その人達が何を何のために焦っているのか。そして、何のためにスランプを克服して何をしようとしているのか。以前それが出来た時の状態とどこが違うのか、などもの凄く曖昧であることです。
たいがいの人は、ただただ焦るばかりで、その目的意識を明快に理解していないように感じました。これは、更年期にさしかかった女性や、鬱(うつ)の心に苛まれた人達と共通の症状です。
そこで、しっかりと自分の今を探ってみることが大切です。つまり、「どうしてスランプを克服しなければならないのか」と言うことから始める必要がありますね。人には絶対に出来なくてはならないことと、出来た方が良いことと、出来なくても良いことがあります。だからこそムダなことでその心血を注ぐ愚かを避けることで、とても心は安まります。人の心は、休まることで再びエネルギーを盛り返してくるのです。
スランプに陥っている人は、たいがい「敗の道」に入っている人がほとんどです。敗の道とは孫子が兵法で述べている負けのパターンで、六項目あります。
「走(そう)・弛(し)・陥(かん)・崩(ぼう)・乱(らん)・北(ぼく)」です。
走は慌てる(ために落ち着かず走り気味になる)。弛は気が弛む。陥は敵の思惑にはまる。崩は隊伍(規律や隊列)が崩れる。乱は情報や命令が乱れてしまい、正確に伝わらない。北は敗北と言われるように、負けを感知してその方向へ皆が向かおうとする動向を指します。
=心の整頓をしよう=
我々がスランプに陥ったら、先ず冷静になることが大切です。スランプは焦りと共に、ますますその勢力が増すことは分かっています。つまり、焦れば焦るほど、悪い方へ思念は向くのです。
ここは一つ、
スランプは誰にでもある心の状態で、これを乗り切れば、もっと大きな自信と勇気が湧いてくる
と信じましょう。そして、次のことをじっくりと紙に書いて考えてみて下さい。何事も落ち着きが肝心です。
(1)私は何をしようとして、焦っているのだろう。
(2)以前、それが出来た時の心の状態と今はどこが違うのか。
(3)本当にそのことを、私は望んでいるのか。
(4)どうして、そのことをやり遂げなければならないのか。
以上の4箇条をしっかりと整理してみましょう。
そして、今自分を苛んでいることが、(スランプから)もとに戻ると、自分がどうなるのかと言うこともしっかりと再確認する必要があります。
案外どうでも良いようなことで悩んでいたのかも知れませんよ。
もし、どこから思案しても、重要だという回答が出たら、先に述べた孫子の敗の道にそって自分の心や行動をじっくりと観察してみて下さい。
走・弛・陥・崩・乱・北……この形に自分の心や行動が当てはまるなら、落ち着いて、気を引き締め、何が原因で自分がそのようになったかを考えましょう。
人は案外脆いものです。だからこそ、落ち着けば盤石の心にたどり着けるのです。
続きはまた来週……!