M&Uスクール

潜在意識の有効活用を教える学校”M&Uスクール”のサイト

今週の喝 第113号(2007.6.18~2007.6.24)〜成功への準備はスランプ克服から(10)!〜

潜在意識の大活用・あなたが変われば全てが変わる
潜在意識ってどんなもの?

成功への準備はスランプ克服から(10)!

 適切な情報と行動を潜在意識にインプットして、結果を求め、徐々に修正してゆく落ち着いた心こそ、スランプ克服の要なのです。そのために我々は「内観法」という武器を手に入れました。内観法とは、自分の過去をしっかりと振り返り、その行動や思考が論理に合致しているかどうか(矛盾していないかどうか)を、しっかりと知るためのすばらしい方法です。
 私たち人間は、生まれてから三歳くらいの間に、これから自分はどのように生きてゆくかを決定するという、エリック・バーン博士の研究結果があります。まさに「三つ子の魂百まで」と日本でもことわざにあるように、我々は意識もままならないときに、いろいろな情報を周りからインプットされ、そして自分の性質を形成してゆくのです。
 人の性質は、持って生まれた魂(前世因縁)に、その人間が育つ課程の環境、住まう社会の決まりである制度、そして取り巻く人間関係の編成が大きく影響して形成され、いわゆる個性が育まれます。
 この基礎が、三歳くらいまでに出来上がるのです。我々は何も知らず、無邪気に暮らしていますが、我々の潜在意識は、この時期に、自分がこれから生きるために必要な根本的な舵取り装置(意志の在り方、決定能力、判断能力、決断力)が決まるのです。これを<幼児決断>と言います。我々人間全員がこの決断をして今を迎えているのですが、私には覚えがありません。
 そう、これは無意識に行われる天が決めた「人間の成長過程」なのです。 


=そこで、再決断をしよう!=
 我々が乳児や幼児の時代に、すでにこのような基礎が形作られていると言うことは、如何に親・先生やそれに準ずる人間の影響が大であるかがお分かりいただけるでしょう。そして十八歳くらいまでの間に、その幼児決断を修正しながら成長します。このときにすばらしい出逢いがあったり、すごい体験をした人間は、それによって性質を柔軟に変化させてゆきます。そして、理性の完成とともに<青年決断>をして(これも、また明快にこの時期を覚えているわけではありません)、自分が生きてゆく方向性や心構えの「形」が出来るのです。それはまるで、人生のシナリオを書くための基礎的性質を完成させたみたいなものなのです。
 よって、エリック・バーン博士は、「人は皆、潜在意識に人生脚本を持っていて、その通りの人生を歩む」と喝破しています。
 バーン博士によると、我々の人生は、子供時代(十八歳頃まで)にどのような生き方をするかを決めて、その通りの人生を歩むと言っているのです。私はこの期間の日本の子供がどのように一日を暮らしているか平均的な事例を調査したことがあります。すると驚く無かれ、朝起きるときに、だいたいの子供は母親の「いつまで寝ているの早く起きなさい」から始まって、「時間割は前日に用意するように言ってるでしょ」など、マイナスの言葉の嵐が始まります。
 そして、学校に着くとこれまた「あれはいけない」「これはダメ」の禁止令ずくめか、勝手気ままの放し飼い!などこれまたマイナス要因ばかり。放課後家に帰ると、「今日は塾の日」「漫画ばかり読まないで」云々と、どうしようもありません。そして、挙げ句の果てに「いつまで起きているの、早く寝なさい」で一日が終わります。
 なんと小学四〜五年生が一日に浴びるマイナス要因は平均三百回を下らないという結果が出ています。ということは
 300回(マイナス要因)×365日×18年=1,971,000回成長するまでにマイナス要因を反復され(しかもその多くは影響力の多い言葉)、それが潜在意識にインプット(無意識化)され、人生脚本を書き上げるのですから、夢のある、希望溢れる人生が少ないのは無理ありませんね。
 よって、スランプに陥りやすいのも頷けます。そして、いったんスランプ状態になると蟻地獄のようにはい出せないでいるのも納得できますね。
 十八歳を過ぎた我々には、もう「思い通りの人生を歩む」権利は無いのかというと、そうではありません。バーン博士は、

「無意識の内に書かれた我々の人生脚本に気付いたら、<再決断>によって人生脚本を修正できる」と述べています。

 さて、そのやり方は次回のお楽しみです。


続きはまた来週……!