M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第112号(2007.6.10~2007.6.16)〜成功への準備はスランプ克服から(9)!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

成功への準備はスランプ克服から(9)!

 我々人間は、心の内側に潜在意識という生命維持装置を持っています。その働きの一つである自律神経系が乱れるとスランプに陥るのです。
 皆さんは食事をしているときに、舌を噛んだ経験が一度や二度はあると思います。意識では食べ物を噛むつもりが、その働きがずれて舌を噛んでしますのです。これは心と身体のマッチング(バランス)が狂っているために起こる症状なのです。これと同じ事が自分の行動に起こるのが「スランプ」です。
 潜在意識は、意識という名がついていますが、我々の思考とはあまり関係がありません。我々の身体がその生命力を保ってゆくために必要な外界との反応を起こす自動制御装置と考えると理解しやすいのです。従って、潜在意識の作用のことをサイコ・サイバネティクス(目的指向型自動機械的制御装置)というのです。
 「自動機械的」に反応するのですから、そこにはインプット(原因)アウトプット(結果)が存在します。そして、インプットしたものが生命維持にマイナスであれば、それを避けようとして自動的に修正し、正しい答え(行動)を導き出すようになっているのです。
 自転車の練習が良い例です。子供の頃、自転車に乗れるかっこよさに惹かれて、心がそちらを向きます。そして実際に練習にはいると、なかなか平衡感覚がうまく働かず、ひっくり返ったり怪我をしたりしますが、乗りたいという願望が怪我の痛さや恐怖より強いので、やがて練習の成果が表れ、体得するのです。
 そして、一度自転車に乗れた人間は、体力がある限り、「乗れなくなる」ことは絶対にありません。これが、潜在意識の作用の格好の例なのです。つまり、人はいつも成功の方向へ向いていると言って過言ではありません。

=そこで、自分の願望と行動のチェック!=
 我々の子供時代は純粋ですばらしい感性をはぐくむよき時代です。何をするにも「やりたい」と思ったことは、すべて自分の身体を使って体得しました。自転車然り、楽器然り、スポーツ然り……だから、ものにすることが出来たのです。しかし、歳を取るにつれ、凡人六原則の一つ「楽と得を求める」心が強くなり、身体を(出来るだけ)用いず(楽)して物事を成し遂げようという、横着心が出てきます。ここに人間の頭脳の発達のキーが隠されていて<工夫>をするようになりました。しかし、何でもかんでも頭で解決できるものではありません。身体で覚えなくてはならないことも多くあります。
 こんな事は、冷静に考えれば常識的に判断がつくのですが、個々が人間の欠陥なのでしょうか、一度楽と得を覚えると北原白秋作詞の動揺「待ちぼうけ」にあるように、せっせと野良稼ぎしていた人間が、働かなくなるのです。(現代人にはこの症候が多くみられます)
 これが反復することによって、やがて人の性質に組み込まれ、単純に身体を動かせばすむことも、頭脳を使ってしまい、良い回答が見つかればいいのですが、見つからない時は、悩み苦しみます。人の悩みの大半は、この程度の事から起こっています。しかし、それが高じてしまうと、時期を逸してにっちもさっちも行かない状態になって、苦悶するのです。

 よって、前回お話ししたように、我々人間は、

自分の過去をしっかりと振り返り、その行動や思考が論理に合致しているかどうか(矛盾していないかどうか)を、しっかりと知ることが必要です。

 人は、他人の行動や思考の矛盾や整合化は容易に見抜くのですが、いざ自分のこととなるとほとんど盲目状態になります。これを<傍目八目>と古人は言いました。兵法家の孫子も、この難しさを「彼を知り己を知れば、百戦危うからず」と説き、己を知ることの難しさを切々と語っています。

 そこで、「己を知る」最強の方法が<内観法>なのです。

内観法によって、自分の潜在意識に適切に技術や情報がインプットされているかどうかを調べるのです。
 人は、考えている時間も、悩んでいる時間も、迷っている時間も、行動している時間も同じ時間であることになかなか気付きません。より時間を有効に使うためにも、しっかりと、内観をする必要があります。

 そして適切な情報と行動を潜在意識にインプットして、結果を求め、徐々に修正してゆく落ち着いた心こそスランプ克服の要なのです。


続きはまた来週……!