M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第111号(2007.6.3~2007.6.9)〜成功への準備はスランプ克服から(8)!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

成功への準備はスランプ克服から(8)!

  我々の呼吸と筋肉、そしてイメージは平行移動していることを前回お伝えしました。つまり、呼吸が穏やかであると筋肉がリラックスし、成功イメージが脳裏を支配する確立が増します。
 正しい呼吸法を身につけた人は、面白いように自己コントロールができるようになり、「本番に強い人」になれるのです。
 「あがる」という状態は、この三つが全く悪い状態へ傾いた結果なのです。病気や喧嘩も同様に悪い状態になっています。
 ここで注意すべきは、喧嘩と勝負(試合)の違いをハッキリさせておくことです。喧嘩はそのエネルギーの根幹が感情から発生していますが、勝負は理性から生まれたものです。
 したがって、あがる原因は感情に因ると言っていいのです。ですから、感情コントロールこそスランプ脱出の重要要素なのです。

=過去の悪夢よ、さようなら!=
 我々の感情が揺り動かされる要素の一つに、過去の悪夢……すなわち過去の失敗や心理状況を意味もなく思い出すことが挙げられます。私達音楽家も、一度失敗したところは何度も練習して克服しようとしますが、これが逆に感情的意識に焼き付いて「意志反作用の法則」を呼び起こします。
 意志反作用の法則とは、自分の理性的判断(成功しよう)とは反対に、感情的意識が悪魔のささやきのように「おまえには無理だよ」と言わんばかりに、逆のイメージが浮かんでくるのです。この時、私の中の三つの心(理性・感情・欲求)はバラバラになり、恐ろしいくらい「不安」で、心が一杯になります。
 そして、マイナス感情が我々の筋肉を思いっきり萎縮させます。例えば、一度で針に糸を通すぞと決心したとしましょう。緊張癖のある人はこの時、1グラム未満の針を持つのに、2kgくらいの力で針を持っているという研究結果も出ています。その結果、心も筋肉も痙攣(ふるえて)して失敗します。これを心理学では「目的震顫(しんせん)」といい、明快な目標のために身体が硬くなり筋肉がふるえることを指します。
 理性的に考えると、「過去」は失敗や成功の原因を探ること以外にあまり役に立つことはないようです。想い出としての過去も、PTSDなど悪いことの方が心に定着しやすいようです。
 しかし、本当は良いことも、悪いことも我々は一杯体験して今があるのは事実です。しかし、いくら理解しても「感情のパワー」は、我々を常に押し流そうとします。それがいざ本番となればますます暴れ回ります。
 そこで、我々は計画的に心が穏やかな時を作り(たとえ、それが一日に5分でも10分でも)、落ち着いて自分の過去をじっくりと意識的に振り返ってみることが肝要です。
 子供の時に失敗したことでも、許せなかったことでも、歳をとるに連れ、大人になるに従って、考え方が変わって来るのは人の常です。ほとんどの人間は、たいがい成長と同時に理性が発達してゆきますから、当時の失敗の解決法を見つけ出す可能性が大いにあります。
 このように、ただ単に自分の過去を振り返るだけで、不思議と心の整理が勝手に出来てゆくから不思議です。これを「内観」と言います。但し、あわただしい中では絶対にやってはいけません。
 心静かに落ち着けた中での「内観」は、失敗修正の機能を呼び起こし、同時に理性的に原因究明をするため、リラックスし、プラス思考を喚起します。


続きはまた来週……!